The Society of Hormesis ホルミシス学会

STRUCTURED MICRONUTRIENT, US PAT/TH FDA (Med), JP FDA(Food)

プロテイン

2016-11-13 17:47:31 | 食品

プロテインを今飲んでいる人はもちろんですが、飲んでいない方でも「プロテイン」というサプリメントの名前は聞いた事があるのではないでしょうか。実際に飲んでみるとおいしい味付がされたプロテインもあり、効果的に使えば理想の体を手に入れるための手助けにもなります。今飲んでいる方はより効果的に活用するために、まだ飲んだ事がない方は是非プロテインを活用しましょう!

プロテインは薬?

 
 

プロテインは英語でたんぱく質という意味ですが、サプリメントとしてのプロテインは「高たんぱく質の加工食品」の事を言います。たんぱく質は肉・魚・卵・乳製品・大豆などの食品に含まれています。それらの食品を原料としてたんぱく質を抽出し、吸収しやすいように加工されたものがプロテインです。元は食品なので薬ではありません。(ドーピングでもありません)
ではプロテインの主成分たんぱく質の働きについて詳しく見ていきましょう。その前に、プロテインを飲むポイントは以下の通りです。

■1日に20g~60g摂取する
■激しい運動をした日は、運動前・運動後・就寝前の3回飲む
■軽めの運動をした日は、運動後と就寝前の2回飲む
■運動しない日は就寝前に1回飲む
■水で溶かす

それではこれらのポイントの理由をこれからご案内していきます。

筋肉の発達に不可欠なたんぱく質
そして、アミノ酸にも注目!

たんぱく質を摂取すると腸でアミノ酸に分解・吸収され、皮膚・骨・筋肉・毛髪・血液など体を構成する成分になったり、酵素・ペプチドホルモン・神経伝達物質などにもなります。人間の身体は水分を除くと大部分がたんぱく質から構成されており、生きていくために必要不可欠な栄養素です。運動をしている人はこれらの働きはもちろん、特に筋肉の維持や発達のために多目にたんぱく質を摂取するのがすすめられます。

たんぱく質は、約20種類のアミノ酸で構成されていますが、このうち人間の体内で作ることができない9種類のアミノ酸を「必須(不可欠)アミノ酸」と呼びます。(リジン、バリン、ロイシン、メチオニン、スレオニン、イソロイシン、トリプトファン、フェニルアラニン、ヒスチジン)。これらのアミノ酸は体内で作ることができないため食品から摂取する必要がありますが、必須アミノ酸9種のバランスが偏っていると、一番少ないもの(第一制限アミノ酸)に合わせた量しか働かないという特徴があるので、すべての種類の必須アミノ酸をバランスよく摂取することが大切です。

アミノ酸がバランスよく含まれているたんぱく質は?

たんぱく質には大豆などの植物の中に含まれている植物性たんぱく質と、肉・魚・乳製品から取れる動物性のたんぱく質があります。必須アミノ酸が9種類バランスよく含まれているのは動物性たんぱく質の方です。必須アミノ酸がバランスよく含まれているか示す指標にアミノ酸スコアというものがありますが、この値が100に近いほど良質のたんぱく質とされます。そして動物性たんぱく質のほとんどがアミノ酸スコア100なのです。そこで、たんぱく質を摂取するためには何もプロテインではなく食事から動物性のたんぱく質を摂取すればいいのではないかと考えますよね。ですが、動物性たんぱく質を食品から摂取しようとすると脂質も一緒に摂ってしまい太ってしまうケースが多いのです。

 

動物性たんぱく質を食品から摂取すると太りやすい

プロテインは高たんぱく質・低カロリー
動物性のたんぱく質には多量の脂質伴うため、脂質を取り除いてから食べないと総摂取calが増えてしまい太ってしまいます。太ってしまうのは一緒に摂ってしまいがちの脂質が原因でたんぱく質が原因ではないのですがこれは避けたいところです。
例えば肉の脂や乳製品に含まれる脂肪分、卵の黄身などが脂質にあたります。これらの食品から脂質となる部分を外し、たんぱく質の部分だけで食べればよいのですが、牛肉の赤身・鳥のささみ・卵白のみのゆで卵など…味気なくて長続きしそうにありませんよね。そこで食品から脂質を取り除いてたんぱく質のみを加工し、高たんぱく質・低カロリーのプロテインの出番になります。

プロテインの摂取量は?

運動していない健康な人が1日に必要なたんぱく質は男性で約70g、女性で約60g。対して食事で摂取しているたんぱく質の平均は平成8年の国民栄養調査では、1日80.1g。実は運動していない健康な人であれば食事だけでもたんぱく質の摂取量は十分足りています。

しかし、たんぱく質は筋肉を作る働きがありますから、激しい運動をして破壊された筋肉を回復させるためには激しい運動をする人ほどたんぱく質の摂取量を増やす必要があります。その量は体重1kgあたり1.5g~2gほど。体重70kgでは実に105g~140gもの量が必要になります。普段の食事から補いきれない20g~60gのたんぱく質を食品の動物性たんぱく質から摂取すると大量の脂質を摂ってしまい太りやすくなるのでプロテインから摂取しようという事になります。(スポーツ選手やボディビルダーのような極端に激しい運動をする場合は1日4g程度推奨する場合もありますが、今回は例外とします。)

プロテインはいつ、どの位飲めばいい?

日常の食事でたんぱく質は十分に補給されている事が多いのですから運動しないなら筋肉を回復させるためのたんぱく質補給は不必要です。運動量に合わせてプロテインの量を調整しましょう。

■激しい運動(1時間以上)をした日は運動前、運動直後、就寝前の3回、20gずつ
■軽めの運動(1時間未満)をした日は運動直後、就寝前の2回、20gずつ
■運動しない日は就寝前に20g

プロテインの摂取タイミング

プロテインを飲むタイミング、1日に飲む回数は運動量によって異なります。その理由は下の通りです。

■運動前の摂取について
激しい運動で体がエネルギー不足になった場合、筋肉を分解してぶどう糖を作りそれをエネルギー源として運動を続けようとします。せっかく苦労して作った筋肉を分解してしまうのです!運動前にプロテインを摂取すれば血中にたんぱく質が吸収・分解されて作られたアミノ酸が血中に満たされ、まずそのアミノ酸からエネルギー源を作り出すため筋肉の分解を最小限に抑えることができます。激しい運動を長時間行う場合は運動前にも飲むのをお勧めします。

■運動直後、就寝前の摂取について
運動直後と就寝直後は筋肉を回復させようとする成長ホルモンがたくさん放出されているので、このタイミングで摂取しない手はありません。運動後30分以内が最も成長ホルモンの分泌が高まるので運動が終わったらまずプロテインを補給しましょう。

また、就寝後30分~1時間半も成長ホルモン分泌が高まり筋肉を合成しようとする力が高まります。成長ホルモンの分泌が高まっている時間にアミノ酸が血中にある事で始めて筋肉の合成が得られます。残念ながら寝たままプロテインは飲めないので、就寝前にプロテインを飲むのが効果的です。運動をしない日でも就寝前の摂取をお勧めするのは成長ホルモンの分泌は運動していない日でも就寝後は高まるからです。

プロテインの飲み方は?

プロテインは基本的に粉を水で溶かして飲みます。運動後の糖分補給も兼ねてジュースで溶かして飲む場合もありますが、基本的には水に溶かして飲むのがおすすめ。よく牛乳で割って飲むケースを見かけますがホエイの特徴である吸収時間の早さが牛乳に含まれるガセインや脂質などによって打ち消されてしまいます。最近はチョコレート味やいちご、バナナ味やグレープフルーツ味もあって水で溶かしても大丈夫! プロテインを長く飲み続けるには味も重要ですので、好きな味から選んでくださいね。

 

https://focus.allabout.co.jp/gm/gc/195428/1/


プロテインの効果

2016-11-13 17:42:33 | 食品

■プロテイン系ダイエットは本当に痩せる?
近ごろダイエット食品などで見られる「プロテイン」「ダイエット」というキーワード。タンパク質は太らない栄養素でダイエットにもプラス、というイメージがあるのか、女性向けの商品も多く発売されていますし、それらを使って見事に痩せた! という有名人の広告もちらほら目にしますよね。プロテインやプロテイン系健康食品について知っておきましょう。

■プロテインとは
プロテイン(protein)は、タンパク質のこと。食品では、肉、魚、卵、豆・豆製品、乳製品などに特に多く含まれ、ご飯やパンなどの主食にも含まれます。人が生きていくうえで必ず必要とされている三大栄養素(炭水化物、脂質、タンパク質)のひとつでもあり、成人女性には1日に50g、男性には60gを摂ることが推奨されている栄養素です。1gあたり4kcalのエネルギーがあります。

■プロテインダイエット&健康食品の種類
市販のプロテイン系健康食品には、大きく分けて次の2つの種類の商品があります。

●1.ダイエットを目的とした置き換え食
タンパク質を中心にビタミン・ミネラルなどが添加された食品で、水などで溶いて飲むタイプのダイエット用食品。ほとんどの場合が食事代わりに(置き換え食)利用することを推奨しています。商品は1食分ずつ分封されているものと、大袋に入ったものがあります。

●2.アスリートの筋力増強を目的としたもの
精製されたタンパク質粉末を、水や牛乳に溶いて飲むタイプの商品。運動とあわせて利用します。アスリートに対しては、体重1kgあたり2gのタンパク質(例:50kgの人には1日100g、通常成人より多め)の摂取を推奨しているケースもあります。

今回は、1のダイエットを目的とした食品について取り上げていきます。

■プロテイン系置き換えダイエット食品の利用方法
水か牛乳で粉末の商品を溶かし、飲料として飲む食品がほとんど。飲むタイミングとしては、食事代わりの「置き換え」が多く、朝・昼・夜の食事のどこか1食を、プロテイン食品に代えてカロリーセーブするというものです。

例えば、800kcal近い外食ランチをとっていた人が、ランチを200kcal未満のプロテイン系ダイエット食品に置き換えた場合、1日約600kcalのマイナスとなり、1ヶ月続ければ2.5kg減! という理屈になるわけですね(A社広告説明を参照)。

要するに、食品そのものにヤセ効果があるわけではなく、カロリーセーブのサポートをしてくれる存在。その点を理解しながら上手に利用したいですね。

■プロテイン系置き換えダイエットのメリット
確実なダイエットのコツは、カラダに大きな負担をかけないで緩やかに体重を落とすことにつきます。体脂肪を1kg落とすのには7000kcalほどのマイナスを作る必要があるので、短期間に何キロも落とすことはテクニック的に不可能です。よって、継続できる方法を選ぶのが成功のポイント。

したがって、ご自分のライフサイクルや好みにあわせて続けられるダイエット方法を選ぶのが一番良いと言えます。置き換え用のこのような食品を利用したダイエットがあまり負担なく続けられるという方には、メリットがあると言えるでしょう。

例えば、朝や昼はなかなか思うような食事がとれない方は、こうした置き換え方式を取り入れてみるのも良いと思います。別の使い道として、おやつが止められない、夜食を食べたい、というときのカロリーセーブにこれらの食品を使うのも手です。

■プロテイン系置き換えダイエットのデメリット
どんなダイエット方法にもメリット・デメリットの両面があります。プロテイン系ダイエットのデメリットは、次の2点が考えられます。

・利用方法を誤るとリバウンドにつながる
・長期的(数ヶ月)継続するのが難しい可能性がある

前述の通り、ダイエットは中長期継続が必須で、短期的な減食による減量を行った場合はその後の維持が難しいと言われています。続けるためには、精神的にもテクニック的にも、飽きない方法を考える必要があります。

普段の食生活がかなりカロリーオーバーであれば、1ヶ月徹底して続ければ2~3kgの減量も可能な場合もあるでしょう。ですが、ダイエットの専門家の間でも、一般的には1ヶ月で体重の5%以上(60kgの場合は3kg以上)を減量すると、「急激な減量」として、身体に大きな負担がかかり、リバウンドの原因になると言われています。

したがって、プロテイン系食品での置き換えは1日1食にし、継続は1ヶ月というのが目安ではないかと考えられます。1日3食のうち、2~3食を置き換えるなどの方法は、結果的にデメリットが大きいと考えられるので、避けたほうが良いでしょう。また食事として考えたときには、味わいの面での飽きが来ない工夫も必要です。

■タンパク質は痩せる成分?
タンパク質は身体に必要な栄養素ですが、ヤセる成分なのかというと、その答えはNOです。また、現代ではタンパク質不足の人は多くはないと見られています。

特に主食を食べずにおかずだけ食べる欧米型の食事でダイエットを試みている人は、必要量を超えて多く摂っている可能性も。多すぎる栄養素は体脂肪として蓄えられる構造になっているので、タンパク質なら太らないというのは残念ながら誤解です。炭水化物抜きをしておかずだけ食べる方式がNGである理由のひとつがここにあります。

成人女性に必要なタンパク質量は1日あたり50gが目安と書きましたが、1日に肉か魚を100g程度、豆・豆製品を80g程度、乳製品を250g程度と卵1個を食べ、適量のごはんやパンを食べていれば、十分に補給できます。

●食品の中のタンパク質
・たまご 1個……6.2g
・鶏むね肉 100g……22.3g
・アジ(魚) 100g……20.7g
・ヨーグルト 100g……3.6g
・木綿豆腐 約1/3丁 100g……6.6g
・ごはん 茶碗1杯 150g……3.8g

●プロテイン系置き換え用ダイエットドリンクの、1食あたりのタンパク質の量
・A社……0~0.5g、144~165kcal(プロテインという表記はなし)
・B社……20.5g、175~178kcal
・C社……10.0g、81~83kcal

このようにプロテイン系置き換えダイエット食品は、上手に利用すればダイエット成功に結びつくと言えますが、そのものに痩せる成分があるわけではないことを憶えておきましょう。しくみや利用方法を十分理解して活用しましょう!

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161113-00000007-nallabout-hlth