安積親王陵墓にて正辰祭(命日祭)が執り行われました。
平成26年度の和束 茶源郷ガイドの会最終の取材となったこの日は、一段と寒く、凛とした空気が陵墓のある丘陵に流れていました。
安積親王陵墓は、明治12年1月11日に御治定されて以来、宮内庁の管理となり、毎年3月5日を親王の命日として桃山御陵管区所長様が祭り執行に来られています。
正辰祭が始まるに当たり、普段管理されておられる和束在住の方が早くから境内を掃き清められます。
所長様他2名の桃山管区の職員の方が紺色の制服で来られ、祭りごとの準備が厳かに手際良く始められました。
供物は、米,清酒、魚、野菜、塩、水。
これらは、3台の三方に分けて、鳥居の前に祀られ、階段下では手水の桶に杉の葉を敷き水がはねないようにするなど諸準備が整えられます。
そして、お一人ずつ参拝され正辰祭が無事終了しました。
今回、ガイドの会では特別に取材許可をいただいて、正辰祭に立ち会わせていただきました。
正辰祭の取材できるのは初めてで、取材許可が出た事にも増して、当日所長様が快く取材に答えて下さり本当にうれしく思いました。
ガイドでたびたび訪れる陵墓にこの様に宮内庁から来て下さる事実を目の当たりにして、ますます安積親王にまつわる歴史を身近に感じました。
また、いつも、きれいにしてある陵墓は、週の内3日は掃除をして、管理して下さっている方がいて、その方の話も聞かせていただき、本当に頭が下がる思いです。
陵墓の鳥居は、門と鳥居を兼ねている「神明鳥居」と呼ばれていて珍しいものだそうです。
これからも、安積親王陵墓を大事に敬いお参りしようと誓いを新たにしました。
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