「あ、おばあちゃんが泣いてる」
ホットカーペットでゴロゴロしながら
TVを観ていたryuryuが
ハッとした顔をして私を見ます。
「ママには聞こえるよ・・・
ryuryuがランドセルを可愛がってないって」
ryuryuの視線が
床に放り投げられて、ふたの開いた
茶色のランドセルに向けられます。
「おばあちゃん、悲しそう・・・」
ボクが悪い・・・どうしよう・・・?
困ってryuryuは私に抱きついてきます。
「ごめんなさい」
「それじゃおばあちゃんに聞こえないよ」
「ごめ…ん…な…さい・・・」
おばあちゃんが入学祝に買ってくれたランドセル。
帰って来ると、
そのまま玄関に放り投げられていることもしばしば。
おばあちゃんとの想い出、大事にしようね。
大好きなおばあちゃんでしょ。
おばあちゃんはいつもいつも
ryuryuのこと見ててくれるからね