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helios

2008-01-27 05:02:16 | review
Eva Alkulaの新しいアルバム"helios"は、選曲にも演奏にも、エヴァの音楽性がよく現れた、非常に美しく完成度の高い作品。

どこまでも音楽の高みを追求した、研ぎすまされた音。

ペッカ・ヤルカネンのカンテレ協奏曲は、深く静かなカンテレ独奏と、緊張と高揚に満ちた弦楽四重奏との交錯が交互に現れて、宇宙的といってもいいような広がりと高まり、そして収束を見せる。ヤーッコ・クーシスト指揮による、ヴァイオリンのペッカ・クーシストら弦楽カルテットの鮮やかな演奏も見事。

エーロ・ハメーンニエミの "Randzan"は、同名の南部インドのラーガをベースに、作曲者がこのアルバムのライナーノート執筆中に訃報を耳にしたというMartti Pokelaのカンテレ奏法にも大いにインスピレーションを得た、という曲。神秘的な美しさと、ふくよかな温かさを感じさせる。

南聡氏による"Solo for Kantele"では、箏の爪を使うなどの新しいテクニックも駆使しながら、繊細なアルペジオの中にカンテレの美しい特性が浮かび上がる。

シンプルで、音楽の緊張感を端的にあらわしたようなジャケット、日蝕を連想させる盤面も美しい。


Pekka Jalkanen : カンテレとオーケストラのための協奏曲、弦楽四重奏ヴァージョン(1998)

Eero Hämeenniemi : Randzani (2005)

Satoshi Minami :  カンテレのためのソロ (2000)


"helios" Eva Alkula (2007 CNCD Finland)


大雪小雪

2008-01-26 23:17:51 | diary
毎日、しんしんと降り続いています。
雪かきをしてもしても、またすぐにこんもり。
とはいえ、今年はこあら除雪隊が大活躍なので、かなり楽をしています。
この除雪隊、ちょっとしたきっかけですぐに雪合戦隊に変わってしまうのですけれど、雪を苦にしないのはあっぱれ。
私も、雪は苦にならない方ですけれど、窓から見ている方がいいな。



寒さと雪で、出かける気にならなかった今日は、最近楽音舎(主に390円コーナー)で仕入れたCDを聴きながら過ごしました。エルトン・ジョン、レイチェル・ヤマガタ、ビョーク、などなど。楽音舎の棚を探すのは楽しすぎます。ついLPを買いたくなるのを、今回はCDにとどめました。

この前の木曜は、カンテレクラブの練習と新年会でした。
爆弾低気圧で大荒れという予報に気をもみましたが、雪はずいぶん降ったものの、心配したほどの荒天にはならず、無事に和やかな新年会とあいなりました。

ひたすらおしゃべりして食べて飲んで笑ってという会でしたが、あらためて気がついたのは、メンバーに旅の好きな人がとても多いこと。
全員の行ったことのある国は、いったい延べいくつになるのかと思うほど。
フィンランド、スウェーデン、中国、ネパール、ニュージーランド、ポーランド、アイルランド、ペルー、マダガスカル。。。
私も旅はかなり好きなつもりで、行きたいという気持ちは常に常にあるのですけれど、実際に行っているところはさほど多くはないのです。
いろいろな旅の話を聞くのは楽しい。


マダガスカルのお土産の「ヴァリハ」とカンテレ。
緯度の差がものすごい。
とはいえ、この子(カッコネンちゃん)は北海道生まれですが。

ヴァリハは、竹に弦が張ってあって、箏のように「じ」を立てて音程をつくっています。
これは小さなサイズのものだそう。かわいい音です。

旅する5弦カンテレ

2008-01-23 13:48:50 | kantele


ガラス作家・高臣大介さんの5弦カンテレは、 普段は洞爺湖のガラス工房gla_glaでガラスを作る合間につまびかれ、全国あちらこちらで開催されるgla_glaの展覧会場にも連れて行ってもらっていて、既に飛行機にも乗ったそうです。今は、札幌に来ています。

「雪と花光とgla_gla」

日時:1月22日(火)→ 2月3日(日)11:00~19:00

場所:テンポラリースペース
札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
tel:011-737-5503
http://glaglablog.exblog.jp/

gla_glaのガラスと、花光さんのお花のコラボレーション。
吹き抜けの天井からつり下げられた、ガラスとグリーンが見事。


ところで、洞爺のgla_glaで紹介していただいて以来親しくさせていただいていて、昨年12月に同じくテンポラリーギャラリーでキャンドル展を行った、Progressive Candle 福井優子さんの作品が、2月末まで、札幌・大通り地下道のショーケース(オーロラタウンと平行した地下道、定期券売り場横)に展示されています。こちらもぜひ。

STV・ラジオスペシャル「カンテレの世界へ」

2008-01-23 12:52:08 | media
 STV(札幌テレビ放送)ラジオ、1月4日放送の「オハヨー!ほっかいどう」で私の音源をご紹介いただいたのがおかげさまでご好評をいただいたそうで、ラジオスペシャルとして、30分枠の番組でカンテレのことや私の活動のことを取り上げていただくことになりました。

 カンテレの良さや、カンテレへの想いを、言葉でお伝えするのは私には難しい。でも、パーソナリティの宮永アナウンサーと旅行ジャーナリストの小野寺淳子さん、おしゃべりの達人お二人が、客観的なカンテレの魅力を素敵に伝えて下さることでしょう。
 
STV・ラジオスペシャル「カンテレの世界へ」

パーソナリティ:宮永真幸アナウンサー
ゲスト:あらひろこ
    小野寺淳子(旅行ジャーナリスト)

放送:STVラジオ 1月27日(日)21:30~22:00(北海道内)



Pauliina Syrjälä

2008-01-18 08:56:32 | review
 最近、カンテレのアルバムの中でよく聴いているのが、Pauliina Syrjäläの”monet nävöt”。

 マッチ棒を使ったSaarijärvi kanteleのスタイルも取り入れて、中型のカンテレの繊細な音色とパーカッシッヴな表情のどちらもよくあらわれた、いきいきとしたパウリーナの演奏が楽しめる。

 4曲目の"Koivusaari" が、Vilma Timonen Quartetがアルバム1曲目におさめた"Polska in Red"と同じモチーフのトラッドをベースにしているほかは、トラッドなテイストと即興的な要素をもった、パウリーナの曲。2005年の録音。
Pauliina Syrjälä http://pauliinasyrjala.com/english.html