マダムヤンのひとりごと

香港が大好き!中国の情報を発信したいと思っているのですが…ごめんなさい!子どもの話題ばかりになっていますね。

私の見た中国 ④

2015-02-19 | 私の見た中国 

以前、中国にいる頃の話

「日本に行きたいから保証人になってくれないか?」

と、言われたことが何度もあります。
中国人が日本に行くためにはビザが必要で
(もちろん今もそうですが、今は昔ほど難しくはないでしょう)
その申請には、日本人の保証人が必要なのです。

その頃の中国人にとって日本という国は、とても敷居の高い国だったような気がします。

子どもを日本に留学させるために、親は生活を切り詰めて、親戚中から借金をしてお金を作り、
子どもの明るい将来を親が夢見て日本に送り出す。
そんな涙が出そうになる中国人の話。

「日本に行けばお金が稼げる、でも、パスポートも無ければビザも無い」という人たちがいっぱいいました。
そして、そういう人たちは蛇頭率いる密入国斡旋業者に、そこそこのお金を払って、
大きなバケツのトイレがあるだけの暗いコンテナの中にひっそりとかくれ、
何日も船に揺られて、日本に不法入国をしたという話。
今では「蛇頭」という言葉も聞かなくなりましたよね。
そのように日本にやってくることは、それはそれは難儀なことだったのです。

それから時は流れ、今はどうでしょう・・・
2014年は240万9,200人もの中国人が日本を訪れたそうです。
しかも83%増!この中には台湾人や香港人は含まれていないそうです。
観光だけではなく中国人留学生もたくさんいます。
スーパーやコンビニでレジのバイトをしている人の名札を観ると「ちん」「ろ」とか、中国の名前です。
毎日、いろんな場所で中国人と会いますよね。
新宿で信号待ちをしていると、聞こえてくるのは中国語ばかり、なんてことも珍しくありません。
彼女たちは留学生なのかなぁ?とってもお洒落ですけど、でも、なんか雰囲気が違う。

日本を訪れる中国人の多くの目的は「ショッピング」
「爆買ツアー」なんて言葉もあるくらいです。
特にこの春節の時期は、中国人向けに何百万円という高価な商品をたくさん用意しているそうです。
東京の街では中国語の看板が多いことに気づきます。そして、あちらこちらに「免税」の看板が・・・。
先日香港の友人に付き合って買い物をした時に感激しましたよ。
消費税8%が免税になるって、すっごくお得感を感じましたから。
プラス円安の今、なおさら購買欲もそそられることでしょうね。
私達は物価が上がり、消費税が上がりお財布の紐はきつくなるばかりなのに、
中国人のお財布の紐はどんどん緩んでいくようです。

大雑把にまとめると、中国人にとっての日本って
昔はお金を稼ぐところだったのが、今は消費するところ。
ってことかな。
時代ですかね・・・。

では、中国の話しはまたいつか・・・


私の見た中国 ③

2015-02-19 | 私の見た中国 

中国のファストフード、何でもありです。
西式のマクドナルド、ケンタッキー、デイリークイーン、バーガーキング、ピザハットSubway・・・
日式の元気寿司、禾禄寿司、吉野家、coco壱番・・・
中式の永和大王、真功夫・・・

日本の私の家の近くには元気寿司とマクドナルドしかありません。
北京の方がはるかに都会なのですね。

マクドナルドはケンタッキーの後を追うように中国で発展してきました。
ケンタッキーは1987年に北京で、マクドナルドは1990年に深センで第1号店を開業しました。
その後ドライブスルーやインターネット販売などと、販売様式も多様になり、
2014年にはケンタッキーの店舗数は4,000店舗、マクドナルドは2000店舗にもなりました。
中国ではマクドナルドのMよりケンタッキーのKFCの看板の方が、どこに行っても目につきます。
それにしても、4000店舗、日本ではケンタッキーが1100店舗ですから、日本の4倍とは驚きます。
そして日本ではマクドナルドが3100店舗、中国よりもはるかに面積の小さな日本に、
中国の1.5倍ものマクドナルドが点在していることも驚きです。

中国の子どもたちも、ファストフードは大好き
親子連れで食事をしている姿や、一人で食事をする若者、カップルなど、日本と同じです。
日本と違うのは、テーブルの上に教科書や参考書、ノートを広げ、友達同士で勉強している子どもたちでいっぱいです。
特に夏は学生たちであふれています。聞くところによると、家にエアコンがないので、涼しいファストフード店で勉強するのだとか。

ケンタッキーの価格は、
◯◯サンド+フライドポテト+コーラで、18元=¥360、日本は◯◯サンド+コールスロー+コーラで¥630。
日本の半額よりチョット高いくらいでしょうか。
マクドナルドはハンバーガー+ポテト+コーラで15元=¥300から。日本も昼マックが同じ内容で¥350
とあまり差がありませんね。 15元~20元は中国人にとってお高いのかお安いのか???
中国のタクシーの初乗り料金は13元=260円、昼食はそれより高くなります。
日本の初乗り料金は¥730なので、日本の食べ物のほうが価格は低いと言えるのかな?
タクシーの料金と食べ物を比較するのは変ですかね???
私はあの油っぽさが苦手なので、中国のケンタッキーにはあまり行ったことがありません。
ryuryuも5歳の時、北京でチキンを5本食べて、お腹をこわしたことを覚えていて行きたがりません。
マクドナルドには中国のメニューがあるので、行った時にはそれを買います。
チキンナゲットのソースの1つに、甘酸っぱい梅の香りのソースがあったり、パイにもあずきのパイや、紫芋のパイがあります。
そんな中国っぽいものを試すのも楽しいですよね。

中国人の食文化の変化は大きいと思いますよ。
20年近く前は、ほとんどの人が「生のもの」は絶対に食べませんでした。
お刺身はもちろん、野菜サラダなんか食べる習慣もなければ、どんなものかも知らなかったと思います。
中国料理の野菜は必ず火が通されています。
ryuryuのパパだって、出会った頃はサラダなんか絶対に食べませんでしたから。お刺身なんて知らなかったんじゃない?
それを中国語でなんて言うかも迷うくらいでした。中国語では「生魚片(シャンユーピエン)」です。
それが今ではパクパクと!まぁ、平気ですからね。
昔、生の野菜サラダを食べている様子を、好奇な目で見られたことも、懐かしいわぁ。
そうそう、中国ではレタスを火に通したり、トマトやきゅうりも炒めるお料理があります。
最初、それらを炒める習慣がなかった私は「なんで?」って、不思議に思いました。
今では卵とトマトの炒めものも大好きですし、きゅうりをスープに入れたり、卵と一緒にゴーヤチャンプルみたいにして食べるのも大好きです。

話を戻しますと、絶対に「生」のものは口にしなかった中国人でしたが、
日本料理店ができ、お刺身を提供するようになり、スーパーでもサーモンのお刺身が売られるようになり、
だんだんと一般の中国人にも知られるようになって、食卓に広がっていきました。
最近、マグロ不足も中国人がマグロを食べるようになったことが原因と言われています。
中国は人口が多いので、食べるとなったら大量消費になります。
そうそう、コーヒー豆の値上がりも
中国人が飲むようになったので、コーヒー豆不足になりつつあるからだと聞きました。
日本で1人1杯飲むjと1億30000万杯、中国で1人1杯飲むと14億杯、10倍の豆が必要ですからね~。


最後にもう1つ、ryuryuのパパに初めて日本のカレーライスを作ってあげた時に
「これは漢方薬を食べているようだ」と、言われましたよ。パパのパパママもそう言っていました。
スパイス=中薬(漢方薬)のようなものですから当然なコメントと言えますけどね。
私達日本人が子供の頃から慣れ親しんでいる美味しいカレーを
「薬の味」と言われるとは思いもよらなかったので、ちょっとショックでしたね

北京にはインド料理も韓国料理もメキシコ料理もタイ料理もベトナム料理も日本料理も・・・
本当に世界中のお料理を楽しむことが出来ます。しかも、本格的!
もちろん、中国全土、全地方の中国料理も楽しめます。
なんたって、首都ですから

今日は春節、中国のお正月です
日本にたくさんの中国人が観光とお買い物に来ているニュースを見ました。
「爆買い!!」と言うそうですね。みなさん何十万円というお金を持って日本にやって来ています。
先ほどレジで80万円近くの支払いをしている中国人女性がTVに映っていましたっけ。

驚きです!!
へ~ぇ!!ですね。


つづく


私の見た中国 ②

2015-01-30 | 私の見た中国 

北京市内のデパートやショッピングモールに行くと、海外のブランドの洋服や靴、化粧品などなど、たくさんのお店がたくさんの人達でにぎわっています。店員さんたちも、メイクも髪型もバチッと決めた、きれいな人達でいっぱいです。

お値段も決してお安いものではありません。先日ryuryuが買ったメンズのシャツは500元です。今のレートでJP\10,000。うちはユニクロファミリーなので、1着¥10,000ものシャツは5着分くらいに相当します。
ま、それが5折(ウージャー)50%引きだから買ったのですが、そんな高価なものでも売れています。

以前は秀水街(ショウシュイジエ)というような、露天のお店が通りにびっしり並んでいるようなところで、多くの人たちが(外国人観光客を含め)値段交渉をしながら、アウトレット価格の洋服を買っていました。もしくは、国営デパートの衣料品売り場で、国産の商品を買っていました。今ではどこに行っても高層ビルや高層マンション低層階はショッピングモールになっていて、本当に色んな国の色んなブランドのお店を見ることが出来ます。(海外のブランドでも、大部分がmade in China!なので、国産には変わりないんですけどね(笑)

国際モーターショーの中国展覧会の写真など、ご覧になったことがありますか?
その女性たちのきれいなことったら!小さなお顔にはきれいなメイク、スラリと伸びた身長と手脚、さらさらの長い髪、そして、身体にピタッとした洋服、しかもミニスカート。
街を歩いていると、そのような女性にたくさんお目にかかります。北京は中国の首都であり、とっても都会なので、田舎よりはるかにそういう女性の数は多いに違いありません。
男性も、ファション雑誌から飛び出したような、モデルのような男の子たち。はやりのヘアースタイルにカッコイイ黒いコートをはおり、風を切って歩く肩は、私の頭よりはるかに上を通り過ぎていきます。
本当に中国人は「いい洋服」を着るようになったのね~と思いました。

日本の銀行の方とお話をしました。彼は中国の外国ブランドの商品の価格設定について「ブランドの自国のものより、少し高めに設定されている」と言っていました。なぜなら、中国人は「よいもの=高価である」という概念が根強く、「商品の価格が安価であるとその商品のことを信用しない、高価であると「これは外国のよい物」と信用する」というように価格と信用度は比例しているのだそうです。
納得!!それは昔からそうで、私が妊娠中、ビタミンを買うことを中国人の女性に相談すると「絶対中国製のものは、安いけれど危ないから買わないように。アメリカ製のものの方が高いから絶対にいいんだから」と価格の高いものを薦めてくれました。
市場で野菜やお肉などを値切って買うことも少なくなっているようです。なぜなら、小区(シャオチュー)=地区には必ずあった「菜市場(ツァイシーチャン)」がなくなってしまい、スーパーマーケットがどこにでもあるようになり、きれいに並べられたものを手に取り、かごに入れ、レジでお金を払うことが普通になってきたからでしょう。そんなところで売られている商品も、ジュースや国産ビールなどを除くと、物価は日本と変わらないようです。やっぱり中国人はお金持ちなのですね。


グレーの印象しかなかった街の様子は、たくさんのイルミネーションでキラキラと輝いています。人々の服装も、さまざまな色に変わり、北京が一大都市であることを感じてきます。
そうそう、カップルもとっても多くなりました。夫婦であってもホテルで同じ部屋に泊まるには「結婚証明書」なるものが必要だった国です。その国の男女がしっかりと身体を寄せ合って歩いていたり、手をつないでいたり、スターバックスでコーヒーを飲んでいたり・・・インターネットを通して人々が外の世界をたくさん知るようになり、自由な思想、個人主義的な思想が広がっているのですね。

彼らがデートをしているスターバックスも、以前は建国門の友誼商店に1店舗あるだけでしたが、今では176店舗あるようです。上海は264店舗、香港は119店舗、いったい中国全体ではどれだけのスターバックスがあるのでしょう?800店舗くらいはありそうですね。この数字は日本全体の店舗数よりも200店舗くらい少ないのですが、もともとコーヒーを飲む人がいなかった国で、この10年ほどの間にこんなにたくさんのコーヒーショップができてしまうとは驚きです。日本の1つの都市で、10年余りで1店舗だったものが170店舗にも規模が拡大していった企業があるでしょうか?もちろんスターバックスだけではありません。台湾式のコーヒーショップや日本の上島珈琲などもありますから、世界のコーヒー豆の価格の高騰を引き起こした一つの原因と言われていることも納得できます。

なんとなぁく、思いつくままに中国のことを書いているので・・・
そうねぇ、中国の外食産業についても書いてみることにしますね。

つづく


私の見た中国 ①

2015-01-29 | 私の見た中国 

私が以前持っていた中国人のイメージ
青色、もしくは深緑色の人民服と帽子。
これはきっと1972年日中国交回復の頃の印象かもしれません。TVで「中国残留孤児の訪日」のニュースを観ると、みなさん人民服を着て、硬い表情で心配そうに飛行機から降りて来られたのを覚えています。


初めて北京を訪れたのは1996年の3月、1989年の天安門事件から何年も経ってからのことでした。
まず空からながめた街の様子は「グレー一色」の印象。そして、ところどころにアパートらしき建物が整列していたのを覚えています。まちなかにも「色彩」が乏しく、早咲きの花桃の濃いピンクの花が目立っていました。
ホテルの中もなんとなく薄暗くて、最初の夜に行った北京飯店の四川料理のお店も、黄色っぽいボヤーッとした光の中で食事をしていた記憶があります。
女性もお洒落な印象は全然なく、本当に素朴でお化粧もあまりせず、綿入りのジャケットやズボンを履いて自転車に乗っていました。朝晩のラッシュ時には自転車が車道と同じくらいの幅のある自転車専用道を、日本では見たことのない自転車の大群が押し寄せていました。
それから、しばらくして北京に住むことになり、中国の色んな人たちと接するようになりました。北京生まれの北京育ちの人、田舎から出稼ぎに来ている人、大学を卒業して外企(ワイチー)=外資系企業で働いている人、小さな路地の両脇の小さな小飯館(シャオファングア)を開いている人やそこの従業員、路地にシートを広げて野菜や果物を売っている人、ホテルの従業員やホテルのレストランで実習をしている専修学校生などなど。
カラオケ店のママさんやそこで働く小姐(シャオジェ)、タクシーの運転手さん・・・あ、もちろん国家のさまざまな省で働く公務員の人たちにも。
その頃、日本からのおみやげで喜ばれるものはパンティーストッキング。どんなにお洒落をして、きれいにお化粧をした美人さんでも、足元を見るとチョット厚めのストッキングのようなものがたるんでシワシワになっていました。あの頃、本当に洗練された人はお目にかかったことがありませんでした。

それから約20年近くの時が経ち、先日北京を訪れたときには、その変貌ぶりに驚くばかりでした。

平屋の長屋群はすっかり超高層マンションに建て替り、どこを見ても同じ景色に見えます。なんか違うなぁ~、と思っていると、自転車に乗っている人が激減していることに気づきました。北京市中心の天安門の前を東西に走る長安街(チャンアンジエ)にも、自転車の大群は見られません。それと引き換えに、車の数が激増していました。
中国の自家用車保有率を見てみると、1990年には82万台から、2000年には625万台、10年間で約8倍!)2009年には4,575万台(さらに約8倍!!)2015年になった今は、もっともっと増えているに違いありません。また8倍だとすれば約4億台近くになっているかも???
もともと、一般市民の住むアパートには駐車場がありません。しかし、ほとんどの家庭で自家用車を保有することになった今、その車たちはアパート周辺の道路に駐車されています。そう言えば、街のどこかしこも路上駐車でいっぱいです。日壇(リータン)の大使館街でさえ、道路は車で埋まっています。当然、そこではすれ違いは出来ません。そうなっていても誰も文句を言わないようです。「譲り合いの精神」にも乏しいのか、車の頭と頭を向かい合わせ、「おどき!」みたいな場面にしばしば出くわします。この車の増加こそが、深刻な大気汚染と、環状線の大渋滞を招いた原因でしょう。北京は中心部を取り囲むように、中心部から、二環路、三環路、四環路、五環路と環状線があります。以前は二~三環路の渋滞が常で、出来上がったばかりの四環路はスーイスイでした。それが今では一~五環路、全てがひどい渋滞です。地下鉄も以前は2か3路線しかなかったものが16路線に増え、それを利用する人たちもたくさんいます。交通の発達とともに、北京の名物であった「自転車の洪水」も姿を消してしまいました。

 

人々の様子は、それはそれはとてもお洒落になっていて、特に若者は誰も彼もがダウンコートにブーツを履き、長い黒髪や茶色く染めたツヤツヤの髪をなびかせ、つけ睫毛やアイライナーもバッチリひいて、日本の若者と変わりはありません。
では、それは次回に・・・

 

つづく