河童の茶屋

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第1168弾・明治一代女

2009年12月02日 08時32分34秒 | Weblog
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 明治一代女
 この背景について・・・教わった

 花井お梅・・・没落した家の娘。下級武士の娘。
 8歳の時に、養女に出される。
 貰ったほうも養っていけず、芸者の禿に売ってしまう。
 やがてそれで芸者になる。
 
 芸者になった20歳の時に両親が当時の人力車の車夫に出会う。
 養女になった家から籍を抜いて、花井に戻る。
 
 そして、その親や兄弟を養う為一生懸命働く。
 でも、このお梅は酒乱であった。

 役者衆とも浮名を流したらしい。
 男衆の峯吉と揉め事があって首になった。
 そこで、私のうちの箱屋になれということになった。
  
 『箱屋』というのは、芸者の三味線が入った箱を持っていく人のこと。
 当時は、長いままの三味線だった。

 峯吉は大変世話になったということで一生懸命働いていたらしい。
 ところが、大変いい旦那がついて、
 お梅さんは、浜町の酔月楼を旦那に出してもらう。

 ところが、酒乱であったため、名義をお父さんの名前にして登録した。
 これで、旦那は面白くなくなる。
 峯吉はお父さんのほうに味方していたと僻んで、
 事件を起こした。


 浜町河岸で峯吉にぱったり出会い、
 わたしのほうのことをさっぱり考えてくれないではないかといって、
 峯吉を殺してしまった。

 それで、明治21年3月に無期徒刑になるが、恩赦で出てくる。この時40歳。
 この後、お汁粉屋を経営したり小物屋を開業したり、
 実説はこうですといって舞台で見せたりしたらしい。

 花井お梅は、格好の材料となり、評判になった。

 ● 昭和になって、川口松太郎が『明治一代女』として書いた。

 ● 美空ひばりの『明治一代女』・・・この歌が出来たのが、昭和10年。