サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

シニアにやる気を出されては困る事情

2020年12月28日 16時13分47秒 | 管理者
日本の会社は、どこでも人手不足。新卒・中途の採用も難しく、シニアの活用・・・。

ホンネはどうでしょう。
シニア、もう少し正確に言うならば40代後半以上は、ほぼ全員切りたいらしい。

シニアにやる気を出されると、チャンスを失うのは20~30代の若手社員たち。
オジサンたちが肩で風切って社内を闊歩したら、若手はすごすごと引き下ががる。
だから、若手はいつまでたっても育たない。

それを見ている現役の部長・課長は苦々しく思う。

定年や役職定年でラインから外し、賃金も大幅ダウンして、シニアにはやる気を無くしてもらう方がよい。
いっそのこと消えてくれらもっとよい。それがホンネ。

しかし、いずれ今の部長・課長もそうなる。
低いモチベ―ションのまま、いずれ訪れるであろう70歳までの就労。居続けられる?

たいした仕事もなく、10年・15年も居座ることに耐えられる?

シニアのやる気を無くす原因のひとつは、ダメな課長の存在

2020年12月28日 10時12分41秒 | 指導

多くの職場でシニア不要という声を聴きます。よくわかります。私も同感。いなくてよいと思う人は大勢います。

シニア不要論の原因の主たるものは、シニアの働く姿勢・態度が原因と言われて言われています。
現役時代の三分の一の報酬。権限の剥奪。役割もないに等しく。情報も遮断され。ただ、いるだけ。

マネージャー経験のあるシニアは、一兵卒となった自分を管理する課長の低レベルに失望・怒り。
しかし、課長は多忙でシニアを相手にしていられない。

「こんな課長の下では働けない。昇進・昇格・昇給もないから、手を抜くのさ」と悪循環。

どっちが悪いという議論は稚拙ですが、最後は管理責任。課長です。



銀行員の新たな姿の模索

2020年12月13日 14時59分40秒 | キャリア開発
銀行、冬の時代と言われています。銀行ビジネスの変化に応じて、銀行員も変わっていくことが求められます。
これまでの真面目で堅実な銀行員という姿は尊いです。

もはや、高金利の定期預金を期待して資産を増やす時代ではなく、資産運用は元本保証しない金融商品を選別して行うという難しい時代になりました。よく金融関係の本を読むと、銀行員が勧める金融商品は買ってはいけないという主張がございます。そこには、銀行の経営を維持するための費用を含んだ商品を買わされるという意味があるからです。手数料が高いということです。

銀行の窓口にいる行員は、顧客に商品の説明をして契約するようにもっていきます。きわめてビジネスライクに。
「そんなにうまい話はないでしょう」と思いますが、つい買ってしまう人はいます。同時に銀行から離れていく人もいます。

本当のお金持ち、特にご老人は、これ以上投機的な商品で資産を増やしたいと思うのでしょうか。
わたしにはそうは思えません。銀行に来る目的が会話という一面があるのではないかと。そのとき、相手となる行員のコミュニケーション能力はとても重要だと思います。これは、ネット銀行ではできません。窓口という、昔ながらの対面方式で、人と人との対話を重視するやり方の強みです。金融商品ではない楽しい会話をしてくれる行員、お客の話を聞いてくれる行員の存在は重要ではないかと思うのです。

新たな銀行員のスタイル。それは対面で来てくれた顧客をおもてなしする姿勢ではないかと思います。そうそうおいしい金融商品が次から次と出るわけではないのですから。。。楽しい会話を通じて関係構築を形成し、いつかはビジネスに結び付ける。そういうことではないかと思います。