いつもブログをご覧下さりありがとうございます。しばらく更新が滞っていました。その間の出来事を。。。。
孝子が11月のはじめに退院しました。
退院前日に担当医、孝子、honeの3人で今後の治療について話し合いをしました。まず、手術で摘出した胃(4/5)と良性の大きな腫瘍(GIST)この2つを病理検査にまわした結果についての報告がありました。「GISTについては問題ない。胃癌に関しては、リンパ節の転移がみられました。深く浸潤もしています。ステージで言うと3cにあたります。」
※癌には「ステージ」と呼ばれる進行具合を表す言い方があるんだけど、おおざっぱに話すとステージは4段階。初期の段階=1、ほぼ末期の状態=4です。もっと細かく分類すると2aや2bなどもあります。
「3c!?」孝子はあまりよく分かってないのだけど、比較的インターネットや本などを通じて情報が入ってきやすいhoneにとっては、3cという響きは重く感じた。ほぼステージ4に近いから。
「先生、わたしあとどれくらい生きれますのん!?」孝子が担当医に聞いてみる。
「5年生存率というものがあるのですが、50%です。100人同じがん患者の方がいらっしゃったら約半分の方が5年生存されています。」ただし、個人の状況や病状によって一概には言えないとも付け加えられた。数字ではなく、生き抜くという生命力はその人自身であるからである。
「50%かあ。。。」先生の目前におかれたカルテに目を落としながら孝子がつぶやいた。
ただ、現在の孝子はすごく元気なのである。家に戻ってからも外出はよくするし、食欲はあるし、よくしゃべるし。なので、時々不思議な感覚に陥る。胃癌でステージ3cの状態なのに、、と。退院後、わたしの友人が孝子と顔を合わせた時も「はきはきしゃべりはるし、腰曲げずにちゃんと歩きはるし、ほんまに胃癌で手術した後やとは思われへんくらい元気そうに見える」と。
気になっていた食事療法については、持病の糖尿病については薬をしっかり飲むこと。基本的に1日5食。高たんぱく質高カロリーのあるものを摂って栄養をつけて下さいと担当ナースから食事指導を受けた。食事指導の時に頂いた用紙があるんだけど、赤や青、黒などのペン書きでしっかり書き込みがあったんよね。所々イラスト付きで。孝子を担当して下さったのは若い看護婦さん。きっと一生懸命本を見たり先輩ナースから情報を聞いたり、自分自身で大事!と思う箇所にチェックを入れて渡してくれたんやと思う。忙しい業務の合間を縫って作ってくれた。ありがたいよ本当に。
ところで、生存率という重い響きは本人だけじゃなく家族にも重くのしかかることを感じた。honeは父方の祖父も母方の祖父も癌で亡くしているのだけど、その時はhoneも若かったせいか身内から生存率という言葉を聞いたことがなかったし、そういうステージというものがあることを知らなかった。
5年生存率。という響きがあると、honeも自分の生活があと5年しか感じなくなる。何でやろうね、この感覚。自分自身が告知を受けた訳ではないんだけど、同じように受け止めてしまう。5年から逆算して今これをしなくちゃいけない!とか。ここに連れて行ってあげよう!とか。考えるんよね。もちろん!ステージ3cの癌になって5年以上生きている人はいるし、そうなってもらいたいと思ってる。ただ、突然のことを考えて後悔のない準備はもう一つの方向性として持っておきたいのである。
生きていることってそれだけですごく幸せなんだなあ。と思う
孝子が11月のはじめに退院しました。
退院前日に担当医、孝子、honeの3人で今後の治療について話し合いをしました。まず、手術で摘出した胃(4/5)と良性の大きな腫瘍(GIST)この2つを病理検査にまわした結果についての報告がありました。「GISTについては問題ない。胃癌に関しては、リンパ節の転移がみられました。深く浸潤もしています。ステージで言うと3cにあたります。」
※癌には「ステージ」と呼ばれる進行具合を表す言い方があるんだけど、おおざっぱに話すとステージは4段階。初期の段階=1、ほぼ末期の状態=4です。もっと細かく分類すると2aや2bなどもあります。
「3c!?」孝子はあまりよく分かってないのだけど、比較的インターネットや本などを通じて情報が入ってきやすいhoneにとっては、3cという響きは重く感じた。ほぼステージ4に近いから。
「先生、わたしあとどれくらい生きれますのん!?」孝子が担当医に聞いてみる。
「5年生存率というものがあるのですが、50%です。100人同じがん患者の方がいらっしゃったら約半分の方が5年生存されています。」ただし、個人の状況や病状によって一概には言えないとも付け加えられた。数字ではなく、生き抜くという生命力はその人自身であるからである。
「50%かあ。。。」先生の目前におかれたカルテに目を落としながら孝子がつぶやいた。
ただ、現在の孝子はすごく元気なのである。家に戻ってからも外出はよくするし、食欲はあるし、よくしゃべるし。なので、時々不思議な感覚に陥る。胃癌でステージ3cの状態なのに、、と。退院後、わたしの友人が孝子と顔を合わせた時も「はきはきしゃべりはるし、腰曲げずにちゃんと歩きはるし、ほんまに胃癌で手術した後やとは思われへんくらい元気そうに見える」と。
気になっていた食事療法については、持病の糖尿病については薬をしっかり飲むこと。基本的に1日5食。高たんぱく質高カロリーのあるものを摂って栄養をつけて下さいと担当ナースから食事指導を受けた。食事指導の時に頂いた用紙があるんだけど、赤や青、黒などのペン書きでしっかり書き込みがあったんよね。所々イラスト付きで。孝子を担当して下さったのは若い看護婦さん。きっと一生懸命本を見たり先輩ナースから情報を聞いたり、自分自身で大事!と思う箇所にチェックを入れて渡してくれたんやと思う。忙しい業務の合間を縫って作ってくれた。ありがたいよ本当に。
ところで、生存率という重い響きは本人だけじゃなく家族にも重くのしかかることを感じた。honeは父方の祖父も母方の祖父も癌で亡くしているのだけど、その時はhoneも若かったせいか身内から生存率という言葉を聞いたことがなかったし、そういうステージというものがあることを知らなかった。
5年生存率。という響きがあると、honeも自分の生活があと5年しか感じなくなる。何でやろうね、この感覚。自分自身が告知を受けた訳ではないんだけど、同じように受け止めてしまう。5年から逆算して今これをしなくちゃいけない!とか。ここに連れて行ってあげよう!とか。考えるんよね。もちろん!ステージ3cの癌になって5年以上生きている人はいるし、そうなってもらいたいと思ってる。ただ、突然のことを考えて後悔のない準備はもう一つの方向性として持っておきたいのである。
生きていることってそれだけですごく幸せなんだなあ。と思う