承認していないのに文政権の功績として発表…業界「株価操作と何が違うのか」
韓国政府の「韓国の新型コロナウイルス診断キットが米食品医薬品局(FDA)の『事前承認』を受けた」という発表に「フェイクニュース」疑惑が浮上した。これは、韓国政府が4月の総選挙前に「韓国の防疫は世界最高」と宣伝するため、結論が出ていないFDAの診断キット承認件を決定済みかのように誇張して発表したと指摘されているものだ。新型コロナウイルス関連企業の株が「テーマ株」と呼ばれ、株式市場が連日動いている敏感な状況で、韓国政府の性急な発表により、関連企業の業務に大きな混乱が生じている。
韓国外交部は28日のプレスリリースで、「27日に韓国製診断キット3製品のFDA事前承認が異例の早さで行われた」と述べた。また、「(今月24日の)韓米首脳電話会談で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がトランプ米大統領の要請に応じて韓国製診断キット支援の意向を表明し、これに対してトランプ大統領が即時承認されるよう関心を払うと言ったのに伴う後続措置の結果だと評価される」と明らかにした。ところが、29日午後6時現在、新型コロナウイルス診断キットのFDA「緊急使用承認(EUA)許可リスト」には韓国企業が1社もないことが分かった。
「Seegene」「SolGent」などの韓国企業がFDAに新型コロナウイルス診断キットのEUAを申請しているが、まだ結果が出ていない状態だ。今回の発表で、一部診断キット製造会社にアクセスが殺到し、ウェブサイトが一時ダウンするなどさまざまな支障が出た。業界では、「外交部は、株式市場にデマを広める『株価操作』と何が違うのか」という声も上がっている。
「外交部が、政府主導の努力により韓国メーカーの診断キット輸出の道が開けたかのように宣伝したのも不適切だ」という指摘もある。韓国内の一部企業が診断キットを既に米国に輸出しているのは事実だが、これはFDAの承認とは関係がない。一部企業の診断キットは、米国の実験室の標準認証である「CLIA」(クリア)を獲得した米研究所が独自の判断で採用して輸出の道を開いた。CLIA認証を獲得した米国の研究所は、FDAの許可がなくても一部品目を使用することができる。
青瓦台はこれに先立つ17日、「韓国の診断キットをアラブ首長国連邦(UAE)に輸出した」と広報したが、契約した物品がキットの一部である輸送容器であることが明らかになり、「誇張発表だ」と指摘されていた。
ノ・ソクチョ記者
韓国政府の「韓国の新型コロナウイルス診断キットが米食品医薬品局(FDA)の『事前承認』を受けた」という発表に「フェイクニュース」疑惑が浮上した。これは、韓国政府が4月の総選挙前に「韓国の防疫は世界最高」と宣伝するため、結論が出ていないFDAの診断キット承認件を決定済みかのように誇張して発表したと指摘されているものだ。新型コロナウイルス関連企業の株が「テーマ株」と呼ばれ、株式市場が連日動いている敏感な状況で、韓国政府の性急な発表により、関連企業の業務に大きな混乱が生じている。
韓国外交部は28日のプレスリリースで、「27日に韓国製診断キット3製品のFDA事前承認が異例の早さで行われた」と述べた。また、「(今月24日の)韓米首脳電話会談で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がトランプ米大統領の要請に応じて韓国製診断キット支援の意向を表明し、これに対してトランプ大統領が即時承認されるよう関心を払うと言ったのに伴う後続措置の結果だと評価される」と明らかにした。ところが、29日午後6時現在、新型コロナウイルス診断キットのFDA「緊急使用承認(EUA)許可リスト」には韓国企業が1社もないことが分かった。
「Seegene」「SolGent」などの韓国企業がFDAに新型コロナウイルス診断キットのEUAを申請しているが、まだ結果が出ていない状態だ。今回の発表で、一部診断キット製造会社にアクセスが殺到し、ウェブサイトが一時ダウンするなどさまざまな支障が出た。業界では、「外交部は、株式市場にデマを広める『株価操作』と何が違うのか」という声も上がっている。
「外交部が、政府主導の努力により韓国メーカーの診断キット輸出の道が開けたかのように宣伝したのも不適切だ」という指摘もある。韓国内の一部企業が診断キットを既に米国に輸出しているのは事実だが、これはFDAの承認とは関係がない。一部企業の診断キットは、米国の実験室の標準認証である「CLIA」(クリア)を獲得した米研究所が独自の判断で採用して輸出の道を開いた。CLIA認証を獲得した米国の研究所は、FDAの許可がなくても一部品目を使用することができる。
青瓦台はこれに先立つ17日、「韓国の診断キットをアラブ首長国連邦(UAE)に輸出した」と広報したが、契約した物品がキットの一部である輸送容器であることが明らかになり、「誇張発表だ」と指摘されていた。
ノ・ソクチョ記者