Eva Alkulaの新しいアルバム"helios"は、選曲にも演奏にも、エヴァの音楽性がよく現れた、非常に美しく完成度の高い作品。
どこまでも音楽の高みを追求した、研ぎすまされた音。
ペッカ・ヤルカネンのカンテレ協奏曲は、深く静かなカンテレ独奏と、緊張と高揚に満ちた弦楽四重奏との交錯が交互に現れて、宇宙的といってもいいような広がりと高まり、そして収束を見せる。ヤーッコ・クーシスト指揮による、ヴァイオリンのペッカ・クーシストら弦楽カルテットの鮮やかな演奏も見事。
エーロ・ハメーンニエミの "Randzan"は、同名の南部インドのラーガをベースに、作曲者がこのアルバムのライナーノート執筆中に訃報を耳にしたというMartti Pokelaのカンテレ奏法にも大いにインスピレーションを得た、という曲。神秘的な美しさと、ふくよかな温かさを感じさせる。
南聡氏による"Solo for Kantele"では、箏の爪を使うなどの新しいテクニックも駆使しながら、繊細なアルペジオの中にカンテレの美しい特性が浮かび上がる。
シンプルで、音楽の緊張感を端的にあらわしたようなジャケット、日蝕を連想させる盤面も美しい。
Pekka Jalkanen : カンテレとオーケストラのための協奏曲、弦楽四重奏ヴァージョン(1998)
Eero Hämeenniemi : Randzani (2005)
Satoshi Minami : カンテレのためのソロ (2000)
"helios" Eva Alkula (2007 CNCD Finland)
どこまでも音楽の高みを追求した、研ぎすまされた音。
ペッカ・ヤルカネンのカンテレ協奏曲は、深く静かなカンテレ独奏と、緊張と高揚に満ちた弦楽四重奏との交錯が交互に現れて、宇宙的といってもいいような広がりと高まり、そして収束を見せる。ヤーッコ・クーシスト指揮による、ヴァイオリンのペッカ・クーシストら弦楽カルテットの鮮やかな演奏も見事。
エーロ・ハメーンニエミの "Randzan"は、同名の南部インドのラーガをベースに、作曲者がこのアルバムのライナーノート執筆中に訃報を耳にしたというMartti Pokelaのカンテレ奏法にも大いにインスピレーションを得た、という曲。神秘的な美しさと、ふくよかな温かさを感じさせる。
南聡氏による"Solo for Kantele"では、箏の爪を使うなどの新しいテクニックも駆使しながら、繊細なアルペジオの中にカンテレの美しい特性が浮かび上がる。
シンプルで、音楽の緊張感を端的にあらわしたようなジャケット、日蝕を連想させる盤面も美しい。
Pekka Jalkanen : カンテレとオーケストラのための協奏曲、弦楽四重奏ヴァージョン(1998)
Eero Hämeenniemi : Randzani (2005)
Satoshi Minami : カンテレのためのソロ (2000)
"helios" Eva Alkula (2007 CNCD Finland)