富士山検定
模擬問題(文化・生活編)
第7問 葛飾北斎の『富嶽三十六景』のうち『赤富士』と呼ばれるのは?
①凱風快晴 ②山下白雨 ③神奈川沖浪裏 ④尾州不二見原
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正解 ①の凱風快晴
富嶽三十六景『凱風快晴』
通称「赤富士」と呼ばれ、古今東西のあらゆる風景画と比較しても、
とくに傑作と呼び声の高い作品。
凱風とは初夏に吹くやわらかい南風のことであり、さわやかな風に
吹かれる快晴の富士が描かれている。
富士山の背景にいわし雲のような雲が描かれており、快晴ではない
という説もあるが、まとわりついていた雲霞が凱風によって吹き払
われた瞬間が「快晴」ということだろうと解釈されている。
絵の中に写生した場所は明記されておらず、北斎の心の中の富士を
描ききった作品とされる。
「凱風快晴」葛飾北斎 東京国立博物館所蔵
〔富士山検定公式テキスト〕富士山検定協会著2006年発行から