午後8時、ドンッ!という音で、自分の家の二階に誰かが、土足で入って来たかと思った。
上から聞こえたのだ。
ところがそのあと、パチパチという音。
「あー、花火大会の音だ」こんなに大きく聞こえるのかとびっくりした。
津山ごんごまつり、今年は五千発の花火が、津山駅前の河川敷であげられる。
祭りのパンフから。
8時過ぎ、二階に駆け上がった。
いつも城を見るまどからは、
白い〇のあたりに花火が見える。この窓では見ずらい。
あわてて、東側の和室の窓を開ける。
見える! 大きく丸く見える。
懸命にシャッターを押すが、タイミングが合わない。
途中で、花火の音が止んだので、椅子を持って来て座ってみることにした。
パーンと音がしてシャッターを切ると、いいところは消えて、落ちる瞬間の花火だった。
何度か、無茶苦茶に撮ってみた。
もとより、花火は撮るのが上手くないのだ。
こ
緑やブルー、赤紫の色が撮れない。
柳のようにわーっと広がって落ちてくる大きな花火も撮れない。
残念だか、花火は写真より見るに限る。
9時近くまで行われた。
数年前まで、会場の近くのスーパーの駐車場で妹家族と見に行っていた。
まさか家から見えるとは思わなかった。
何しろ、作陽高校のところに上がるのだ。我が家から作陽高校は見えないから。
今年は、そこに行く気力がないからと断って、テレビを見ていた。
ところが音も大きく、こちらの見ている側にもドーンと響いてくるような音だった。
無視していられない音だった。
二階に駆け上がって、1時間バッチリ見てしまった。