介護の技術・知識のまとめ

研修で学んだこと、職場で経験したことなどをまとめた場所です

SOLER理論

2021-03-15 16:36:13 | コミュニケーション技術

SOLER理論:あなたに関心を持っていますよ、ということをごく自然に伝える身体面の動作

G.イーガンが提唱

 

S(Squarely)利用者とまっすぐ向かい合う

  • 対面する(横並び、前後ではない)
  • 適切な距離を取る(手が触れる程度の距離)
  • 全身が見える距離

O(Open)開いた姿勢

  • 腕や脚を組まない
  • 耳を傾ける

L(Lean)相手に少し身体を傾ける

  • 少し前かがみになる
  • 反り返らない
  • 話の展開によって傾きを変える
  • 直立不動にならないように

E(Eye Contact)適切に視線を合わせる

  • 視線の方向は、見下ろさず、のぞきこまず
  • とがめるような、批判するような視線を送らない
  • じっと見つめ過ぎないように、適度に視線を外す

R(Relaxed)リラックスして話を聞く

  • 自分の緊張を伝えない。深呼吸など、呼吸を整える工夫を
  • 相手の緊張を受け止める。呼吸を合わせながら自分が落ち着いていくと、相手も呼吸を整え和らいでいくことができる
  • くだけすぎない(節度ある態度で接する)

 

相手の反応が悪い時は、自分のSOLERを考え直してみる

→自分のコミュニケーションの知らない部分・クセを知ることができる

 

 


介護事故の防止

2021-03-15 15:38:14 | リスクマネジメント

ミスや事故は、どんなに対策をしても、起こってしまうという前提で!

 

事故を起こす介護職には、その人の傾向がある

  • 自分の特性を把握すること
  • どんな場合にトラブルになりやすいか、自分で気づくこと

 

事故の報告

  • 事故の状況を把握し報告する
  • 報告は、とにかく早く!事実が伝わるように
  • 受診対応、救急要請において重要な情報となる
  • 困った時は一人で判断しないこと
  • 時系列を把握しておくこと

事故を起こした職員を個人的に責めないこと

  • 事故が起こるのはチームとしての出来事であるので、チームで対応する
  • 事故の報告は、専門職としての介護職員の責務である
  • 個人的に責めることで、事故報告が正直になされない危険がある

 

安全対策の徹底・見直し

  • 「危ないからやらない」という考え方を防ぐ効果がある
  • 結果として、安全に自立に向けた支援を実施できる

介護職のケガ・事故防止

2021-03-15 15:25:00 | リスクマネジメント

ケガや事故の原因

  • 仕事内容・道具の危険性
  • 環境の危険性
  • 人の危険性

ヒヤリハットの段階で対策を検討し実施することが大切

 

4Sの実施:整理、整頓、清掃、清潔

  • 気持ちよく効率的に働くことができ、心身のストレスが減り、ミスを減らすことができる、感染症の予防にもなる
  • 結果として、ケガや事故を減らすことができる

感情労働としての介護職

2021-03-15 15:09:50 | リスクマネジメント

ヒューマンサービス労働の特徴

  1. 労働の対象者、つまり利用者や患者のことを第一に考えて行動することが求めらているため、利用者等のことだけを考えて働くうちに、身体や精神(こころ)に負担がかかり、体調を崩しやすい
  2. 24時間365日途切れることが許されない業務が多く、夜勤などもあり、生活のリズムが作りにくい性質があるため、睡眠不足などから体調を崩しやすい
  3. 「このくらいで終わってよい」と、仕事の限度を自分で決めにくい特性があるため、職場を離れても仕事のことが気になり、肉体的にも精神的にも過労になりやすい
  4. 専門的な知識や技術を学び続ける必要があるため、仕事の後や休日なども研修があり、休みがとりずらく疲労がたまりやすい

感情労働

  • 仕事を行うにあたって、いつも自分の感情を相手に合わせてコントロールすることを強く求められる労働のこと
  • 自分の中に生じた怒りや苛立ち、悲しみの感情を押し殺して仕事を続けることは強いストレスになり、心身の健康を損ねることにつながる

我慢し続けずに、職場の仲間や上司に話を聞いてもらうことなどが重要


介護予防の視点

2021-03-15 15:09:22 | 介護の基本

介護予防の視点から利用者主体の介護を行う

  • 要介護状態であっても利用者自身でできることは、できる限り自分でしてもらう
  • 利用者ができる限り健康で普通の生活状態で過ごせるような支援が必要
  • 老化や衰えを必要以上に問題視する発想では、利用者に無用の混乱を与え、衰えの進行具合に大きく左右してしまう
  • 利用者ができないことを補うことだけを目的とした介護ではなく、利用者の今持っている力を活かし、利用者自身が主体的な生活を送れるような支援が必要