食事介助の留意点
- 食前の手洗い(消毒)を忘れない
- 食事環境を整備する
衛生的な環境、安全で落ち着いた雰囲気、適切な場所の選定
ベッド上で食事する場合は、なるべく健側から介助できるベッド位置を確保する - 姿勢を整える
なるべく椅子に座る。折りたたみ車いすは、座位が不安定になりがちなので誤嚥の危険が高まる
あごを少し引いて、イスに深く腰掛ける
踵を床にしっかりつける
テーブルと椅子の高さを調整する。上から食事が見えるように - ベッドで食事をする際の姿勢
できるだけ座った姿勢(90度に近い角度)をとる。足を踏ん張れるように足底の位置を調整する
介助者と同じ目線に合わせた高さにする
ベッド上で座位が取れない場合は、体幹30度の仰臥位
枕を高くするなどで、頸部を前屈させる
片麻痺の場合は、やや健側を下にした軽い側臥位にする - 先行期の注意事項
全身状態の変化や異常
顔面や口の異常、舌のむくみ
誤嚥やむせの既往はないか
身体状態に適した食事形態と食器類の準備
食事中の注意事項の確認 - 準備期の注意事項
咀嚼動作や回数の変化や異常
食塊を作る動作の変化や異常
食べこぼしの状況の変化 - 口腔期の注意事項
吞み込み動作の変化や異常
呑み込みのタイミングの変化 - 咽頭期の注意事項
むせこみ、誤嚥や呼吸の異常に注意
窒息時のチョークサインがあったらすぐに対処する! - 食道期の注意事項
つかえ感の有無
食道裂孔ヘルニアがあると、嘔吐することがあるので注意
食べ残しがあった場合、その理由を確認する。普段との違いに気付くように日常の観察が重要
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