軽井沢one beauty 片山農園の日々雑感

軽井沢で農業をしながら、ちょっとしたことをブログに書いてます

1つどうぞ

2020-11-03 23:37:00 | 野菜
午前出荷に農協へ。
もう軽井沢の野菜は終盤に荷下ろしをしているが静寂を感じる。
そんな中、軽トラがやって来た。
誰?秋の陽射しに運転席はキラリとし、誰が乗っているかは分からないが農家の方だと思って頭は下げておいた。
少しすると軽トラに乗ってきた人であろうって方がやって来た。
「あっ!○○さんじゃないですか?」
「片山君頑張ってやってるようだね。この前テレビ見たよ。お父さん元気か?お母さんは?」
昔、僕が農協にいた頃に軽井沢支所に居た職員の方でお世話になった方、今はもう退職されている。
僕を知っていてテレビに出れば「あいつ今こんな感じに仕事してるんだ?」とか分かって貰えるのも嬉しい。
家に戻り「○○さんが居て『お父さん、お母さん元気かい?』って言ってたよ」と告げると「誰だっけ?」とすっかり忘れられていた。

午後もキャベツ収穫。
そこに子供から大人にお年寄りを含めた10人ぐらいの集団が歩いてやって来た。
「うぁキャベツだ~」
「キャベツ大きい」などと言っている。
「1ついくらですか?」
めんどくさい。
オカンは出荷出来ない虫食いのキャベツを纏めてあったコンテナから「そこにあるのお1つどうぞ」と。
おばさんは「え?良いんですか?」と言ったあと「みんな1つずつ貰って」と言った。
え?みんなに?
いや~オカンはみんなにって言ってないんじゃないの?と思ったが、別に出荷するやつじゃないから良いか。
そして、仕切っていたおばちゃんは「みんな貰った?ハイこれでお茶飲んで」と1,000円出した。
またまた別に良いのに。
「私はほうれん草農家。だから苦労は分かるから」と。
後でオカンも「みんなに1つずつ貰ってっておばちゃんが言った時はビックリした。あたしは目が悪いからいつも歩いている○○さんだと思って1つどうぞって言ったの。全く知らない人でビックリした」と。