あともう少しだけ

日々の出来事綴ります。やらずに後悔よりやって後悔。

対話 チャラ男

2014-06-14 21:20:25 | コラム
「チャラ男になりたい」
「・・・はい?」
「軽い感じの男になりたい」
「毎度の事ですが、思いつきで話題を出すの止めましょうよ」
「話を逸らさないでくれ。切実な話をしているんだ」
「『チャラ男になりたい』が切実な話ですかぁ?」
「ああ、彼らは俺に足りない物を持っている」
「何ですか」
「軽さだ」
「体重の話?」
「NO。確かに彼らは細っこいのが多いが、俺が言いたいのは精神面だ。スピリット」
「さっぱり意味がわかりません」
「駄目だなお前は。付き合い長いんだから、俺が一から十まで説明しなくとも大体言いたい事が通じてもいいだろに」
「カタパルトに載ってけもの道に突っ込む物好きにペースを合わせる義理はございません。で、その『チャラ男の精神面の軽さ』なるものの意味は何です?」
「余計なことを考えずに目の前の仕事に取り組む集中力、肉食男子特有の目的を達成する為に手段を選ばない冷酷さと要領の良さ、そして広い交友関係から育まれた気配りの精神だ」
「思いもよらず真面目な話で私仰天。・・・あの、こう言っては何ですがチャラ男を美化し過ぎでは?」
「いや、俺の出会ってきたチャラ男は第一印象こそあれだが根の所では真面目で実に好青年だった」
「それは『不良が捨て猫に餌をあげた』的な、普段素行の悪い方がちょっとしたいい行いをすると善人に見えるあれでは?」
「違うね。俺の目は節穴じゃ無い」
「穴だらけの主張をする人がそれ言っても説得力無いです」
「思うに俺は考えすぎだった。行動を起こす前に下手に考えて、足を止めてしまう。彼らはまず行動する。そして失敗しようがその経験値を蓄積する事で人間的に成長しているんだ」
「それはチャラ男に限った話では無いでしょう」
「ぶっちゃけ憧れるんだよねぇ、パッパとやる事やってファッションにも気を遣い、思いやりがある雰囲気」
「あの、一度チャラ男の定義から話をしませんか?多分リア充とごっちゃになってます」
「いやいや、そんな段階はとうに過ぎているんだ。今問題なのは『チャラ男になる為に何をするか!』だ!」
「うーん、取りあえず髪を染めてみるとか」
「今の職場で髪を染めるのは禁止だし」
「ではホストみたいに髪を長くする」
「天然パーマで剛毛な人が髪を伸ばしたらどうなるか知ってる?」
「タバコ吸ってみるとか」
「タバコは見るのも嫌い」
「では体をもっと細くしてみたらいかがです?」
「蹴り一発でポッキリ骨が折れそうな軟弱な体にはなりたくない」
「では細マッチョに」
「今現在進行形でトレーニングをしているからそうなるのも時間の問題だ」
「2年前にも同じ事言ってたじゃないですか。女性なり男性なり交友関係をもっと増やしては。ほら、飲み会とかでウェ~イとかやってるじゃないですか彼ら。参加してみては」
「交友関係を増やすと趣味に掛ける時間が減るので却下」
「やっぱり貴方にチャラ男は無理ですって」

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