サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

自分がやりたいこと? それを求めてどうなりますか

2023年05月06日 21時04分44秒 | 就活・採用
就活で耳にタコができるくらい問われる質問。
「やりたいことは何ですか」。。。。

いつまでこんな質問を続けるのでしょう。
普通の学生は、「野球が上手で、甲子園も出たので、プロ野球へ」という明確な
意志をもっている高校球児とは違いますよね。

学生さんのホンネは、「なんとなく、、、」がほとんど。或は消去法的な回答。
言い換えると、負け組・日本企業に入るにしても、少しはまともな会社を選ぶのが多くの学生の気持。

採用担当者もかつては自分もそのひとりだったのを忘れて、学生に「やりたいこと」を聞いています。
そして「素顔の自分を見せてほしい」とも。矛盾しているのも気付かず。

お勧めなのは、学生が体験したことのプロセスを語ってもらい、そこに多角的な視点から質問を投げかけること。
多角的な視点からの質問のなかで、学生自らが学んだこと、そして学んだことをどう活かしたか。そして成果と反省。
反省を次のときはどう改善に導いたか。或は導くことができなかったか。

そうです。間違っても「アルバイトで売上が120%になりました。わたしはリーダーシップがあります」だけで、
素晴らしいとは思わずに。







定年後、元の職場がガタガタならば、定年した人の仕事は凄かった?

2023年04月22日 13時21分59秒 | 就活・採用

最近の新卒では、若い人はスタートアップ志向と言われています。
伝統的大企業に夢はない?

無理もないです。規則・慣習に縛られて縦横斜めに気遣いし、何かすると叩かれる。
20年いたって、身につくスキルは気配り程度。本当は他にもありますが、特別なスキルではない。
だから定年退職をしても、組織は特に困らない。

いやいや、その人は育成をちゃんとやったから、組織は継続したという人はいると思います。
そんなにすごい人をたくさん育てたのなら、その後その組織はもっと発展したはず。
個人のパフォーマンスも上がったはず。

上の目を気にして何もしないまま過ぎただけではないのでは。。。。











頑張ろう 大学就職課の皆さん

2023年04月21日 08時22分23秒 | 就活・採用
大学職員は人気職種と聞きます。一部、少子化で経営に息詰まる学校は出てくるとは思いますが、
ある一定のレベルを持って学校は、民間企業に比べたら超安定企業。しかし、仕事の仕方が疑問な人も、、、、。

例えば就職課。学生さんが気楽に相談できるように各大学では就職課員の若返りが進みました。
ビジネス経験が少ない若い人が、ほぼ年代の近い学生さんに就活の指導ができない人を見かけます。

最近、学生さんの「就職課離れ」は、就活エージェントさんの抬頭、情報がSNSやYoutube等で得られやすくなった。
色々な理由はあると思いますが、就職課の皆さんの働き方改革を期待したします。

失礼いたしました。尊敬できる就職課員の方もたくさんいらっしゃいます。

急ぐなかれ 就活

2020年11月07日 22時59分26秒 | 就活・採用
「急ぐなかれ 就活」と書くと、何とも時代遅れな発想と思われそうです。

しかし、三年生のこの時期、「学生時代に力を入れたこと」と言われても、現在進行形で、
成果が出ていないことが多いでしょう。

「どの業界、どんな職種」と言われても、大部分の人は困るでしょう。準備のよい人が優秀
で、そうでない人は優秀でない? そんなことはないでしょう。

プロ野球でドラフト1位の人がどれくらい活躍しているかというと、ごくわずか。
「就活のドラフト1位」は、高偏差値の学校の学生になとしても、全員が活躍するわけではない。
野球でいうならば、投手で四番バッターだった人たちが集まって、そこで決着をつけるのだから。

だからといって、遅ければよいというものではない。少なくとも就活がどういうものかは知った
うえで、本業である学生という仕事をしっかりやっていただきたいと思っています。

最初の就活の重みは、昭和の人に比べて軽くなっている。「一生、この会社」というのが難しいから。

流されないでわいのですが。



AIの学生と話す いくら時代の流行とはいえ、、、、

2020年10月07日 08時28分46秒 | 就活・採用
AIの学生と話す機会がありました。
この学生さん、よく勉強しています。

AIの信頼性は、データ量の多さ依存します。
この学生さんがトライしているAIは、入口のデータが乏しいことが特徴。
だから、出てくる結果にバラツキが現れる。
チャレンジャーなのか、それとも気が付かないのか。

前者だとしたら、個人的には評価したい気持ちになりますが、
もう少し、いろいろと調べた見た方がよいのではないかと。

ひとつの専門に個人でのめり込むとき、こういうことが起きやすい。
いろいろなものがつながる今の時代、いくらAIを専攻して入るとはいえ、
どうなのかなと思った次第です。


人手不足? 実際は若手不足が現実。スキルをもった普通の会社員の苦悩

2017年05月13日 07時27分39秒 | 就活・採用
世の中、どこへ行っても人手不足の話しばかり。しかし、変だなと思います。
本質は、顎でこき使う若手が欲しいだけではないかと思います。一方で、50代で様々な知識や経験を持った人たちの就労の難しさ。

先日、神業の職人の仕事先が見つからないという話しを聞きました。職業を紹介する機関が紹介しようとすると、「その人、いくつ?」から始まるそうです。「58歳」と答えたら、「それならいいです」と回答。その人の凄さも何も聞かず。

転職サイトでに応募した人。この方も色々なご経験をなさっていて、人間的にみても問題なし。事実、ハローワークに行っても、担当の職員から「仕事の業績も素晴らしいし、人格的にも素晴らしいのですが」と。

しかし、受ける会社がみつからない。それは前の会社のお給料にくらべて低すぎるからだろうか。
それでも、面接くらいしてみてもいいのではないでしょうか。

よくよく見ると、定年60歳と書いてある。どうも、ここがくせ者でしょうか。

〇〇ハラで辞めた人。お気持ちはお察し致しますが、それを言い訳にしていません?

2017年03月22日 06時47分14秒 | 就活・採用
ある会社の話し「この会社はパワハラ横行。辞める」と言って辞めていった若手がいました。

これは、受け手側の感じ方次第なので、仕方がないですね。そう思われてしまったのは。

ひとつ言いたいことがあります。自分の努力不足や、自分の取り組み姿勢は大丈夫だったのか。
胸を張って、「誰にも負けない努力をして成果を挙げた」といえるのか。

当のその会社の人は「出来ないのことの言い訳にしていないか」と思ったそうです。

どちらの言い分もわかります。

しかし、しかし、言いたいですね。実際のビジネスは、よほどのパワハラ以上に、もっと厳しいものがあるのではないかと。これは誤解を招く言葉なので難しいのですが。

その後、内実を聞いたのですが、辞めた若手は「怒られないで育った人」のようで。

会社としては、実は、去ってもらったほうがよいとも聞きました。
ずっと一緒にいると、業績、職場、そして本人、どれもが良い影響ではないからでしょう。


頭を悩ます理工系

2017年03月20日 08時11分03秒 | 就活・採用
「就活で理工系は花形の専攻」と思いきや、思わぬ苦戦を強いられている人も少なからずいます。そのケースを。。。

学部生。院卒と比べて専門性がもうひとつ。研究室が始まッたばかりとか。
①これは、院生もそうなのですが、意外と間口の狭い分野があります。
②専門とは異なる配属で困惑する。
③いわゆる、大手に就職できたものの、配属された部門が住んでいるところから遠く、一生そこで過ごすということで迷いが生じるケース。

尚、この時期だと学部生の場合、いくら練習段階とはいえ、文系学生と変わらない。

こんなこというと失礼なんですけれど、大学院生も、今の段階では実は凄い専門性があるわけではないです。難しい専門の話しは、そもそも採用側もわからないことが多いのですが、本人がよくわかっていないということがあり、話しがかみ合わないことも。

理工系院生有利なのはそうですが、そういうことに甘えず、もう少し自分を追い込んだ研究をして、
それを整理して、分かりやすく伝えるという訓練をしてらいたいと思います。これがコミュニケーション能力の養成にも役立ちます。むろん、そうは言ってもというのは承知しています。

学部生の人。研究までたどり着けないとしたら、他者の研究論文を読むなりして知見を増やしたらどうでしょうか。


夢を語るリクルータと、うまい話ばかり言うリクルータ

2017年03月02日 07時05分09秒 | 就活・採用
いよいよ3月1日。会社説明会が一斉(?)に始まりました。

どこも人手不足だから、リクルータはひとりでも多くの優秀な学生に来てもらいたい。
だから悪い話はしたくない。

「わが社は自由闊達で、、」「良好なコミュニケーションを構築し、」
嘘でしょ。コミュニケーションがうまくいっていないのは、多くの企業の悩みでは?

学生さんも、そんな美辞麗句は素知らぬ顔して聞いてほしいのですが、それが第一志望の会社だと「やっぱ、そっか」となって、真剣にメモ。

一方で、夢を語るリクルータ、こんな美辞麗句はほどほどに。。。。
「うちの会社はこうなります。その方向に沿って私たちはこうしたいと思います。それには、こういう大変さはあるのですが、私たちと一緒に働きませんか」と。

こうすれば、「おつきあい受験」は減るから、余計な面接は省ける。来たい人だけが面接に来る。

そんなにうまい具合にはいきませんか(苦笑)。



ジョブマッチは、どう考えたらよいのでしょうか。

2017年02月28日 07時43分47秒 | 就活・採用
大学・大学院の研究を活かして会社で働きたいという学生は、理系に多いですね。

少し違和感を感じます。入社後ずっとジョブマッチすることは難しいから。

若いときは、適応力、順応性もあるので、今までと異なることをやっておいたほうが、後年、それらが結びついてクリエイティブな仕事ができる可能性があると思っています。

そうはいっても、自分がその立場なら、そう思ってしまうでしょうね。

ジョブマッチが、「人マッチ」でないこと。これは見落としてはならない視点です。

忙しい人ばかりの会社では、「つべこべ言わず、言うことを聞く」協調性ある、従順な学生が選ばれることがあります。むろん、否定はしません。コツコツ真面目にとりくむ社員は貴重です。美徳とも言えます。でも、それだけでは勝てないのが今日のビジネス。

本当のジョブマッチはどう考えるべきか。それは仕事をやりながら考えるたらどうかなと思っています。就職前にストライクゾーンを狭くし過ぎないことがよいと思います。自分の可能性を狭めてしまうので。

イメージにわかない仕事は嫌かもしれませんが、例えば、皆さんもテレビの料理番組みて、「ほーら、おいしそうでしょう」と言われても、食べてみないと何とも言えないのではありませんか?
それと同じことがジョブマッチにも言えると思うのですが。




会社員の勘ちがい 優秀な学生

2017年02月26日 16時50分23秒 | 就活・採用
「今年も優秀な学生が入った」と採用活動が終ると、大手の採用担当者は胸をなでおろす。むろん100%満足ではないが、まぁよくやったと思う。

では、俗にいう「3年で3割辞める」はなぜでしょう。

ここでは、「3年で3割辞める」議論はせず、「勘違い」について触れてみたいと思います。

ある大学のゼミで、経営学と称して、半ば就活予備校にでも通う学生と話したことがあります。「まるで会社員」のような。表現はよくないのですが、学生らしくない。

こういうとき、採用担当者が学生を見るにあたり目が曇る。その学生が、自分たちと同類という安心感。話が通じる感。一緒に仕事をても良い仲間に成れそうだと思う。いわゆる学生っぽい人とは、世代の違いを感じ、話が合わないと思うので、採った後が面倒だと思う。

これですべてが決まるわけないのですが、その学生の本質が見抜けたと言ったらウソになります。

多分、入社して3年たつと、成長の早い若い人は、自分がなんたるかを、或はこの会社のなんたるかを見抜くのでしょうね。

では、この「世なれた学生さん」に対して、面接でどのように対応したらよいか。こういうときこそ、面接担当者の力量が試されるときです。それは、「本質を問う質問。トレードオフを突く質問」
でドンドン攻めていくことです。これで慌てず、どっしりと構えて聞いて対応できるなら本物かも。

なお、こういうゼミでは、教授も企業出身者であることが多い。学生は、先生に感化されると同時に、そのゼミで真似をして、それらしく振舞う。

ことしも、そろそろ、いや既にそう言うイタチごっこ、と言ったら不敵切ですが、
始まろうとしています。

就活の学生さんへ 次の三点に明確に回答できないものは短所と思わずに。

2017年02月26日 08時00分37秒 | 就活・採用
去年のこと。「わたし、短所だらけで。短所しか思いつかないのです。」と、ある学生さんが嘆いていました。

わたしは、すかさず次の質問をしました。

問い1 その短所について、他人もそうだといいましたか?
問い2 その短所について、他人に迷惑がかかりましたか?
問い3 その短所について、将来どういうことで困りそうですか?

この3件の質問について、その学生さんは、答えられるものはありませんでした。

つまり、一人で思い悩んでいて、他人から見れば迷惑をこうむっているわけではない短所ばかり。
例えば、足が遅いとか。

そういうと、「それはそうですが、私にしてみれば悩みなので」とのご指摘を頂きそう。
しかし、必要以上に自信を無くしてしまうと、その人が可能性さえ見失ってしまう。そちらが怖い。

もうすぐ、3月1日。就活に臨む学生さんに申しあげたいのですが、
上記の3点に明確に答えられない短所(?)については、短所と思わずに面接に臨んでください。

特に、問い3は、わかりませんぞ~。


「引き分け」の誤算。異なるパラメータのススメ ⇒ 人は? 就活は?

2017年02月21日 06時58分37秒 | 就活・採用
スポーツでは、勝負がつかずゲームセットになるのを引き分けと言いますね。

ビジネスでは、どうなんでしょう。
市場シェアが2社でそれぞれ50%を持っていたとすると、それは数字的には引き分けです。

どうなんでょう、引き分けの感覚とは。。。寡占状態で、且つそれで社員が養えるなら、まぁ良しと思っていいでょうか。

しかし、完全な互角はないでしょう。
シェアが等分であっても、コストは、利益は、資産は、負債は、従業員数は、、、、、。

こうやってみていくと、すべて引き分けということはありえないと思います。

そんなことは、わかっていることです。

特に、若い人。人と同じでないと心配という傾向があると聞きました。
どことどこが同じ(ここでは「引き分け」と言う表現が似合いませんので)だと安心なのでしょう。

異なるパラメータで比較すれば、絶対に一致しないことは目に見えているし。

人と同じなら安心という心理。
実は、就活のとき、「強み」が語れないことの引き金になっていると思うのです。

学生の皆さん。人と同じなんてありえないと思って、強みを作っていかれるとよいと思います。



文系 ガンバレ

2017年02月14日 07時21分11秒 | 就活・採用
就活のシーズン到来。

毎年、学生をみていると、文系の就活は難しいなと思います。専攻が職種と結びつくことが難しいからです。だから、志望動機では、「御社は大企業で安定しているから入りたい」という本音を、如何に志望動機らしくみせるか。

「この会社に入ったら、この会社・事業をこうして見せる」が志望動機なのですが、そこまでいうには、相当の企業研究がないと、また根拠がないと。大言壮語はすぐにバレますしね。普通は、そんな自信もない。

実は、志望動機もさることながら、いざその会社に行くと、この会社にピンとこないときがありますよね。面接官をみていて、「こんな人と仕事をするのか」とモチベーションが下がるときがございます。こうなると、悪循環にはまります。

決して、「こんな人」は、「こんな人」ではないのですが、学生はそこまで見抜けない。(しかし、その直感は当たることもあります。)

企業はどこも苦しい。厳しい戦いで、若手を育てることもままならず。それもあって3割が辞めていく。

発想の転換。とにかく、入った会社で働く。なじまぬ仕事もある。人間関係では嫌なこともある。しかし、それはどこでも同じ。心身の健康をむしばむなら、鞍替えすればよい。また、新しい会社で、新しい仕事でキャリアを積む。これが綺麗事であるのはわかっています。

ハウツーは効かない。というか、ハウツーに溺れると自分というものが消えることもある。
古臭い表現ですが、そしてたいした解決策ではないのですが、性根を据えて自分の姿で戦ってほしいですね。けっして諦めることなく。



25年ぶりの雇用回復の裏側で。

2017年02月02日 07時01分52秒 | 就活・採用
1991年以来の25年ぶりの雇用回復。景気がいいから??
一方で、知り合いの人、契約社員ですが、「3月で契約解除です」と言われました。本人は途方に暮れています。

その方の仕事はまじめそのもの。しかし、会社の業績が悪化し、真っ先に斬られました。
勤めて一年目ですので、斬りやすかったのかもしれません。

大学の就職率も回復しました。しかし、それはこの「契約社員」という形態も含んだ話し。
求人難は景気の好不調とは関係なく深刻ですが、業績ダウン或はその人が人材でなければ斬ればよいというのが、会社側の本音でしょう。

世の中、もっと苦労している人がいるのは確かですが、そうだからと言って、それを本人の慰めの言葉には使えません。

一方で、たいした仕事をしていないのに、高給取りの中高年を見ていると腹が立ちます。
もっと社会のために(≠会社のために)働けと言いたい。
若い人を正社員として迎え入れられるくらいのビジネスを創造してほしい。

しかし、最後は自分。自分次第。
それでも、社会を相手に戦える強い人は限られている。
敗者復活も少なく、このままの人生を強いられるのでしょうか。

このままいった場合、この人は、将来、自己の人生をふり返るとき、最期にどんな思いが去来するのでしょうか。残念な人生だった、か。親に対する感謝か、憎しみか。それとも、ありがとう?

それは遠い先の話しで、まずは再就職にトライ。支援したいと思います。

但し、傷ついた人同士で、傷の舐め合いになっているときは、次の言葉を。

「君たち、毅然として立ちあがろう。一緒に考えよう」と。

言うは易いが、やはり自分の人生なので。