サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

またシニアの独演会が始まった。リアルから逃げて奥の院にこもる独学でいいのですか

2023年05月22日 18時00分58秒 | シニア
ある講演会。見事なご経歴の持ち主の教養人。

「自分はこんなに勉強したんだ。聞いてくれ」とばかリに難しい議論を展開していく。

参加者は必死にメモしたり、真剣に聞いているが、よくよく見ると、どこかの本に書いてあることの模倣程度。

シニアになってリタイアしたから、現在のリアルな話は疎くなる。従って、それを高度な勉強で補おうとする。

しかし、参加者はその難易度の高い抽象性に戸惑う。

「無理して分からなくてもいいのに」と思い、自分は一度回線を切って再度立ち上げ、「落ちたので画面オフで参加します」という
ことにしました。

討論に持ち込みたいけれど、そんな空気が無い。ご老人のフライドを壊さない方が良いという、日本人の優しさ。

シニアは、自分では良い講演をしたと思っているのかもしれなすが、講義後は質問もなければ、意見交換もない。感想も事務局から
ひとつふたつ。


リアル感がないのなら、なぜリアルで闘っている人と対峙しないのだろう。
奥の院にこもり、難しい本からの抜粋は逃げではないのか。


シニアの我執がビジネス機会を奪っている

2023年04月30日 07時24分11秒 | シニア
平均年齢が70歳くらいの会合に二件出てみました。

二つの会合のリーダー格お二人の年齢は何れも80代?に近い。経験に基づいた強みをビジネスにして売り込みたいようです。。
何れもボランティア的にお仕事をもらっていたのを拡大したい思いがありました。

疑問だったのは、想定顧客にニーズも競合企業のことも調べていないことです。
ひたすら「自分たちの強み・経験を生かして、、、」を繰り返す。

我慢できず、「皆さんの強みがわかる顧客を見つけませんか」と申し上げましたが、渋い顔をして一蹴。

ここで気づきました。「ボランティア的にお仕事をもらう」というのは、ニーズからではなく、発注し
た会社さんの社会貢献活動ではないかということです。つまりシニア応援です。ビジネスではないです。

たまたまこの二人がそうだったのかもしれませんが、こういうシニアはお目にかかりませんか。
こういう人ばかりでウンザリです。













現役のために働く 現役として働く

2020年10月19日 08時31分32秒 | シニア



シニアの人と話しました。
そのシニアの人は、「いつまでも現役でいないと」と話されていました。
一方で、「自分が働くことが、現役社員のためになっているのか」とも言っておられました。

迷っているのです。悩んでいるのです。

「ようするに、現役のために働くということは、現役として働くということだね。自分は昔こうだったは無し」とも。

重い言葉です。シニア活用には、これまで培った経験を活かしてほしいというのがあるのですが、
それは、現役社員にはうっとうしいというケースもあるわけです。

はてはて。難しいもので。