醤油を下さいの巻

宿舎長会議が小諸支所で行われた。
僕は宿舎長ではないが、僕らの宿舎の宿舎長は只今療養中なので代わりに行ったのだ。
会議は7時から。
お弁当が出る。
だから、会議の前にお弁当を食べるのが慣例である。
僕は15分前に到着したが、ロの字になった会場は40人前後来ており、既に99%の出席率状態だ。
遅れてないのに遅刻感。
軽井沢の宿舎長は3人。
先に来ていた大御所の方の横で弁当を食べ始める。
蓋を開けて、あれ？醤油とかソース付いてないんだ？と何気に思った。
すると横の大御所の方から｢おい！醤油貰ってこい｣
醤油貰ってこいってどこに？マジか？
この無茶ぶり。
｢え｣
｢あそこにあるから｣
良く見れば真っ正面の上座の会長の前に醤油が置いてあるじゃん‼
マジか？
このシーンとなっている中、会長の醤油を奪ってくるのか？
イヤ、この弁当誰もが醤油を欲してるはず、それなのに誰も醤油を取りに行かない状況、僕が行けるわけない。
｢マジですか？｣
｢いいよ｣
助かった‼
ボソボソのご飯は箸から抜け落ちる。
まぁ食べにくい。
その時、また大御所の方が｢味ねぇから、梅干の塩っけで味付けてる｣
思わず吹き出した。
🍆ナスの天ぷらなんて味ゼロですよ。
醤油つけたいじゃん。
それを梅干の塩っけでナスの天ぷらに味付けって。
｢普通醤油回すよな‼｣と大御所の方。
確かに。
それでも何とか食べて、空き容器を大御所の方のも片付けようと、どこに片付けるのかな？と右斜め後ろを振り返る。
驚愕の光景❗
｢○○○さん後ろ！後ろに｣
｢何？｣
｢醤油、醤油注しが3本も置いてあります｣
｢おめぇ早く言えよ❗食べ終わっちまっただろ❗｣
｢僕もです｣
まさか、後ろのテーブルに醤油注しが置いてあるとは😅