もう5年になるのですね。
今日は職場でも、北を向いて黙祷しました。
10日未明に伯母が急死し、あの未曾有の災害を葬儀場のテレビで見ていました。
家に衰弱した先代ネコを残して、葬儀場に詰めていたんです。
被災地から遠く離れていながらも、高速が渋滞のために親戚が間に合わない。
混乱を極めた伯母の葬儀。
テレビ画面に写る惨状を見て、大変だ、大変だ、とだけ思ってました。
救急車で運ばれた伯母は、数時間後、冷たくなって帰ってきました。
台所には翌日のための味噌汁と、鍋一杯の煮物が用意され、
布団には、暖かい湯たんぽが入れてあり、着替えも仕度されたままで。
2011年3月11日。
明日が来るのが当たり前だったはずの、多くの命が失われた日。
この日が来ると、日常そのままだった伯母の台所と、やせ細った先代ネコを思い出します。
被災者の方の悲しみに、ほんの少しでも寄り添えますように。
合掌