「文章を短く書く力を身につけたい」。
「自分の考えがまっすぐ伝わる文章が書けるようになりたい」。
私の切なる願いでした。
このことを書きたいと書き出しても、長くなってしまったり、言いたいことがはっきりせず、結論までいかないうちに、イヤになってやめてしまうことがたびたびあるのでした。
今日、9月6日の「しんぶん赤旗」紙面に、短く的確に考えをまとめていることかと、感心した文章が載っていました。
石井彰さん(放送作家)の、「石井彰のテレビ考現学」です。
タイトル「やめよ電波ジャック」の見出しで、菅首相の辞意の本質についての見解や、電波ジャックともいえる次の総裁選を報道するテレビへの苦言を呈しています。
石井さんの文章は、まず、次のように始まっています。
「先週金曜日『菅首相辞意』『自民党総裁選に出馬せず』のニュースが飛び込んできました。菅首相は『新型コロナウイルス感染拡大防止に選任したい』と、一方的に記者団に語り、質問には一切答えず逃げるように去りました。」
私はこの場面をテレビで見ていました。逃げるように去る姿も目に残っています。でも、こんなに短くは表現できません。短くまとめた石井さんの文章にいたく感心したのでした。
途中ははしょって、石井さんは次のようにも書いています。
「『総裁選とコロナ対策は両立できない』と発言した菅首相。ならばどうぞ総裁選挙に選任してください。あなたが指揮をとる限りコロナ感染症は沈静化しません。」
私も同じことを思いました。「菅首相のコロナ対策では解決しないよ」と。「あなたが指揮をとる限りコロナ感染症は沈静化しません。」とは、なんと小気味のいい表現でしょうか。
テレビ報道について、石井さんは苦言と期待の言葉を述べて文章を終えています。
「いまテレビに求められているのは、ただ騒がしいだけの予想屋=政局報道ではなく、現在の政治への徹底検証です。・・・・・・・民主主義の発展に寄与することが放送の使命です。感染した人を見捨てる、貧しい政治を転換する新たな報道を期待しています。」
「感染した人を見捨てる、貧しい政治」。本当だ。なんて貧しい政治なんだと、怒りがこみ上げました。石井さんの熱い「テレビ報道への期待」に心が動かされました。
テレビ報道と違い、私のは、ささやかなブログ「保谷清子のつれづれ日記」の発信です。なかなか書けなくて、思い切ってやめてしまおうかと考えていました。
しかし、書き続けることで、政治を転換していければと考えなおしました。
石井さんの文章は、短くて考えが伝わる文章が書けるようになりたい私のお手本です。
石井さんの文章に学びながら、ブログを書き続けます。
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