介護の技術・知識のまとめ

研修で学んだこと、職場で経験したことなどをまとめた場所です

感覚機能の変化

2021-03-21 09:33:01 | 高齢化による体の変化

視覚機能の変化

  • 視力の低下
    40歳くらいから低下し、75歳を過ぎると急激に低下する
    老視(老眼)は誰にでも訪れる老化現象
  • 視野が狭くなる
  • 明暗順応が低下する
    明るい場所から暗い場所への移動に際しては、視覚情報が途絶えるため、足元を明るく照らす工夫が必要
  • 色覚の低下
    物が黄色がかって見えるようになる。暖色系は高齢者でも目につきやすい
  • 動体視力の低下
    車の運転には注意。75歳以上の免許更新の条件

聴覚機能の変化

  • 感音性難聴
    高齢者に多い難聴。高齢化の影響が内耳に出る
    音に歪みが加わり、はっきりと聞こえなくなる。似た音の区別が難しくなる(1時と7時など)
    高音域から聞こえなくなる
    音を大きくするだけの補聴器では限界があるので、低めの声でゆっくり話す必要がある
  • 伝音性難聴
    外耳や中耳の衰えで起こる
    音が小さく聞こえる難聴
    補聴器の使用が効果的
  • 高齢者との対話では、声の高さや大きさ、話す速度、文章の長さ、表情や身振り手振りを交えた表現、静かな環境づくり、内容が聞き取れているかの確認などの配慮が必要

皮膚感覚機能の低下

  • 温度感覚の機能低下で、特に寒冷刺激に対する知覚が低下する
    真夏でも冷房を使わない、真夏でも何枚も重ね着をするなど
  • 痛覚は、体に常に痛みを感じていることが多く、異常時の痛みを感じないことも多い
    痛みの訴えが適切に表現されない場合もあるので、日常の観察、周囲の注意が重要

 



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