ワイン農家のつくりかた~Natan Weinberg

”ワインと人生を共にしたい人”が行き着きたい場所へ手ブラで向かって足掻いてる模様

心配だらけ

2016-07-26 16:08:17 | 日記
相変わらずベト病中です。


なのに(だからか?)これでもかってくらい副梢を伸ばしボウボウ


こうなると、風通しが悪く余計にベト病悪化してしまいます

(葉をわけると昼過ぎまで昨日の雨の雫が…)

チョキチョキと副梢整理…

そして、そろそろ越冬時の体力を溜めてもらうよう、成長点をパチパチ切っていきます。


しかし…

ベト病ひどいな…


明日再び手作り液散布。

来週はボルドー散布しようかな…



今日は副梢整理に五時間もかけてしまった(×_×;)

綺麗になったけど、、、
心配でずっと気が落ちる(´・_・`)

納豆菌

2016-07-19 20:19:44 | 日記
納豆菌には大きく三種あり、その中の『高橋菌(山形)』がベト病の予防だけでなく治療にも効果的だということが分かった。

その他の納豆菌にもさまざまな病気に有効で、作物に良い効果がある。(事例が多過ぎて(笑)微生物・自然農本 参照)


作り方は簡単(6aの畑)

納豆2パック(1パックずつが安全)に(ヨーグルト小さじ1)温水(40℃程度)を加えミキサーで撹拌


白く泡立ちもったりしたらオッケー

濾すには 100均の“排水溝用不繊布”が便利


今の時期なら室温でもしばらく放置しておく

こうして出来た液体を水道水で18Lになるまで希釈し散布



草刈りもがんばり、今日は葡萄たちも気持ち良さそう

微生物を感じる

2016-07-19 11:01:49 | 日記
只今ベト病大盛況の畑…

「対策に治療薬と予防薬を!」
と言われ、色々調べるも…

気がのらない…

いや、病気のみんなを放置する気も全くなく、早くどうにかしてあげたいんですけど…
薬品を調べても、よく理解が出来ないんです。

例えば除草剤ひとつとっても、葡萄に触れない場所に!とか、散布者もマスクやメガネ、長袖長ズボン帽子着!とか…
なんか怖いし、成分よく分からんし、その分また悪化するなんて話もよく聞くし…

『病気や害虫に見舞われたら面倒やから、薬薬!』でのちのち後悔しないのか、自分に自信がなかったんです。

それに、葡萄との関係に壁が出来そうな気がして…


そんな悩みの中、数年前フランスでお世話になったブルゴーニュのヴィニュロン『シモンビーズ』のビーズ千砂さんに再会することが出来、素晴らしい道標をいただきました。


『微生物を利用し、葡萄本来の力を高めてあげる』
ということ。

そう。シモンビーズはビオディナミを試みているところなんです。

がっつりビオディナミを考えてはないですが、我が子と同じように『栄養を取らせて丈夫な体を造ってあげること』そして、どうしようもない時なら風邪薬を使ってもいいじゃない!

千砂さんが教えてくださった
『天と地を繋げるのが人間の役割。あとは葡萄達をよく見て感じて信じること。』

葡萄もこの地も私もそれぞれでそれぞれじゃない。
だから面倒でもやってみよう!
とことん、葡萄と送受信。

ちょっと待ったはない

2016-07-10 10:19:50 | 日記
160本の苗はそれぞれちがう。

気付けばここに植えられ、生きようと根を張りツルを伸ばし実をつけたがる。

その単純なことが思い通りにいかず苦しんでるサインが出る。









まさに人間が皮下出血を起こした時のような赤い斑点のサイン。



大事な根元を虫に侵食されていました。



さらに



影になっているのではなく本当にこんな青紫色になってしまった新梢。
窒息しそうな表情…

こちらも枝を広く虫に侵食されています。


ほか、ベト病・萎縮病・黒とう病…


日本はワイン葡萄の適地でない。
その中でもこの地はさらに多雨多湿高温と、この葡萄達には厳しい。


分かっていたが、こうして毎度目の当たりにすると、さすがに辛い…


もちろん屋根を付けたり薬品散布などが効果的なことは承知のうえなんやけど……




どうしてあげたらいい。。

どうしてほしい。

何が出来る。

よく見て。よく感じて。

何が出来る。
何が出来る…


虫や菌がいることは自然なこと。
この地にこの葡萄達を参入させた私という人間が不自然な存在。

そこをどう仲間に入れてもらえるか…

考える


登熟

2016-07-03 20:51:20 | 日記
枝が登熟(柔らかな梢から木になり硬くなる)を迎え、実をつけていればベレゾン期間近です


今日は草刈りと誘引、捻枝、枝の整理

と…

なんと!!!


やられた!!!
恐ろしい“コウモリガ”に新梢やられてました!!!Σ( ̄ロ ̄lll)

コウモリガは夜、空爆のように飛びながら卵を産み落とし、その幼虫はこうして幹に穴を開け中に入り込み樹を枯らしてしまうのです。

せっかく伸びた新梢…

切り落とし…この1年まるまる、これだけの成長が無駄に・・・(;´Д`)

この直後、
「はっ!!!!
穴に針金を突っ込み幼虫をやっつけ、まだ枝が生き返るかに懸けなければならなかったのに!!!」
と気づきました…


栽培人は物言わぬ葡萄の手となり足とならなければいけない身…
恐怖に慌てて望みをも切り落としてしまった自分が情けない。

次は一週間空けずに様子を看てあげたいものの…
なかなか思うようにいきません(T_T)