以前記事を書いたマジックキャンバーの類似の製品に、EZカムというのがあります。
マジックキャンバもEZカムも、ストラット式サスペンションのキャンバ調整用カムボルトってとこでは一緒です。見た目的にも、ついで言うと価格的にもそう変わりません。マジックキャンバーが実勢5500円くらいで、EZカムは定価5300円…だけど安くなってますね。4100円!
でもこの二つ、似て非なるもの、とも言えるのです。
実はマジックキャンバーを使ってみて、ひとつガッカリした点があります。
それは、カムボルト両端の細い部分の位置決め方法が無く、ブラケット穴の中で遊んでいる状態、つまり
「グラグラ」
な点です。
カムボルトは一番太い部分が元のボルトと同じ太さなわけで、その太い部分がナックルを支えます。つまりストラットのブラケット部分は純正より細く「ガタ」ができるのですが、それを埋めてボルトを位置決めする部品が無いのです。まあ構成部品を見ればあたりまえ、と言えばあたりまえなのですが、実際使ってみて「あー、やっぱそうなのか。。。」という感じです。
取説では、ボルトの遊びを無くすようにネガ側・ポジ側のどちらかに「押しつけて」からカムボルトを回してキャンバを調整する、とあります。
誤解の無いように申し上げますが、もちろん実際にそれでキャンバ調整は問題なくできてますし、簡単にずれてしまうことも無いようです(縁石ヒットとかすれば別だと思いますが)。
それに、キャンバをつけた効果は絶大で、接地性の向上を体感できます。
一方のEZカムには、このマジックキャンバーの「グラグラ問題」に対する回答のような構成部品があるのです。それが
カムワッシャ
と呼ばれる部品です。
これがどう働くかと言うと、こういうことです。
マジックキャンバで問題になった例の「ガタ」にカムワッシャの「スモールタブ」と呼ばれる部分が嵌ることで、ガタをなくすというものです。
さらに、カムワッシャ自体を回すことで調整したい側(ネガ側・ポジ側)を「ラージタブ」の向きで変更・確認できるというアイデア品。
なるほどこれならきっちりと調整できそうです。
と、思うのですが、ネットを探してもEZカムのインプレがあまり見つかりません。
できることなら手にとって見てみたいのですが、試す車も無いので後輩に強く勧めておいたところ、先日購入&取り付けしたとこのことでレポートもらいました。いわく、
アイデアには光るものがあるものの、設計にはいくつか疑問が残る
とのこと。
その疑問な点をまとめてみると、
・まず、ボルト/ナットの二面幅サイズがおかしい(15!、18!)
・カムワッシャ自体の角度を保つ方法がない
の2点に、自分も共感しました。
国産車の整備で15mmや18mmの工具を使うことはまれですから、工具をもっていない人も多いと思います。私も持っていません。
また、カムワッシャ自体が回らないようになっていた方が調整はさらにスムースかも知れません。
付きすぎのネガキャンを起こしたいZ32の場合と違って、ストラットの場合はネガティブキャンバをつけたい場合がほとんどだと思いますので、ネガ側で固定できるような構造でも良いんでは?とも思います。
(彼はその他ボルトが長いだのカム山のマーキングが無いだの言っていましたが、まあその辺は汎用品だし些細なもんだと思うのです。)
ううむ。よさげに見えたEZカムにもいろいろと問題アリとな。。。
両者まさに一長一短といった感じ。
最後に両者の比較を表にまとめておきます。
皆さんは、どちらを選びますか??
(追記)
あ、言及しませんでしたが調整範囲はマジックキャンバのがずいぶん大きいです。
それが魅力、という方も多いかもしれませんね。
カムの大きさは変わらないはずなので、細い部分がさらに細いということですよね。
結局、マジックキャンバに使えるタブワッシャ(回転止め機能付き)があれば万事OK!ってことです。用途を限定すればできそうな気もします。
今度設計してみようかな・・・
マジックキャンバもEZカムも、ストラット式サスペンションのキャンバ調整用カムボルトってとこでは一緒です。見た目的にも、ついで言うと価格的にもそう変わりません。マジックキャンバーが実勢5500円くらいで、EZカムは定価5300円…だけど安くなってますね。4100円!
でもこの二つ、似て非なるもの、とも言えるのです。
実はマジックキャンバーを使ってみて、ひとつガッカリした点があります。
それは、カムボルト両端の細い部分の位置決め方法が無く、ブラケット穴の中で遊んでいる状態、つまり
「グラグラ」
な点です。
カムボルトは一番太い部分が元のボルトと同じ太さなわけで、その太い部分がナックルを支えます。つまりストラットのブラケット部分は純正より細く「ガタ」ができるのですが、それを埋めてボルトを位置決めする部品が無いのです。まあ構成部品を見ればあたりまえ、と言えばあたりまえなのですが、実際使ってみて「あー、やっぱそうなのか。。。」という感じです。
取説では、ボルトの遊びを無くすようにネガ側・ポジ側のどちらかに「押しつけて」からカムボルトを回してキャンバを調整する、とあります。
誤解の無いように申し上げますが、もちろん実際にそれでキャンバ調整は問題なくできてますし、簡単にずれてしまうことも無いようです(縁石ヒットとかすれば別だと思いますが)。
それに、キャンバをつけた効果は絶大で、接地性の向上を体感できます。
一方のEZカムには、このマジックキャンバーの「グラグラ問題」に対する回答のような構成部品があるのです。それが
カムワッシャ
と呼ばれる部品です。
これがどう働くかと言うと、こういうことです。
マジックキャンバで問題になった例の「ガタ」にカムワッシャの「スモールタブ」と呼ばれる部分が嵌ることで、ガタをなくすというものです。
さらに、カムワッシャ自体を回すことで調整したい側(ネガ側・ポジ側)を「ラージタブ」の向きで変更・確認できるというアイデア品。
なるほどこれならきっちりと調整できそうです。
と、思うのですが、ネットを探してもEZカムのインプレがあまり見つかりません。
できることなら手にとって見てみたいのですが、試す車も無いので後輩に強く勧めておいたところ、先日購入&取り付けしたとこのことでレポートもらいました。いわく、
アイデアには光るものがあるものの、設計にはいくつか疑問が残る
とのこと。
その疑問な点をまとめてみると、
・まず、ボルト/ナットの二面幅サイズがおかしい(15!、18!)
・カムワッシャ自体の角度を保つ方法がない
の2点に、自分も共感しました。
国産車の整備で15mmや18mmの工具を使うことはまれですから、工具をもっていない人も多いと思います。私も持っていません。
また、カムワッシャ自体が回らないようになっていた方が調整はさらにスムースかも知れません。
付きすぎのネガキャンを起こしたいZ32の場合と違って、ストラットの場合はネガティブキャンバをつけたい場合がほとんどだと思いますので、ネガ側で固定できるような構造でも良いんでは?とも思います。
(彼はその他ボルトが長いだのカム山のマーキングが無いだの言っていましたが、まあその辺は汎用品だし些細なもんだと思うのです。)
ううむ。よさげに見えたEZカムにもいろいろと問題アリとな。。。
両者まさに一長一短といった感じ。
最後に両者の比較を表にまとめておきます。
皆さんは、どちらを選びますか??
(追記)
あ、言及しませんでしたが調整範囲はマジックキャンバのがずいぶん大きいです。
それが魅力、という方も多いかもしれませんね。
カムの大きさは変わらないはずなので、細い部分がさらに細いということですよね。
結局、マジックキャンバに使えるタブワッシャ(回転止め機能付き)があれば万事OK!ってことです。用途を限定すればできそうな気もします。
今度設計してみようかな・・・
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