以前、スタビリンクについて書きましたが、今回はフロントの実践編です(リヤ用はこちら)。
この記事、書きかけでずっとほったらかしで、もう半年以上この自作リンクを使っていますが、いまのところトラブルはないです。ではでは本題です。
Z32のフロントサスはこんな感じになっています(画像クリックで大きく表示されます)。
赤色で示したのがスタビリンクで、Z32の場合はサードリンクと呼ばれる部分に接続されています。
サードリンクは上下の動きとしてはアップライトの動き(=ホイールの動き)と同じような部分(ショックアブソーバもここについています)なので、車高の変化がほぼ反映されていると思います。と、いうことで車高を25mmほど下げているHRD号用に25mmロングの120mmリンクを作成してみました。
「作る」といっても汎用部品を買って組み立てただけです。
これでスタビの角度はほぼ純正状態に戻るはずです。
で、とりあえずフロント用はこんな感じに作ってみました。右の画像は純正リンクとの比較です。純正もボールジョイントを使ったいわゆるピロタイプです。16年物の部品ですが、若干ガタが出始めていたようです。
これを車両に取り付けるとこんな感じになりました。
取り付け自体は純正に準じた取り付け方法ですので特に問題なくできました。
車両を地面に下ろした1G状態でスタビ角度を比較します。
タイヤハウスの隙間に手を突っ込んでの撮影なのであんまりうまく撮れませんでしたが…
左が純正、右が特製リンクです。スタビの角度が水平に近づいているのがわかりますでしょうか?
画像が見づらくてすみません。INFOBAR2で撮っているのですが、どうもこの携帯のカメラ、暗いところでの撮影が苦手みたいです。デザイン重視携帯のカメラですからそれほど多くを期待してはいけないのですが…。この点では以前使っていたW41CAの方が良かったように思います。
さてさて、話を戻しまして、特製リンクでも水平にはなってないじゃないか!とのご意見もあるかと思いますが、これはスタビライザ自体が曲がっているためそのように見えるだけで、回転軸とピボット点はほぼ水平になっています(のはずです)。
さて、各部の点検をして、出来上がったら早速試走です。
セッティングの変更をする際は効果を確かめるため一箇所づつ変更するのがセオリーです。ですからフロントのリンクのみを変更してその他は以前のままで近所を試走しました。結果から言いますと、かなり変わります。正直びっくりしました。フロントの入りが全然違います。
でも、前後バランスは見事に崩れます(笑)
フロントが入りすぎて後ろが振られる感じ。ものの本にはフロントのスタビの効きを強めるとアンダー傾向になるとよく書いてありますが、限界域の話でしょうか。そもそも、アンダーステアとかオーバーステアというのは車両の状態を表す言葉で、荷重の状態や速度域、アクセルオンオフなど、種々の条件により様々に変化しますので一概にはいえないものだと思います。
なんにしても、リンク一つで大きな変化があることが良くわかって満足です。
とりあえずロール剛性のアンバランスをショックの減衰調整(フロントの減衰力を下げたら幾分落ち着きました)でごまかしておきました。
で、こんなに効果があるのならと、このあとリヤ用も作りました。
リヤはフロントと違っていわゆる串ダンゴ方式なので、ちょっと勝手が違います。
長くなってきたので、それはまた別に書きます。ではでは。
<今さら追記>
バンパーなどをはずす機会があったので接地状態での前からの写真を貼ります。足回りが汚くてアレですが、スタビの支点(ブッシュのある位置)とリンク接続点(奥側の○)の高さが確認できるかと思います。かれこれ2年くらい使っていますがブーツ破れなどのトラブルも無く使えていますので耐久性もそこそこかと思います。
この記事、書きかけでずっとほったらかしで、もう半年以上この自作リンクを使っていますが、いまのところトラブルはないです。ではでは本題です。
Z32のフロントサスはこんな感じになっています(画像クリックで大きく表示されます)。
赤色で示したのがスタビリンクで、Z32の場合はサードリンクと呼ばれる部分に接続されています。
サードリンクは上下の動きとしてはアップライトの動き(=ホイールの動き)と同じような部分(ショックアブソーバもここについています)なので、車高の変化がほぼ反映されていると思います。と、いうことで車高を25mmほど下げているHRD号用に25mmロングの120mmリンクを作成してみました。
「作る」といっても汎用部品を買って組み立てただけです。
これでスタビの角度はほぼ純正状態に戻るはずです。
で、とりあえずフロント用はこんな感じに作ってみました。右の画像は純正リンクとの比較です。純正もボールジョイントを使ったいわゆるピロタイプです。16年物の部品ですが、若干ガタが出始めていたようです。
これを車両に取り付けるとこんな感じになりました。
取り付け自体は純正に準じた取り付け方法ですので特に問題なくできました。
車両を地面に下ろした1G状態でスタビ角度を比較します。
タイヤハウスの隙間に手を突っ込んでの撮影なのであんまりうまく撮れませんでしたが…
左が純正、右が特製リンクです。スタビの角度が水平に近づいているのがわかりますでしょうか?
画像が見づらくてすみません。INFOBAR2で撮っているのですが、どうもこの携帯のカメラ、暗いところでの撮影が苦手みたいです。デザイン重視携帯のカメラですからそれほど多くを期待してはいけないのですが…。この点では以前使っていたW41CAの方が良かったように思います。
さてさて、話を戻しまして、特製リンクでも水平にはなってないじゃないか!とのご意見もあるかと思いますが、これはスタビライザ自体が曲がっているためそのように見えるだけで、回転軸とピボット点はほぼ水平になっています(のはずです)。
さて、各部の点検をして、出来上がったら早速試走です。
セッティングの変更をする際は効果を確かめるため一箇所づつ変更するのがセオリーです。ですからフロントのリンクのみを変更してその他は以前のままで近所を試走しました。結果から言いますと、かなり変わります。正直びっくりしました。フロントの入りが全然違います。
でも、前後バランスは見事に崩れます(笑)
フロントが入りすぎて後ろが振られる感じ。ものの本にはフロントのスタビの効きを強めるとアンダー傾向になるとよく書いてありますが、限界域の話でしょうか。そもそも、アンダーステアとかオーバーステアというのは車両の状態を表す言葉で、荷重の状態や速度域、アクセルオンオフなど、種々の条件により様々に変化しますので一概にはいえないものだと思います。
なんにしても、リンク一つで大きな変化があることが良くわかって満足です。
とりあえずロール剛性のアンバランスをショックの減衰調整(フロントの減衰力を下げたら幾分落ち着きました)でごまかしておきました。
で、こんなに効果があるのならと、このあとリヤ用も作りました。
リヤはフロントと違っていわゆる串ダンゴ方式なので、ちょっと勝手が違います。
長くなってきたので、それはまた別に書きます。ではでは。
<今さら追記>
バンパーなどをはずす機会があったので接地状態での前からの写真を貼ります。足回りが汚くてアレですが、スタビの支点(ブッシュのある位置)とリンク接続点(奥側の○)の高さが確認できるかと思います。かれこれ2年くらい使っていますがブーツ破れなどのトラブルも無く使えていますので耐久性もそこそこかと思います。
バンパーとインナーフェンダを外して前から見た図 |
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