The Society of Hormesis ホルミシス学会

STRUCTURED MICRONUTRIENT, US PAT/TH FDA (Med), JP FDA(Food)

トランス脂肪酸含有量

2015-07-14 17:17:47 | 食品

マーガリンケーキ、ビスケット、スナック菓子、ドーナツ、マヨネーズ、ファストフード、インスタント麺などに含まれるトランス脂肪酸は、心血管疾患のリスクを高めるとして、規制している国は多い。

 

 例えば、世界保健機関(WHO)は、トランス脂肪酸の摂取量を摂取エネルギーの1%(約2g)未満にするよう2003年に勧告。デンマークでは03年6月から食品中のトランス脂肪酸の量を全脂質の2%までとする罰則規定のある行政命令を制定。08年にはスイスが油脂100g当たり2g以上のトランス脂肪酸を含む商品の国内流通を禁止、09年にはオーストリアも同様の規制を決定した。

 南米ではブラジル、アルゼンチン、チリ、パラグアイ、ウルグアイが06年にトランス脂肪酸の表示を義務化。アジアでは、韓国が07年から、台湾は08年から、香港は10年から、表示義務を課した。

 北米では、カナダが05年から、アメリカが06年から表示を義務化。そして今年6月16日、ついに米国食品医薬品局(FDA)はトランス脂肪酸の食品添加物を18年6月から原則禁じるという決定を下した。

 他方、まだ日本では表示すら義務づけられていない。理由は、「大多数の日本国民のトランス脂肪酸摂取量は、WHOが推奨する総エネルギー比1%未満を下回っており、通常の食生活では健康への影響は小さい」という食品安全委員会の見解に基づいている。

 しかし、平均値でWHOの目標をクリアしていても、トランス脂肪酸を食べすぎている人はいると思われ、現在摂取量が少ない人でも、将来オーバーする可能性が高い食生活を送っている人もいるはずだ。表示義務を課せば、普段から心がけた食生活を送れるようになり、トランス脂肪酸の摂りすぎを未然に防ぐことにつながると期待できる。

 つまり、消費者にとっては、トランス脂肪酸含有量が表示されているに越したことはない。特に日本の場合、近年、国内の酪農家の減少が深刻になり、原料の生乳も減って国産バターは不足、高価格化が続いており、バターの代替品として、やむを得ずマーガリンを買っている人も多い。そういう人の中には「自分の買っているマーガリンには、トランス脂肪酸がどれだけ入っているのか」と気になっている人もいるだろう。

情報開示に応じない明治、セブン、ヤオコー

 そこで国内で流通している下記合計18社、94商品のトランス脂肪酸含有量を調査した。

・日本マーガリン工業会の会員のうち、家庭用マーガリンをつくっている雪印メグミルク明治、J-オイルミルズ、丸和油脂、マリンフード、月島食品工業の6社および日本生活共同組合連合会(生協)、小岩井乳業の計8社が製造する家庭用マーガリン全75商品

オンラインストアの「アマゾン」で、「マーガリンの売れ筋ランキング」の上位20位(6月30日時点)のうち、家庭用でランクインしていたリボン食品、創健社、キユーピーの計6商品

・大手スーパーマーケットコンビニエンスストアのプライベートブランドのうち、イオン、ヤオコー、セブン-イレブンローソンの計10商品

・「高級ホテルのマーガリン」の代名詞的存在である帝国ホテル、ホテルオークラエンタープライズ、金谷ホテルベーカリーの計3商品

 その結果、3社だけ含有量を開示しない会社があった。明治、セブン、ヤオコーである。具体的な商品としては、明治の「明治コーンソフト バター入り」「明治ヘルシーソフトオフスタイルべに花 脂肪分70%オフ」など全25商品、セブンの「セブンプレミアム かろやかソフト300g」、ヤオコーの「クリーミースプレッド320g」だ。

 明治は「マーガリン類のトランス脂肪酸の含有量については、申し訳ございませんが、現時点では具体的な開示は控えさせていただいております」という。だが、7年前に筆者が別の媒体で取材執筆した折は、明治はしっかりと数値を開示していたことを考えると、情報開示に対して後ろ向きになっているようだ。

 また、セブン、ヤオコーは無回答だった。

国内で流通するマーガリンのトランス脂肪酸含有量

 7年前のワースト3品は、「雪印 Sマーガリン」(トランス脂肪酸含有量16.0%、以下同)、「雪印 ネオマーガリン」(14.0%)、生協の「コープ コーンソフト100 バターの風味」(13.5%)だった。具体的には、含有量16%のマーガリンを食する場合、パン1枚に通常つける目安とされる10gを塗るとトランス脂肪酸は10×0.16=1.6gになる。これでは1枚と4分の1で、WHOの基準をオーバーしてしまう含有量だ。

 それが今回の調査では、各社製品の含有量は7年前に比べて格段に少なくなっている。明治、セブン、ヤオコーを除く15社67商品のうち、トランス脂肪酸の含有量の多いワースト5は以下の通りだった。

 ワースト1位はマリンフードの「ツキマルゴールド 8g」(6.5%)。同社は給食用の商品が多く、同商品も学校で使われているとみられる。2位は雪印の「バター仕立てのマーガリン140g」(6.0%)、3位はイオンの「トップバリュ キャノーラソフト 紅花 160g」(5.3%)と「テーブルソフト べに花」(5.3%)で同順位、5位は生協の「べに花ハーフ」(4.1%)だった。

 2~5位は、「バター」「べに花」がキーワードとなっており、一見トランス脂肪酸が少なそうだが、実は多いという点が興味深い。これらワースト5は、パン3~5枚ほど食べると基準値オーバーのレベルだ。

トランス脂肪酸含有量3.0%以上】

マリンフード「メンドーテルポーション 6g」(4.0%)
・同「ガーリックマーガリン 80g」(3.2%)
・雪印「ネオソフト コクのあるバター風味280g」(3.0%)
・同「テイスティソフト バターの風味 濃厚300g」(3.0%)
・同「ネオソフト キャノーラハーフ160g」(3.0%)
・同「ネオソフト ハーフ」(3.0%)
・同「ネオソフト べに花」(3.0%)
・同「ヘルシーリセッタ ソフト」(3.0%)
・生協「ケーキ用マーガリン」(3.0%)

 これらはパン5~7枚程度で基準値オーバーとなる。

【トランス脂肪酸含有量1.0%以上3%未満】

ローソン「マーガリン ローソンセレクト」(1.9%)
・イオン「シュガートースト ソフトクリーム」(1.71%)
・雪印「まるでバターのような やわらかソフト(チューブタイプ)140g」(1.4%)
・ホテルオークラエンタープライズ「ホテルオークラ マーガリン180g」(1.0%)
・金谷ホテルベーカリー「金谷ホテルマーガリン」(1.0%)
・J-オイルミルズ「NEW! カルピスソフト」(1.0%)
・同「ラーマ バター好きのためのマーガリン」(1.0%)
・同「ラーマ バターの風味」(1.0%)
・同「ラーマ」(1.0%)
・同「ラーマソフト減塩」(1.0%)
・同「ラーマ プロ・アクティブ」(1.0%)
※J-オイルミルズは含有量をすべて「1%前後」と回答したので1.0%に統一した

 これらは、基準値に達するにはパン10~20枚必要で、パンのみでオーバーすることはないだろう。ただし、他の食品とトータルでオーバーしないよう気をつけなければならない。そのためには、トランス脂肪酸の含有量の表示を義務づける必要がある。

【トランス脂肪酸含有量1.0%未満】

・丸和油脂「ホテルソフトファットスプレッド 380g」(0.9%)
・同「ホテルソフト(バター入り) 150g」(0.9%)
・マリンフード「ソフトマーガリン150g」(0.8%)
・雪印「ネオソフト」(0.8%)
・生協「バター入りマーガリン」(0.8%)
・同「コーンソフト バターの風味」(0.7%)
・イオン「トップバリュ テーブルソフト 320g」(0.7%)
・小岩井乳業「小岩井 マーガリン 醗酵バター入り 180g」(0.68%)
・リボン食品「低糖工房 有機のマーガリン160g」(0.6%)
・イオン「トップバリュ セレクト 発酵バター入りマーガリン160g」(0.6%)
・マリンフード「たらこスプレッド 150g」(0.6%)
・同「ガーリックマーガリン 160g」(0.6%)
・同「はちみつシュガーバターブレンド 160g」(0.6%)
・同「ホイップガーリックソフト120gシュリンクタイプ」(0.6%)
・同「ホイップガーリックソフト 120g カートンタイプ」(0.6%)
・同「私のフランス料理 150g」(0.6%)
・同「私の胡麻いっぱいスプレッド 160g」(0.6%)
・同「私のフレンチトースト 160g」(0.6%)
・同「キューブマーガリン 7g」(0.6%)
・雪印「まるでバターのようなマーガリン」(0.6%)
・同「ケーキ用マーガリン」(0.6%)
・創健社「べに花ハイプラス マーガリン180g」(0.5%)
・帝国ホテル「ホテルマーガリン」(0.5%)
・月島食品工業「パン屋さんのおいしいマーガリン」(0.5%)
・同「プラスマーガリン」(0.5%)
・マリンフード「ツキマルシルバー 8g」(0.5%)
・同「フレッシュマリンマーガリン 8g」(0.5%)
・同「フレッシュマリン植物性マーガリン 8g(小袋)」(0.5%)
・同「フレッシュマリンマーガリン 8g(小袋)」(0.5%)
・生協「コーンマーガリン(コーン油<遺伝子組換え原料不使>70%使用」(0.5%)
・キユーピー「いちご&マーガリン 約11g」(0.4%)
・同「はちみつ&マーガリン 約11g」(0.4%)
・同「ブルーベリー&マーガリン約11g」(0.4%)
・イオン「トップバリュ キャノーラソフト バター風味ソフト160g」(0.4%)
・創健社「発酵豆乳入りマーガリン160g」(0.4%)
・生協「コーンマーガリン」(0.4%)
・同「NEWソフト」(0.4%)
・同「コーンソフト バター入り」(0.4%)
・小岩井乳業「小岩井 マーガリン ヘルシータイプ180g」(0.34%)
・マリンフード「ツキマルシルバーホイップマーガリン 5g」(0.3%)
・イオン「トップバリュ キャノーラソフト カロリー1/2 180g」(0.23%)

 買い物の参考にしてほしい。
http://biz-journal.jp/2015/07/post_10696_1.html


脱糖

2015-07-14 16:52:41 | 糖尿病

注目すべき新たなダイエット法が登場した。その名も“脱糖ダイエット”。今はやりの糖質制限ダイエットをさらに進化させ、食べ物の炭水化物から食物繊維を除いた「糖質」を、できる限り食事から排除する方法らしい。

 実はこの方法で、17キロ減量した医師がいる。精神科医で「ハタイクリニック」院長の西脇俊二氏だ。西脇院長は、09年7月から実践し、体重は3カ月で75キロから58キロに。写真のような体形にガラリと変わった。

 このダイエット法の柱は次の3点。まず“脱糖”である。単純に言うと、ご飯やパン、麺類やパスタ、穀類など炭水化物を極力食べないことだ。

「今はやりの糖質制限の一種ですね。私は炭水化物を食べないことで、糖質摂取を1日10グラム以下に抑えました。砂糖や果物もやめました。自分から意識的にやるから“脱糖”なんです。実際、今の日本人は糖質を山ほど食べています。例えば、ご飯小盛り1杯は角砂糖にして7個分、糖質28グラムに匹敵します。普通盛りなら9個分。小盛りでも3食で1日84グラム! ランチにカツ丼やラーメンライスとギョーザな~んてサラリーマンは、それどころじゃない。明らかに、糖質取り過ぎと言っていいでしょう。だからまず3日間、徹底的にやります。糖は中毒性物質で、中毒性から抜け出すためにも、3日間キッパリと脱糖することが大切です」

余分な炭水化物は、皮下脂肪や内臓脂肪になってしまう。その“余計な分”をやめるのが、脱糖ダイエットなのだ。

「3日で体重の変化を感じ、体脂肪率も落ちる。毎朝ほぼ同じ時間帯に起きて、水を飲む前に体重計に乗ればハッキリわかります。私は3カ月で体重が17キロ減り、体脂肪率は24%から8%になりました」(西脇院長)

 ご飯や麺類など、いわゆる主食を抜いた結果、肉、魚介、そして卵と豆腐中心の食生活になる。これらはお腹いっぱい食べてもいいそうだ。摂取カロリーを減らす一般のダイエットとの最大の相違点は、「飢餓感がないためリバウンドしにくいこと」。これはありがたい限りではないか。

 2点目が有酸素運動。西脇院長は「うっすら汗をかいて息が切れない程度のキツクない走り方」で毎週2回、ジムで走った。


「もうひとつ、筋トレも大事。筋肉が付くと基礎代謝がアップしてエネルギー消費が大きくなるので、太りにくい体に変わる。効果は一段とアップします。3日間の場合、最初の1日だけでいい。筋肉痛になるまで負荷をかけてやってください」

スクワット、腹筋、ダンベル運動の組み合わせがベストだとか。

 間もなく新年度。健康診断の季節だが、実は脱糖ダイエットは、高血圧や糖尿病のサラリーマンにもオススメだ。

「高血圧が治ります。糖尿病もⅡ型は100%治る。痛風が治り、動脈硬化のリスクもグンと減ります。ぜひ、実践してください」

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/158409/1


タンパク質

2015-07-14 16:49:53 | 健康

日頃から体に気を使い、運動を怠らず、健康にいいというネタがあれば取り入れる。おかげで世の中には健康情報があふれているが、はたして、何が正しくて何が正しくないのか。本当のところを探ってみた。

■「筋肉を増やすためにタンパク質の摂取を増やす」のウソ

 トレーニングで筋肉を増やすには、タンパク質が必要になる。タンパク質を補給しなければ、筋肉は増えないのは確かだ。

 ただし、タンパク質の摂取を増やせば増やすほど、筋肉が増えるわけではない。横浜創英大名誉教授の則岡孝子氏(栄養学)が言う。

「人間の体には、タンパク質を貯蔵する機能がありません。余剰の分は体外に排出されます。分解されて尿となり、排泄されるのです。このときにフル回転で働かなければならないのが、腎臓です。つまり必要以上にタンパク質を摂取し続ければ、腎臓に多大な負担がかかる仕組み。その結果、腎機能障害を招く恐れが出てきます。タンパク質の取りすぎは、弊害が大きいですね」

 骨も弱くする恐れがある。タンパク質が分解されるときは、血液が酸性に傾く。それを中和させるため、骨のカルシウムが消費されるからだ。

「厚労省は、タンパク質の摂取基準を1日の総エネルギー量の20%までとしています。大事なのはバランスです」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150714-00000019-nkgendai-hlth