走行時、きまって70km/hあたりでシート下からの振動。あー、きましたね。
FR車の定番メニュー、プロペラシャフトのセンターベアリング交換時期みたいです。プロペラシャフトはご存じのとおりミッションとデフをつなぐ駆動軸ですが、スチール製のものは一般に真ん中で分割され、その部分をセンターベアリングで支えています。そのベアリングが経年劣化するため特定の速度域で振動するようになるということですね。ベアリングそのものの劣化というよりはベアリングの周囲がゴムで充填されたようなフローティング構造なので、そのゴムが劣化するということのような気もしますが。
ともあれHRD号も例に漏れず70km/hあたりで振動が出るようになりました。
このくらいの速度って、案外多用する速度なんですよね。
ここで、普通にセンターベアリングを交換しても良いのですが、
プロペラシャフトをアルミの一本ものにしてセンターベアリングを無くす
という素敵な方法があります。
そもそも、ぺラシャが2本に分割されているのは、シャフトの素材がスチールで重いからなのです。計算は後でしますが、重さゆえにシャフトの自重によって許容回転数を引き下げています。
このシャフトをアルミやカーボンなどの軽量な材料にすればセンターベアリングなんざいらねーぜ!ということなのです。実際、純正でアルミやカーボンのぺラシャが使われている例もありますが、それらはセンターベアリングの無い一本ものが多いようです(あんまり調べたわけじゃないのであしからず。最近はカーボンが多いですね)。
センターベアリングをなくすだけじゃなく、ぺラシャの軽量化によって、回転部分の大幅な軽量化ができてレスポンスアップ?と夢が膨らむわけです。
そんなマニアックなパーツ、ましてやZ32などというマイナー車に…
あるんです。これが。その名もズバリ
Shaftmasters!!
ど真ん中なネーミングですね。こりゃ信頼できますな。うん。(←?)
実はshaftmastersは某掲示板で話題になっていて知ったのですが、これ以外にもアメリカにはいろいろと1pieceプロペラシャフトがあります。スチールの一本ものとか(大丈夫なの?)、カーボンなんてものまで。気になった人は「Aluminum drive shaft」とか「1 piece drive shaft」とかでググってみてください。いろいろ見つかると思います。そんなかでも、値段的にも、信頼度的にもこれが良いのでは?と思っています。
とりあえず、特徴はこんな感じみたいです。
Single Piece Aluminum Replacement for OEM 2 piece steel shaft $345.99
* Eliminates factory center support bearing
(純正のセンターベアリング無くしちゃうYO!)
* Fits 89-96 Nissan 300ZX Z32 2+0 (2 seater) or 2+2 Non-Turbo, No customer measuring required Shaft is custom made for your application (manual or automatic transmission, 2+0 or 2+2) by Shaftmasters Inc
(Z32の2シーターでも2by2でもNAに適合。買う側で計測とか要らんからね。MT、ATの違いも含めこっちでセッティングすっから!)
* Direct Bolt in replacement. No modifications necessary.
(ボルトオンっす!加工とかいりまへん)
* Complete with proper transmission yoke and rear flange.
(ヨークもフランジもついた完成品だよん)
* High Speed Balanced as a complete assembly with rear flange and trans yoke attached before balancing.
(バランスどり済み!あ、バランスどりはもち全部組み立てたASSYでやってるかんね)
* Solid, 1310 series replaceable, high performance, American made ujoints.
(アメリカ製の良いジョイント使ってるよん)
* 3" Diameter Tubing. 6061-T6 Aluminum
(直径3インチで、材質はアルミ6061-T6だよ)
* Full length internal sound deadener to help reduce NVH
(internal sound deadenerで振動も音も減っちゃうよん!ところでinternal sound deadenerって何?)
うーん、いいことずくめ。で、気になるお値段、ebayだと定価よりももうちょっと安くて約$330で出ています。物が大きいので送料が$80ちょっとと若干お高いですが、それでも円高の折、4万円で十分お釣りがきます。センターベアリングを買っても部品だけで1万円位するわけですから、こりゃあ行くしかないですね!
…ただ、一点気になることがあります。
それは、プロペラシャフトの変更はいわゆる
構造変更
にあたる改造だということ。このアルミペラをつけた場合、改造の届け出をしなければなりません。当然ながら、車検証に「改」の文字が付くことになります。
まあ改が付くこと自体はマニアの証って感じがして良い(?)のですが、その際に強度検討書ってのを出すわけです。これでも一応機械系のはしくれですから強度計算くらいはしますが、そのためには外径・内径・長さなどの寸法と材質など、データが必要です。
上記の説明によると外径は3"(76.2mm)、材質は6061-T6とのことですが、内径がわかりません。
さすがに大丈夫だとは思いますが、計算してから購入に踏み切りたいというのが本音です。
…ということで、わからないことは聞いてみることにしました。ebayの出品はメーカー自身がやっているようなのでそこから。普通のメールだと書き出しとか調べたくなりますが、ebayからならヤフオク感覚でいいと思います。
実は以前shaftmastersに直接メール送ったのですがサクッと無視されましたので、今回はebayから。できるだけ簡潔に…っと。
-----------------------------------------------------------------
Dear shaftmasters,
I'm interested in your product.
You wrote the shaft's outside diameter is 3 inches.
Then what dimension is the shaft's inside diameter or wall thickness ?
If I buy and attach the drive shaft for my car, I need the spec of the shaft such as inside diameter or pipe thickness data for car inspection of Japan.
-HRD
------------------------------------------------------------------
我ながら中学生レベル丸だしの英語ですが、こんなんで通じるかな?
ちょっとドキドキしながら待っていると…
------------------------------------------------------------------
Dear HRD,
Shaft has inside diameter of 2.75" The wall thickness of the tube is .125"
Thanks, David
- shaftmasters
------------------------------------------------------------------
デビット返事キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
とりあえず通じたみたいですw
デビットさんによれば内径2.75"(69.85mm)、肉厚0.125"(3.175mm)とのこと。
メリケン野郎が未だにインチ好きなのはさておき、これでやっと計算できます。
さあ、どうなるでしょう?ちょっと長くなってきたのでここでいったん切ります。
次回に乞うご期待?!→その2に続きます。
・プロペラシャフトのアルミ化 その1(プロローグ) ←いまここ
・プロペラシャフトのアルミ化 その2(構造変更に必要な書類は?)
・プロペラシャフトのアルミ化 その3(強度検討)
・プロペラシャフトのアルミ化 その4(プロペラシャフトの交換)
・プロペラシャフトのアルミ化 その5(構造変更)
FR車の定番メニュー、プロペラシャフトのセンターベアリング交換時期みたいです。プロペラシャフトはご存じのとおりミッションとデフをつなぐ駆動軸ですが、スチール製のものは一般に真ん中で分割され、その部分をセンターベアリングで支えています。そのベアリングが経年劣化するため特定の速度域で振動するようになるということですね。ベアリングそのものの劣化というよりはベアリングの周囲がゴムで充填されたようなフローティング構造なので、そのゴムが劣化するということのような気もしますが。
ともあれHRD号も例に漏れず70km/hあたりで振動が出るようになりました。
このくらいの速度って、案外多用する速度なんですよね。
ここで、普通にセンターベアリングを交換しても良いのですが、
プロペラシャフトをアルミの一本ものにしてセンターベアリングを無くす
という素敵な方法があります。
そもそも、ぺラシャが2本に分割されているのは、シャフトの素材がスチールで重いからなのです。計算は後でしますが、重さゆえにシャフトの自重によって許容回転数を引き下げています。
このシャフトをアルミやカーボンなどの軽量な材料にすればセンターベアリングなんざいらねーぜ!ということなのです。実際、純正でアルミやカーボンのぺラシャが使われている例もありますが、それらはセンターベアリングの無い一本ものが多いようです(あんまり調べたわけじゃないのであしからず。最近はカーボンが多いですね)。
センターベアリングをなくすだけじゃなく、ぺラシャの軽量化によって、回転部分の大幅な軽量化ができてレスポンスアップ?と夢が膨らむわけです。
そんなマニアックなパーツ、ましてやZ32などというマイナー車に…
あるんです。これが。その名もズバリ
Shaftmasters!!
ど真ん中なネーミングですね。こりゃ信頼できますな。うん。(←?)
実はshaftmastersは某掲示板で話題になっていて知ったのですが、これ以外にもアメリカにはいろいろと1pieceプロペラシャフトがあります。スチールの一本ものとか(大丈夫なの?)、カーボンなんてものまで。気になった人は「Aluminum drive shaft」とか「1 piece drive shaft」とかでググってみてください。いろいろ見つかると思います。そんなかでも、値段的にも、信頼度的にもこれが良いのでは?と思っています。
とりあえず、特徴はこんな感じみたいです。
Single Piece Aluminum Replacement for OEM 2 piece steel shaft $345.99
* Eliminates factory center support bearing
(純正のセンターベアリング無くしちゃうYO!)
* Fits 89-96 Nissan 300ZX Z32 2+0 (2 seater) or 2+2 Non-Turbo, No customer measuring required Shaft is custom made for your application (manual or automatic transmission, 2+0 or 2+2) by Shaftmasters Inc
(Z32の2シーターでも2by2でもNAに適合。買う側で計測とか要らんからね。MT、ATの違いも含めこっちでセッティングすっから!)
* Direct Bolt in replacement. No modifications necessary.
(ボルトオンっす!加工とかいりまへん)
* Complete with proper transmission yoke and rear flange.
(ヨークもフランジもついた完成品だよん)
* High Speed Balanced as a complete assembly with rear flange and trans yoke attached before balancing.
(バランスどり済み!あ、バランスどりはもち全部組み立てたASSYでやってるかんね)
* Solid, 1310 series replaceable, high performance, American made ujoints.
(アメリカ製の良いジョイント使ってるよん)
* 3" Diameter Tubing. 6061-T6 Aluminum
(直径3インチで、材質はアルミ6061-T6だよ)
* Full length internal sound deadener to help reduce NVH
(internal sound deadenerで振動も音も減っちゃうよん!ところでinternal sound deadenerって何?)
うーん、いいことずくめ。で、気になるお値段、ebayだと定価よりももうちょっと安くて約$330で出ています。物が大きいので送料が$80ちょっとと若干お高いですが、それでも円高の折、4万円で十分お釣りがきます。センターベアリングを買っても部品だけで1万円位するわけですから、こりゃあ行くしかないですね!
…ただ、一点気になることがあります。
それは、プロペラシャフトの変更はいわゆる
構造変更
にあたる改造だということ。このアルミペラをつけた場合、改造の届け出をしなければなりません。当然ながら、車検証に「改」の文字が付くことになります。
まあ改が付くこと自体はマニアの証って感じがして良い(?)のですが、その際に強度検討書ってのを出すわけです。これでも一応機械系のはしくれですから強度計算くらいはしますが、そのためには外径・内径・長さなどの寸法と材質など、データが必要です。
上記の説明によると外径は3"(76.2mm)、材質は6061-T6とのことですが、内径がわかりません。
さすがに大丈夫だとは思いますが、計算してから購入に踏み切りたいというのが本音です。
…ということで、わからないことは聞いてみることにしました。ebayの出品はメーカー自身がやっているようなのでそこから。普通のメールだと書き出しとか調べたくなりますが、ebayからならヤフオク感覚でいいと思います。
実は以前shaftmastersに直接メール送ったのですがサクッと無視されましたので、今回はebayから。できるだけ簡潔に…っと。
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Dear shaftmasters,
I'm interested in your product.
You wrote the shaft's outside diameter is 3 inches.
Then what dimension is the shaft's inside diameter or wall thickness ?
If I buy and attach the drive shaft for my car, I need the spec of the shaft such as inside diameter or pipe thickness data for car inspection of Japan.
-HRD
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我ながら中学生レベル丸だしの英語ですが、こんなんで通じるかな?
ちょっとドキドキしながら待っていると…
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Dear HRD,
Shaft has inside diameter of 2.75" The wall thickness of the tube is .125"
Thanks, David
- shaftmasters
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デビット返事キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
とりあえず通じたみたいですw
デビットさんによれば内径2.75"(69.85mm)、肉厚0.125"(3.175mm)とのこと。
メリケン野郎が未だにインチ好きなのはさておき、これでやっと計算できます。
さあ、どうなるでしょう?ちょっと長くなってきたのでここでいったん切ります。
次回に乞うご期待?!→その2に続きます。
・プロペラシャフトのアルミ化 その1(プロローグ) ←いまここ
・プロペラシャフトのアルミ化 その2(構造変更に必要な書類は?)
・プロペラシャフトのアルミ化 その3(強度検討)
・プロペラシャフトのアルミ化 その4(プロペラシャフトの交換)
・プロペラシャフトのアルミ化 その5(構造変更)
ググってたら、こちらに辿りつきました。
問題は構造変更ですよね・・・
黒く塗って、通せないかな~?なんて
考えたりしました(笑)
ペラシャ検討中とのことで、お仲間ですね!
構造変更は少しネックになりますね(手間と保険)。
でも、まだブログに書いていませんが強度計算は無事車検の基準を満たせそうです。
黒く塗って…という例もあるみたいですが(笑)
Z32はシャフトの下に排気系があるのではっきりは見えないような気も…なーんて、私はシャフト変えたら素直に構造変更するつもりです(^-^)
保険がネックで・・・
自分は激安S○I損保なので継続させて
くれるかが心配で。
車検は毎回、自分で陸事に持ち込みです。
詳しい検査官なら見抜かれちゃうかな??
はじめまして。アルミペラシャはこの後購入して取り付け、今も使ってます。変な振動もなく加速もよくなったので気に入ってますよ^^
取り付けの記事は「その4」(http://blog.goo.ne.jp/hrd_world/e/7ef99ac5e392563ae98f06d7a0078820)に書きましたのでよかったら見てみてください。