バーで、「ピート香の強いものを」とリクエストすると薦めてくれたのがこれだった。
学生時代によく飲んだウイスキーを、ここへ来てまた飲むようになるとは思わなかった。
もっとも学生時代は廉価なバーボンばかりだったけれど。
飲んだウイスキーの名前と少しの知識は覚えたい。でも、決めている。ワインや日本酒のように味の表現は考えずに美味しいと思えるものを見つけ増やしていこうと。だから、専門的な見解はプロに任せよう。
●香り
ピート、土、ハーブの濃い香りが力強い第一印象を残す。土を思わせる深みのあるピートオイルの香り、カカオ含有率の高いチョコレート、挽いた黒コショウの香りが広がり、グラスを回せばジュニパー、ニワトコの花、アガベなどのハーブの香りが上がってくる。さらには、タールを塗ったロープ、クレオソートに浸した楡の木の香りが、スグリの花、オリーブの実、トウガラシの香りとともに顔をのぞかせる。
加水することで、コールタールや巻きタバコを開けたときのようなスモーキーさと、ピートモス、焙煎したモルトの香りが漂い、未知の世界へといざなう。ピートモスに重なるバーベキューの炭のスモーキーな印象を、カモミール、ヒマラヤスギ、へザーの花が和らげてくれる。そして海水の飛沫、白コショウ、燻製したアスパラガスの香りが、グズベリー、グリーンゲージ(西洋スモモの一種)の爽快な香りとこだまする。
●味わい
煙と塩のはじけるような、刺激的なフレーバー。灼熱をおもわせる穀物の香りの刺激が、力強いピートとともに舌の上で踊りだし、挽いた白黒のコショウは、トウガラシ、チョコレートとともに弾けだす。
さらには、甘く噛みごたえのある葉巻、亜麻仁油、なめしたての革の香りが、波のように押し寄せる海水とジューシーなライムマーマレードのフレッシュな香味の上を流れていくような印象をもたらす。同時に、葉巻のスモーキーさは次第に最高潮へと達し、最後には土をおもわせる味わいの深煎りコーヒー、炒ったアーモンド、甘草の根のフレーバーが現れる。
●フィニッシュ
タールをおもわせるピートやココア、トウガラシのフレーバーが、温かみとともに口いっぱいに残る。消えていくのを拒むかのように、長く、深く、力強い余韻が漂う。
最初はピート香を楽しみ、氷と混ざると甘みも感じて美味しかった。後で度数が60度と聞いて少し驚いた。そんなお酒を夕刻からロックで頂けるのも休日の醍醐味。
それにしても、特別席は心地よい。気の置けない知人の家に遊びに来ているような落ち着き、ゲストとしてきちんとサーブされている実感。そこで飲むウイスキーは格別。スーパーノヴァの余韻が帰り道もずっと続いた。
学生時代によく飲んだウイスキーを、ここへ来てまた飲むようになるとは思わなかった。
もっとも学生時代は廉価なバーボンばかりだったけれど。
飲んだウイスキーの名前と少しの知識は覚えたい。でも、決めている。ワインや日本酒のように味の表現は考えずに美味しいと思えるものを見つけ増やしていこうと。だから、専門的な見解はプロに任せよう。
●香り
ピート、土、ハーブの濃い香りが力強い第一印象を残す。土を思わせる深みのあるピートオイルの香り、カカオ含有率の高いチョコレート、挽いた黒コショウの香りが広がり、グラスを回せばジュニパー、ニワトコの花、アガベなどのハーブの香りが上がってくる。さらには、タールを塗ったロープ、クレオソートに浸した楡の木の香りが、スグリの花、オリーブの実、トウガラシの香りとともに顔をのぞかせる。
加水することで、コールタールや巻きタバコを開けたときのようなスモーキーさと、ピートモス、焙煎したモルトの香りが漂い、未知の世界へといざなう。ピートモスに重なるバーベキューの炭のスモーキーな印象を、カモミール、ヒマラヤスギ、へザーの花が和らげてくれる。そして海水の飛沫、白コショウ、燻製したアスパラガスの香りが、グズベリー、グリーンゲージ(西洋スモモの一種)の爽快な香りとこだまする。
●味わい
煙と塩のはじけるような、刺激的なフレーバー。灼熱をおもわせる穀物の香りの刺激が、力強いピートとともに舌の上で踊りだし、挽いた白黒のコショウは、トウガラシ、チョコレートとともに弾けだす。
さらには、甘く噛みごたえのある葉巻、亜麻仁油、なめしたての革の香りが、波のように押し寄せる海水とジューシーなライムマーマレードのフレッシュな香味の上を流れていくような印象をもたらす。同時に、葉巻のスモーキーさは次第に最高潮へと達し、最後には土をおもわせる味わいの深煎りコーヒー、炒ったアーモンド、甘草の根のフレーバーが現れる。
●フィニッシュ
タールをおもわせるピートやココア、トウガラシのフレーバーが、温かみとともに口いっぱいに残る。消えていくのを拒むかのように、長く、深く、力強い余韻が漂う。
最初はピート香を楽しみ、氷と混ざると甘みも感じて美味しかった。後で度数が60度と聞いて少し驚いた。そんなお酒を夕刻からロックで頂けるのも休日の醍醐味。
それにしても、特別席は心地よい。気の置けない知人の家に遊びに来ているような落ち着き、ゲストとしてきちんとサーブされている実感。そこで飲むウイスキーは格別。スーパーノヴァの余韻が帰り道もずっと続いた。