ミステリーツアー初日編

“5時30分に迎えに行きます”とLINE。
ホントにこれだけ？
“寒いところか暑いところかは自分で考えて用意して来て下さい”
マジですか？
“一応羽田発です”
前からこれだけの情報で、本日からミステリーツアーですよ。
大丈夫なの？
大音量のヘッドフォンに目隠しされたら、リアル電波少年ですよ。
企画した友人HがだんだんTプロデューサーに思えてくる。
メンバーは3人。
つまり行き先を知らないのはもう一人の友人Tと僕のみ。
友人Tに｢よくこんな行き先も分からない海外旅行奥さん許してくれたね？何て言ったの？｣と聞いてみた。
｢修さんと行くって言ったらOKだった。ほかじゃ絶対無理｣
これまたミステリーだ。
そんなん奥さんに僕信頼されてんの？
それに奥さん僕のこと知らないでしょ⁉

それにしてもどこ連れて行かれんねん？
｢グアムは今、まずいよ｣
｢違います｣
｢バリ島も噴火しそうでまずいよ｣
｢違います｣
｢北朝鮮と韓国危ないよ｣
｢違います｣
｢お腹痛くなるようなとこやめてね｣
｢大丈夫すっ！｣
ホントどこなん？
｢足に藤づる付けて、高いところから飛ぶ儀式とかやらされるようなところもやめてね｣
｢大丈夫すっ！｣
ホント心配。
そして昨日こんなLINE。
“ウェストポーチどうでしょう”
とこんな写真。

これは虫かごじゃ！
ウェストポーチじゃのうて、虫かごじゃ！
これ使うのはジャングルじゃ！
大丈夫なんか？
その次に送られてきた写真。

マイナス33℃？
ここは観光するところじゃないわ！
死ぬところじゃ！
それに僕の持っているアウターじゃ対応出来ひん！
不安は高まる一方だ

そして朝、現地で対応出来るかの手荷物チェックをするので持って来て下さいと。
なんだこの入管前の事前チェックは。
入管より緊張するわ。
着替えの服をチェック｢まぁ良いでしょう｣
極寒の地ではなさそうだ。
逆に言えば、これ絶対いらない服たくさんだな。
不安を抱えながら、最終のセロリとブロッコリーを収穫して、さぁミステリーツアーがGOっ❗