うんこの力

｢おはようございます｣
キャベツを詰めていると後ろから声がした。
誰？
振り返る。
地区のおっさんだった。
｢トラクター堀に落としちゃったから、引き上げてくれる？仕事終わってからで良いから。何時に仕事終わる？｣
｢8時ぐらいですかね？電話します｣
再び作業再開。
7時30分頃、一段落したのでトラクターだけを持ってくる。
普段畑に出入り出来きない方にトラクターを止める。
道から一段下がり、幅1メートルぐらいのU字溝を飛び越え、高さ1.5メートルの鹿避けネットを跨ぐ。
跨ぐ瞬間は高山善廣気分に｢ノーフィアー！｣と叫びたい感じに畑IN。
再びキャベツを段ボールに詰め出すと後ろから声がする。
｢え？｣
電話するって言ったじゃん。
ワイヤーを持ったオッサンが立っていた。
｢終わってからで良いよ。待ってるから｣
こりゃ僕がトラクターを取りに行ったのがバレたに違いない。
じゃなければ、こんな早く来るわけない。
これあと20分かかるかな？
そんな待たせるわけにはと、もう急ピッチに荷造りをして、あとは実習生に｢救助に行ってくる｣と翻訳アプリを見せて彼に任せる。
再び鹿避けネットを高山善弘ばりに跨ぐ。
既に向こうの傾いたトラクターにはワイヤーをしてあったので、こちらのトラクターにワイヤーを括り徐々にバック。
あっけなくトラクター救助成功。
これでロータリー出来るでしょ。
今年は里芋作ってないから安心。

それにしても、うんこの力は凄く５本の指が入るぐらい・・・
ん？
基
うんこの力は凄く、今年５本の指に入るぐらいの閲覧数でしたわ。