視覚機能の変化
- 視力の低下
40歳くらいから低下し、75歳を過ぎると急激に低下する
老視(老眼)は誰にでも訪れる老化現象 - 視野が狭くなる
- 明暗順応が低下する
明るい場所から暗い場所への移動に際しては、視覚情報が途絶えるため、足元を明るく照らす工夫が必要 - 色覚の低下
物が黄色がかって見えるようになる。暖色系は高齢者でも目につきやすい - 動体視力の低下
車の運転には注意。75歳以上の免許更新の条件
聴覚機能の変化
- 感音性難聴
高齢者に多い難聴。高齢化の影響が内耳に出る
音に歪みが加わり、はっきりと聞こえなくなる。似た音の区別が難しくなる(1時と7時など)
高音域から聞こえなくなる
音を大きくするだけの補聴器では限界があるので、低めの声でゆっくり話す必要がある - 伝音性難聴
外耳や中耳の衰えで起こる
音が小さく聞こえる難聴
補聴器の使用が効果的 - 高齢者との対話では、声の高さや大きさ、話す速度、文章の長さ、表情や身振り手振りを交えた表現、静かな環境づくり、内容が聞き取れているかの確認などの配慮が必要
皮膚感覚機能の低下
- 温度感覚の機能低下で、特に寒冷刺激に対する知覚が低下する
真夏でも冷房を使わない、真夏でも何枚も重ね着をするなど - 痛覚は、体に常に痛みを感じていることが多く、異常時の痛みを感じないことも多い
痛みの訴えが適切に表現されない場合もあるので、日常の観察、周囲の注意が重要
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