daiozen (大王膳)

強くあらねばなりませぬ… 護るためにはどうしても!

母と子のトランプ狐啼く夜なり

2014年09月27日 | 橋本多佳子-鑑賞
              

お題の句、私は好きで好きで堪らなく好きなんです
私が好きだからと他人に好みを推しつける積もりはないが
この句の好さがどうして分んないのかなあ‥ですよ (笑)

酒呑みは酒を呑まない人が理解できないし
甘党には頬っぺたが落ちるほど美味しい饅頭だけど
そんなものさね オッカサン。否々、それはこっちの話
因みに私は饅頭をさかなにして酒を呑む口です。 アセ
いやいや、神聖な私の俳句の場でダジャレは止めとこ。

母と子のトランプ‥そもそも知らなきゃ話にならないが
独りぼっちで育っている人はきっと多いと思う
いくら大勢のなかにいても孤独は生まれる訳で
幼い子に選択肢はなく、孤独はオトナから推しつけられる
小遣いたっぷりだからゲームソフトは幾つも持ってる
それで孤独の意味も知らず、孤独かどうかも分らない
どうなんだろ、この構図で日本は流されていると想うが‥。

だがその構図でヨシとする社会で奴隷は孤独じゃないのか
に曳かれる牛馬 -ドナドナは孤独でなかったのか
大勢の牛のなかで牛は孤独に気づかずとも孤独死を迎える
大勢の人のなかで人は孤独に気づいて孤独感のなか死する
死ぬ間際まで孤独に気づかないからといって安心するのか
そんな私、だから母と子のトランプに胸が熱くなるのです

幼い子には何が恐いといったら、狐なんかどっちでもいい
母のいない時間帯に耐えられる子供はどこにもいない
ご馳走なんかより、遊び場より、何よりも母が好い
母と過ごしていて我がままできる訳ではないから
あなたが母と子のトランプに惹かれないのは無理ないが
いやいや、私の想いを推しつけて何の意味があろう

狐啼く夜なり‥大丈夫だいじょうぶ、恐くなんかない
なにせ母と一緒なんだから狐なんてヘッチャラだよね
その証拠にケラケラキャアキャア笑って騒いでいる子ども
これはココだけの内緒話だが 私は大声で嘆いたものです
大都会の狐はどう啼くのか、田舎者の私はコーンだったが
「コーン・コーン」と嘆いた私。来ん・こん・コーン!

表をとおる本物の狐が驚いて逃げてったか知らん
いやいや、トランプ遊びは良い札を待つ遊びだから
良い札が来なければ七並べも婆ヌキも勝てないからね。
「来い来い来い」なんて言ってるうちは好いのだが‥
ともあれ、わが家の母と子のトランプは賑やかでした。
橋本多佳子の俳句の温もりが大好きな私です。



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