脱水症とは、体全体の水分量が減少した状態のこと
飲水量が少なかったり下痢などで水分が失われると脱水状態になる
脱水症による体の変化
- 乾燥による唾液の減少
- 口腔内や皮膚のかさつき
- 尿量、尿回数の減少、尿の色が濃くなる
- 血圧低下やふらつき
- 失神
- 筋肉のけいれんや意識障害
この段階では生命の危機が迫っているため緊急の医療処置が必要
脱水症の予防に向けた介助のポイント
- こまめに水分が摂れるように工夫をする
1回に提供する水分量を少なめにする代わりに、食事時や就寝前など、こまめに回数を増やす
水分補給がいつでも手軽にできるよう、居室やリビングの手に取れる範囲のところに水分を置いておく。また、食事やお茶の時間などには必ず水分をすすめるようにする
麦茶やスポーツドリンク、果物など様々な水分補給源を利用する - 排泄の介助と連動させて考える
失禁が心配で水分を控える利用者は意外に多い。運動機能障害のため排泄の動作に時間がかかるような場合には、排泄の介助と連動させて、排泄環境の整備や介助の工夫をすることにより、利用者がトイレを控える気持ちにならず安心して水分をとれるようにする。 - 着替えや夏場の温度管理に気を付ける
感覚機能の低下や認知症などによって適切な温度管理ができず、脱水につながってしまう場合がある。夏にたくさん汗をかいているのに重ね着をしている、部屋の温度が高すぎるなどが原因となり脱水にならないように、適切なアドバイスや介助を行う
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