富士山検定
伝説
背比べ伝説(富士山が日本一高くなった理由)
富士山周辺に伝わる民話。その昔、駿河富士(富士山)と下田富士、八丈島の
富士は中の良い3姉妹であった。
ところが長女の下田富士は次女の駿河富士の美しさに嫉妬し、自分と妹の間に
屏風を立ててしまう。これが天城山である。
不思議に思った妹の駿河富士は、背伸びをして姉の様子をうかがおうとしたが、
反対に姉の姉の下田富士は腰をかがめてしまう。
心配になった駿河富士は背伸びをつづけ、どんどん背が伸びていった。
この時三女の八丈島の富士は、おろおろしながら姉二人が仲直りするように
祈っていたという。
こうして高峰としてそびえ立つようになった駿河富士は、各地の山々から背比べ
の挑戦を受けるようになった。多くの山が勝負に敗れ去っていく中、八ヶ岳だけ
は勝ってしまった。
これに怒った駿河富士は八ヶ岳を打ち据え、八ヶ岳の頭を阿弥陀岳(アミダダケ)、
権現岳(ゴンゲンダケ)、赤岳(アカダケ)、網笠岳(アミガサダケ)などの八つの峰に砕いて
しまったという。
〔富士山検定公式テキスト〕富士山検定協会著2006年発行から