サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

「坂の上の雲」 どうしてあの命令に従えたのだろう。いたたまれない。

2017年02月11日 06時44分30秒 | 歴史
司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」を読まれた方は多いと思います。経営者で愛読書に挙げてる人もけっこういますね。

素晴らしい作品なのでしょうが、作品のことよりも、私は不思議でならないことがあります。それは、203高地での繰りかえす突撃。何度やっても多大なる死傷者。何万人?

ここでは、司令官・乃木稀典(のぎまれすけ)の指揮の是々非々については語りません。その命令に従った若き軍人たちの気持ちについて述べたいのです。

軍人は命令に絶対服従ですが、私なら「こんな戦いで死にたくない」と思う。
与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」の気持に同感ですね。多分、彼らだって。

集団心理なのでしょうか。「みんなでいこう」という気持ちにさせたのでしょうか。

一方、同じ日露戦争で日本海海戦における海軍の死傷者は117人。確か、この戦いの後、戦艦三笠が日本に戻ってきたとき、弾薬庫の爆発事故のため沈没。この事故では339名の死者を出しました。
事故より戦死者の方が少ない。たまたまであっても海軍の戦死者の少なさ。

明治という時代に生きた人の凄さ、考えさせられる。
今日、会社が傾くのを命がけで支える人は、せいぜい創業家くらいではないか。

100年経って、いや100年どころではない。太平洋戦争から半世紀で、繁栄の日本。

私がディズニーランドに初めて行った時、最初に思ったことは、ミッキーマウスでもなく、シンデレラ城でもなく、203高地や神風特攻隊の隊員のこと。いたたまれず「申しわけございません」と言って、入園したことを覚えている。







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