河童の茶屋

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第1633弾・日本の警察指紋制度発足100周年

2011年02月21日 08時15分51秒 | Weblog
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我が国警察における指紋制度は・・・
警視庁において
明治44年(1911)年4月1日に刑事課に新設し
課内に、捜査・鑑識・主務係を設け
同時に、指紋取扱規定を制定し
鑑識係において
『指紋に関する事務』を担当することになったのが・・・最初である。

従って、本年4月1日は・・・
日本の警察指紋制度発足100周年に当たる。

スコットランド人のフォールズ博士が
明治7年(1874)に、医療宣教師として来日し
以後12年余に及ぶ日本滞在中
居住地であった築地に病院を開設し
多くの患者の治療に当たると共に
日本人に目の悪い人が多いのに気づき
盲人教育に力を注いだ。

その一方で、博士は指紋の研究に没頭。
切っ掛けは、大森貝塚で発掘研究していた
米国人モ-スと交流があり
発掘された土器に印象された指紋を発見し
又、日本人が古くから、指・掌を文書や証文に
捺印する習慣があることに気づき
これに関心を持った。

博士は、明治13年、イギリスの科学雑誌『ネイチャー』に
指紋の科学的研究に関する論文を
日本から発表。
これが、指紋による個人識別、後に、一般化していく指紋鑑識の
多くの側面を提案した最初の論文といわれている。

日本の警察の指紋鑑識技術は
指の先端部分の指紋でも照合可能なほど世界最高レベルの技術を持っている。

話は変わるが・・・
私が現役の頃、勤務していた会社でNECへの業務支援で
コンピュータを使っての指紋照合『フィンガー・プリント』システムに
関与した。
当時の私の仕事は人事部で、警視庁の鑑識で30数年携わったベテランを
採用し、このシステムに関与して頂いた。