gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

小樽倉庫No.1

2007-11-30 14:57:20 | concert
 小樽倉庫No.1は、小樽運河沿いの古い大きな石造倉庫を改装したレストランで、「小樽ビール」とおいしいお料理を楽しみながら、生演奏を聴くことのできるスペースです。

ふだんaasian kukkaのライブでお世話になっているほか、昨年はカンテレキャンプin北海道のファイナルコンサートのステージも、ここでやらせていただきました。
The Helsinki Koto Ensemble のヴォーカルMirja Makelaさんが、「古いお城みたいで素敵」と言っていたとおり、中世ヨーロッパの館を思わせる雰囲気で、とてもいい音で演奏を聴いていただけます。

 今日から、年末年始にかけて、aasian kukkaも数回ステージをつとめさせていただきます。

コーヒー一杯から、飲食代のみでステージをお楽しみいただけますので、ぜひ冬の小樽散策を兼ねてお越し下さい。

11月は一日2ステージ、12月と1月は一日3ステージ、毎回、各ステージ違う曲目で構成していますので、お時間のある方はどうぞごゆっくりお楽しみいただければ、と思います。

☆11/30(金)1st 18:30~ 2nd 20:00~ 
☆12/2(日)12/25(月)1/4(金)
    1st 18:30~ 2nd 20:00~ 3rd 21:30~
【出】aasian kukka
【所】小樽倉庫No.1 (小樽市港町。小樽運河沿い)
【金】無料(別途、飲食代がかかります)
【問】0134-21-2323

 小樽倉庫No1では、ほかにも、循環即興古楽楽団CICLO、蛇池雅人カルテット、菊池宏樹トリオ、ダルシフィドル、RINKA、星一徹など、さまざまなライブステージが予定されています。
詳しくは、http://www.pirkamusic.com/schedule/live/liveschedule.html



ヤンソンさんの誘惑

2007-11-28 13:34:50 | diary
 北海道フィンランド協会主催の、フィンランド料理講習会に参加してきました。

 先生は、私がフィンランドのことに関わり始めた当初からずーっとお世話になっている、札幌在住(この数年は春から秋まではフィンランド在住)のフィンランド人・川上セイヤさんと、お料理の先生で、北欧料理研究家の竹田悦子さん。

<<<メニュー>>>
*えんどう豆のスープ
  お豆がとにかくたっぷり。スープの中にお豆がある、
  というのではなくて、
  お皿にスープで煮たお豆が盛ってある、という感じです。
  豆好きな私にはうれしいけれど、
  これだけでもおなかがいっぱいになりそう。
  ヨーロッパの昔話などを読んでいるとよく登場する「豆のスープ」
  というのも、やはりこんなにたくさんお豆が入っていたのかな。
*ジャガイモのキャセロール料理「ヤンソンさんの誘惑」
  このお料理、アンチョビを使うレシピが一般的らしいのですが、
  セイヤさん曰く、
  「日本で手に入るアンチョビはオリーブオイルの味が強くて
  フィンランドのと同じ味にならない、
  だから、今日はサーモンを使います」
*キャベツとパプリカのサラダ
  レモンジュースをたっぷり使ったドレッシングが美味しかった。
*フルーツを、甘いホイップクリームに
        ご飯を混ぜたものであえたデザート
  フィンランドのお料理に登場するご飯は、フルーツかおやつ、という感覚。
  うーん。
  山盛り食べるのは、ちょっとヘヴィです。

*あたたかいリンゴジュースにクローブやシナモンで香り付けした飲み物。
  これは好きです。家ではワインで作ります。

美味しかったです。ものすごく、おなかいっぱい。 
  


 
 同じ日の夜、ラーシュ・ヤンソン・トリオのライブ(@札幌「くう」)に、誘惑にあらがいがたく、行ってきました。

  Lars Jansson ラーシュ・ヤンソン(ピアノ)
  Anders Kjellberg アンダース・シェルベリ(ドラムス)
  Yasuhito Mori 森 泰人(ベース)

 素晴らしい演奏。スタンダードがほんの数曲、あとのほとんどはラーシュの作曲。ラーシュの曲はメロディアスでリリカルで、とても美しい。そしていい曲は、インプロヴィゼーションの素材としてもやはりいいなあ、と。ピアノのよく見える席で、ラーシュのプレイを満喫。
 もう35年も一緒に演奏していて「結婚してるみたいなもんだ」とラーシュが言う、アンダーシュ・シェルベリのデリケートなドラムスも、3人の中央、ベースの森泰人さんのプレイも素晴らしい。

 森さんは、スウェーデン在住で「スカンジナビア・コネクション」というシリーズでスウェーデンのすぐれたミュージシャンを日本に紹介したり、日本のミュージシャンをスウェーデンに紹介していらっしゃる方。 
お客様もシリーズのリピーターがたくさんいらっしゃるご様子で、かくいう私も、次回のシリーズでもまた札幌来ていただきたいなあ、また聴きたいなあと思ったのでした。


秋田に行きます

2007-11-26 00:16:19 | concert
 11月も終盤となりました。ついこの間まで秋だったのに。

 これからクリスマスに向かってのシーズンは、カンテレの音色が似合うのか、例年演奏の多い季節ですが、今年もあちらこちらで演奏させていただきます。
http://white.ap.teacup.com/kantele/1.html
ほかに、aasian kukkaのクリスマス・スペシャル・ライブも現在計画中。

 まだ少し先のことですが、12月22日、23日は、秋田県に行ってきます。秋田で演奏させていただくのは、はじめて。昨年の米沢以来の東北ライブです。
両日とも、とても魅力的なスペースでのライブなのも楽しみ。
22日は大曲にある老舗のお茶屋さんのお座敷、22日は、秋田市のとても素敵なギャラリー、ココラボラトリーが会場です。秋田の雪景色、なんとなく、北海道よりもしっとりとしていそうな気がします。

☆12/22(土)18:00 オープン  18:30 スタート  20:30 クローズ

あらひろこ カンテレライブ 大曲 (秋田県大仙市)
 ~大曲の老舗茶屋「兼松園」の茶房Batikのお座敷きで聞く
  カンテレライブ
【料金】前売り2500円   当日3000円
【ところ】  茶房Batik (バティック) (秋田県大仙市大曲大町2-24)
【お問い合せ/お申し込み】Tel 0187-62-8728 
             お電話にて申し込み受付


☆12/23(日)14:30 オープン  15:00 スタート  17:00 クローズ

 あらひろこ カンテレLIVE(秋田県秋田市)
 ~北欧の伝統楽器カンテレの音色をキャンドルの灯りの中で
【料金】前売り2500円   当日3000円
【ところ】ココラボラトリ-  (秋田市大町3丁目1-12 川反中央ビル1F)
【お問い合せ/お申し込み】
    ご予約はメール/電話/ファックスにて受付
    Tel&Fax / 018-866-1559
    E-mail / sasao@cocolab.net
    Web site / http://cocolab.net/

北東北エリアのエリアマガジン、rakraにも
ライブ情報が掲載されているそうですので、東北エリアの方、どうぞチェックしてみてくださいね。


VTQ

2007-11-25 21:52:13 | review
 15弦カンテレの名手、Vilma Timonen 率いるVilma Timonen Quartetの待望のアルバム”VTQ”が、リリースされました。メンバーとの共作を含むVilmaの曲がメインで、そこにトラッドを少し絡めた、全10曲。ジャズ、ロック、ファンク、フォークの要素をたっぷりはらんだ魅力的な音楽。

1曲目、ストロークを生かした、ビートとベースの効いたポルスカ Polska in Redは、いかにもVilmaらしいグルーヴィーな演奏。息の合ったバンドメンバーとのコンビネーションも鮮やか。
2曲目、Quoting A はヴォーカルワークが魅力的で、ジャジーなテイストから次第にヨイクを思わせる音に。
5曲目Emilia、6曲目Hopellysta、9曲目Lumiなど、15弦カンテレらしい美しいアルペジオを生かした曲も、バンドのサウンドが多様な色合いと雰囲気を重ねて、パット・メセニーのバンドを思わせるような広がりと発展を見せる。
15弦トラッドにベースやトランペットを重ねた8曲目Plassimizeh Soitandaも美しく印象的。

 小気味よいパーカッション、自在に動く美しいベース、切れのいいギターと、Vilmaの15弦カンテレで作り上げるバンドの音は、カンテレの音を生かしながらも、カンテレという枠にとらわれず刺激的で、ジャズやロックのファンにも魅力的で聴き応えのあるアルバムになっている。

Vilma Timonen, 15弦カンテレ、ピッコロカンテレ、ヴォーカル
Ape Anttila, ベース、グロッケンシュピール、ヴォーカル
Mikko Hassinen, ドラム、パーカッション
Topi Korhonen, ギター、トランペット、ヴォーカル

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 Vilmaには昨年11月に開催した「カンテレキャンプin北海道」にも講師として参加してもらっています。
生命感あふれるチャーミングな人ですが、レッスンが始まると、スイッチが入ったようによりいっそう表情が輝いて、この人は天性の先生なんだなあ、と感じたものです。

 まだまだ本当の魅力が知られていない15弦カンテレを、このような録音で聴くことができるのはとても嬉しい。
試聴 http://profile.myspace.com/vtq
 


東京日和(その3・Frifot東京公演)

2007-11-25 14:51:19 | diary
 東京滞在日記、日付を遡っています。
もう2週間もたってしまいましたが、11月11日は、スウェーデンのトラッド・バンド、FRIFOT(フリーフォート)のコンサートでした。

 圧倒的な存在感のヴォーカルとフィドルのLena Willemark、さまざまな笛やマンドーラを操る、気さくで陽気な印象のマルチプレイヤーAle Moller、そして穏やかで堅実な雰囲気を漂わせる、フィドルとヴィオラのPer Gudmundsonの3人組。
 
 コンサートを前に、同じ会場で「ミートザバンド」が行われ、3人のミュージシャンがそれぞれの音楽的バックグラウンドを語ってくれて、使用楽器のデモンストレーション演奏や、「クゥーラ」(牛飼い唱法)という独特な発声の歌などを実演、そして、北欧トラッドの代表的なリズム、ポルスカについて、解説した上でいくつかのパターンを実際の演奏で聴かせてくれました。ポルスカのビートの、重みやうねりがなんともいえず気持ちいい。

 コンサートはさらに盛り上がりました。音のうねりと疾走感、タメの効いたリズムの、気持ちのいい揺れ。半々音くらいの微妙な音程を持つトラッドの旋律が、岩の隙間にしみる水のようにおいしく沁み込んでくる。

 充実したステージで、休憩になったときには、逆に「え、これしか時間がたっていない」と驚いた。後半は終盤に向かってさらに盛り上がり、最後はアンコールが3回も。いえい!

 3人のすばらしいミュージシャンの印象は、音楽に非常に誠実であるということ。もちろん、高い音楽性やテクニック、備わっているトラッドのセンスなどといったものが前提になっているにせよ、音楽にあそこまで誠実に対峙することは容易にできることではないと思う。伝統を踏まえた上での自由闊達さ。行ってよかった。

 東京公演を主催された「音楽を聴く仲間の会」や公認応援ブログ「Frifot fan」に詳しいレポートが掲載されています。


ナカムラ柳笛製作所の竹製セリフロイト(オーヴァートーンフルート)を試奏するアレ・メッレル。