サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

またシニアの独演会が始まった。リアルから逃げて奥の院にこもる独学でいいのですか

2023年05月22日 18時00分58秒 | シニア
ある講演会。見事なご経歴の持ち主の教養人。

「自分はこんなに勉強したんだ。聞いてくれ」とばかリに難しい議論を展開していく。

参加者は必死にメモしたり、真剣に聞いているが、よくよく見ると、どこかの本に書いてあることの模倣程度。

シニアになってリタイアしたから、現在のリアルな話は疎くなる。従って、それを高度な勉強で補おうとする。

しかし、参加者はその難易度の高い抽象性に戸惑う。

「無理して分からなくてもいいのに」と思い、自分は一度回線を切って再度立ち上げ、「落ちたので画面オフで参加します」という
ことにしました。

討論に持ち込みたいけれど、そんな空気が無い。ご老人のフライドを壊さない方が良いという、日本人の優しさ。

シニアは、自分では良い講演をしたと思っているのかもしれなすが、講義後は質問もなければ、意見交換もない。感想も事務局から
ひとつふたつ。


リアル感がないのなら、なぜリアルで闘っている人と対峙しないのだろう。
奥の院にこもり、難しい本からの抜粋は逃げではないのか。


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