小さな島に暮らす人にとって、水は重要である。だから、道の曲がり角などに共同の井戸を持っていることが多い。しかし、今は、本土からパイプラインを引いて水道水を利用している。島には使用していない井戸のみが残っていた。
私は、ひょんなところで汲み上げ式の手押しポンプが付いた井戸を見つけた。それは、寺に隣接した墓地の一画にあった。お墓にあげる水として現役で活躍していた。
手押しポンプの柄を勢いよく上下運動すると、ポンプの上部からポコポコと泡を伴って水があふれ出てくる。蛇口からの水は、広い口から竜巻のごとく回転しながら計り知れない量が落ちてくる。まさしく生き物である。
井戸の水は、夏冷たく、冬暖かい。すいかを冷やすのに適している。
尾瀬に行ったとき、飲んだ湧き水のおいしかったことは忘れられない。世界中の食べ物が身近に手に入る時代に、湧き水がおいしいとは皮肉なものだ。
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