笛吹ピリオド楽器・音楽ライヴ・オーディオの自分新聞 

神戸市在中 カラヤン、チェリビダッケ、ニコレ、ツェラー、アーノンクール、黄金時代のクラシック音楽ライヴ記事+鉄道マニア!

■オープンリールデッキ TEAC (その7) 古いテープを再生する & 自作清掃道具

2014-08-30 21:54:15 | オーディオ

古いテープを再生する と ヘッドがドロドロ、茶色の磁気粉が散乱、キャプスタンに粉が固着、デッキ周辺は埃だらけ、、、となる場合のリスクマネジメントで独自に工夫している方法です。

そもそも この分野には精通しておらず、あくまでも個人的、テープ再生したものはすべてWAVファイル化で永久音源保存を目的にしています。多少、テープをいじめてやっても仕方ない、もう一度だけ再生して音源を残しておこうか、、、これが 目的で 予め しっかり清掃する手順を考えました。


テープの長期保存方法やメンテナンス方法がここに記載れています。

「釜入れ」とか「焼き入れ」 とか。。。 歴史的にも論理的にも わかりません。なお、タンパク質は56℃で”非動化”、、つまり、生理活性を失い、かつ、タンパク質一次構造を失う温度です。歴史的経験則では 温泉卵の温度に近い、、と思ってください。卵の白身。。。つまり オボアルブミンという糖タンパク質。。まあ、それと テープとは違うんでしょうが。。。。。

http://www.openreel.net/baking.htm

 

 我が家では、古きテープを ディジタルWAVファイル化することが目的です。したがって、今後、2度と聴かないテープが多いことを前提に予めテープに悪さ加減とデッキへのダメージのリスク低減を目標にした古きテープの整備方法です。現時点では、この処理後の悪化は観察されていません。

 

 

 

 

現在稼働している2台のデッキを長持ちさせるために、部屋中が埃まみれに成らぬように、、

最近、磁気粉が飛び散って、なんだか、咳き込むようになるのではと  気になっています!

 再生する前に、まずは数十年の錆と汚れを巻き戻しで 取っておきます!

 

左側のテンションレバーにも 巻き付けて 反対を ホッチキスで留める。。なかなか良い除去効果です。

 

 

 

 

 

 磁気粉がとれていますね。

 しかし、反対側のテープに固着している粉は飛び散ります! アレルギーになりそうです!マスク着用必要です!

 

 ウェットティシュは必要品です! 以前はどうやっていたんだろうか?!いあいや まだ新しいテープだったので粉吹きはなかったですね。

 もはや こういう状態になると、マスクがMUST です!

 

やっぱり 光を照射すると テープの磁気破片や粉が飛び散っていますね。。マスクMUST。粉塵被害になりそうです。

 

 

 

テープの保管は これ! パワードライを彫り込んで 湿気を減らす!

 

はい

 

 

 

 

 

 


■オープンリールデッキ TEAC (その6) お役立ちサイト

2014-08-21 03:52:48 | オーディオ

オープンリールデッキのメンテナンス、技術的資料、部品販売サイトを 忘れないように ここに book します。

 

■総合ビッグサイトは 何と言っても これに限る。

オープンリールテープデッキ修理 (オープンテープデッキよ永遠に)

 
そして、、
 
 
 
■部品、修理専門
 
以下は、取引経験無し!
山田研究所(良いかどうかはわかりません?!)
 
 
 
 
■ベルト
 
 
■Q&A メンテナンス
ハイファイ堂より
 
オープンリールの再生とメンテナンス
 
 
■ Youtube より
 
 

■オープンリールデッキ TEAC (その5) 横置き専用ゴム?!

2014-08-20 02:01:31 | オーディオ

これ難だっただろうか?! TEAC専用だったか?!全く覚えていなかったが、デッキの側板に挟み込んで、デッキを横に寝かして使用する道具だったような??!

 

 

こいつ。。 何だったかと難解だったのですが、福山市のあるご年輩の方が、デッキを横に寝かせて使っていた。。。もすかすると、このゴムはサイドウッドのはみ出ているところに差し込む道具だったような。。

 

オープンリールデッキという装置は、横にするか 斜めにして操作する方が何分便利です。

しかし、20kg程度の重量があるので、ぎっくり腰になる可能性が、、、そこで このようなオプションも市販されているんです・

どうやったら自作できるんだろうか、、、最近、パソコン台を利用してやろうかと思っていた所でした・

 

我が家の デッキのサイドウッドに入るんだろうなーーいつも、こうやって鏡を置きながら 苦労してヘッドの状態をモニタリングして聴いているんです。

 

トライーーー


■オープンリールデッキ TEAC (その3) キャプスタン・ベルトの取り替え方法編 

2014-08-19 03:05:08 | オーディオ

作成中  Under Construction

キャプスタン・ベルトの取り替え方について、ここで 手順を残しておきます。

取扱説明書に記載されているのですが、馬鹿チョンではなく、デッキに精通して愛着がないと 簡単にできません!

日本では 50kHz と 60kHz 周波数に分かれますから、このモーターでは プーリーunitを用いて平ベルトによる駆動で回転数を制御する仕様になっています。センター・キャプスタンの回転数は 1,800 rpm です。そうなるように しっかり 回転するの検証も計測しておく必要があります。

 

 

 

 

詳細分解編: 見える化 

 

 

 

 

 

 つまり、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見て トライ してください!

はい  ご苦労様でした!

 

 

 


★うちなータイム★小澤征爾ファンの方からの沖縄三昧のプレゼント。 トーレンスTD126MkIII CENTENTIAL

2014-08-15 22:07:46 | オーディオ

小澤征爾ファンの方から、沖縄三昧のおみやげを頂戴しました!

クラシック音楽ファンのつながりは大切です。 次から 「沖縄の同好の志」の方と呼ばせてもらおうかと。。。

 

「うちなータイム」 

 

のんびーり クラシック音楽を トーレンス、TEAC オープンリールデッキで、小澤征爾 ライヴを聴こう。。。

シーサーの絵 が染められた 壁掛け、沖縄 紅型柄と書いてあるティシュ入れーーーーー



オープンリールデッキにマッチするか どうか ?!

何とも見事な色合いでしょうか。。紅型柄と書いてあります。


トーレンスTD0126MkIII CENTENTIAl  レコードプレーヤーカバーには似合いそうです!



いいね。。。。

 

うちなータイム って言うんです。 

 

ありがとうございました!


 



■オープンリールデッキ TEAC A-3300SX 10号リール (その2) 部品・メンテナンス編 

2014-08-09 22:08:52 | オーディオ

オープンリールデッキ TEAC 7号&10号リール (その2) 部品・メンテナンス編 :

前回 再生スピードがだんだん遅くなって、、、音程が低くなる。。。。

その主因の1つが、キャプスタンモーターの駆動制御に関与している こいつ MPコンデンサーなる化け物が悪さ加減でした!

 

 

回転数を計測すると、最初 1,800rpm 正確に回転しています。しかし、15分ほど経過すると、回転数が 1,700rpm、じきに1,650rpm へと低下する現象が散見されたのです。これでは 使い物になりません!

恐らく ヤフオク ジャンク品で「通電OK」、だとか「再生録音できて何か曲が流れています」、「それ以外、細かな部分はわかりません」

こういう中古あるいはジャンク品の半数、又は 3分の1は コンデンサー、ガリ音ではトランジスターの不良が主因です。アンプと同じですね。真空管アンプの原理は しっかり 頭に入っていますので、オープンリールデッキの回路も 水平展開 できそうです!

さて。。。

 

キャプスタンのファンに4箇所、、マークを貼り付けます!

 

そして、タコメーターで照射計測するのです。

ひとまず キャプスタンモーターの回転(1,800rpm)は MPコンデンサーの交換で一件落着!

遊びがてらに、2.0μF-0.8μF MPコンデンサーではなく 余っている 3.9μF-0.9μF (長い部品)なら容量が大きいから 大は小を兼ねる。。。

→ 結果・・・・・・ 一定に回転しますが、何故か 1,680 rpm と低く一定に回転するのです!

理屈が判りません! 

ということで、正規仕様の 2.0μF-0.8μF MPコンデンサー にしなければ 意図した回転数が得られないようです。

 

最新のコンデンサーと代替できないのだろうかーーー ちょっと 電気系の技術者に聴いてみようか。。

焦らず ゆっくり 着実に! 作戦を練って対処しなければ。。。

次の問題は、10号リールを早送り、巻き戻り すると メタルリールでは非常に重いためか、途中で回転が止まりかけになる現象が散見されたのです! 困ります!

2軸のモーターのトルクだろうか・・・・

技術 Service Manual を拝見すると。。。英語ですが。。。

ななななななんとーーー Adjust 調整する手順があるんです!

ということは、この部品のトルク調整だろうか?!

 

「うちなータイム」 

という言葉を 知りました!

 

 

 

 

この シーサーの絵の見ながら、「うちなータイム」 で 1つ1つ 対処しようか。。。

 

ご静聴、ありがとうございます!


■オープンリールデッキ TEAC A-2300SX / A-3300SX (その1) モーターの回転数が遅くなる?! 

2014-08-09 20:25:48 | オーディオ

約35年前に TEAC A-6300 MkII オープンリールデッキを手に入れ、

http://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/player/a-6300.html

 

 

  


その後、1980年代にTEAC Z-5000 という高性能カセットデッキにシフトしつつ、現在 残っているFMエアーチェックテープの山積を減らす目的で ディジタル化 WAVファイルにダビング中。。

カセットデッキは、非常に良く顧客ニーズをとらえたものであり、テープのコストパフォーマンスも高く、利便性の高い品物で重宝してきた。しかし、オープンリールデッキのコンセプトはプロや放送局が用いる音質を仕様としているため、業務用に近い操作性である。テープの保存状態が良好であれば、現在でも30~40年前の録音の音をそのまま再現することができる。

 

現在稼働しているデッキ類:

 

<メインデッキ 1号機>  7号リール専用  A-2300S

http://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/player/a-2300s.html

 

<サブデッキ バックアップ2>  7号リール専用  TEAC A-2300SX

http://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/player/a-2300sx.html

 これも好調で 知人から譲ってもらったものです。6年越しに電源を入れた次第です。ただm置き場が無くなってきたので 誰か使って刳れる方がいたら、、、

 

<サブデッキ3>  10号リール用(7号も勿論、稼働可能)  A-3300SX

http://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/player/a-3300sx.html

 <カセットデッキ>

デッキは毎回TEAC でした。

Z-5000 :

http://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/player/z-6000.html

 

 

これは ウォークマン プロフェッショナルというDB-C搭載のデッキです。

その当時の定価は60,000円・・・42,000円で購入したはずです。

 

さて 本論。。

以前 ヤフオクで入手したジャンク品を動作品に直した一例です。

ジャンク品、現状 そのままですね 非常に ホコリ、ゴミだらけ。まずは清掃から始まります!

分解清掃:リアパネルを開けて キャプスタンのファンを清掃します。そこに4箇所、反射シールを貼り付けます!


キャプスタンのプロペラに付いている4つのマークは何でしょうか?

一定に回転しているかどうか、回転数の検証です。つまりタコメータで計測します。

1,800 rpm で一定に回転しています。これが正常です。


10分くらいまでは 1,800 rpm 回転して維持いるのですが、徐々に音程が下がってきて 演奏テンポもゆっくりになってきますと、、

モーターのトルクが低くなってきた、と考えました。しかし、これ以下の回転数に下がらないところが何回計測しても非常に難解です。

どこが主因なのか? キャプスタンモーターをストック品に入れ替える作戦では駄目。。。

プーリーが空回り?キャプスタンベルトが延びた? いろんな仮説を立てましたが部品交換しても効果なし。

となると モーターを制御しているユニットになると仮説を立てました。

→ コンデンサーだろうか?!

このような部品は既に売っていない! となると ジャンク品から分解してゲットするしか手段がないのかもしれません!

 

ここを取り外して半田付けします。

 

キャプスタンの回転数を計測すると、

約1時間、、回したままでも 1,800rpm。。。。これは行けるぞ!!

 

という見えない持病が、隠れ住んでいるのです。市販後、約40年以上経過しているものですから。。。

ヤフオクでゲットしたジャンク品というものには、単に「通電」、「再生可能」だけでは、5合目に到達した水準です。隠れた持病があることを前提に対処しなければいけません。つまり、動かないものが大抵であり、何らかの持病をかかえているものが多いのです。

その持病の1つが 「MPコンデンサー」なる部品1つに依存するケースを経験しました。

影響度合いは 再生できるが回転スピードが90%くらいまで遅くなっている症状の原因の1つだということでした! 

 

さて、分解すると こうなります

キャプスタンベルトを取ると これほど汚れています!

磨けば プカピカに仕上がります。100円ショップの研磨剤入りのクリームクレンザーで荒削り。仕上げを吟味するには楽器用のポリッシュが良いです。ただし、磨きすぎて ツルツルになってはいけない部品もあります。

これも美しくなりよみがえります

清掃した成果はこちら

分解が進むと、、

テープリフターをやっと手にとって分解できる状態に、、

 

ソレノイドも大切な部品です!

上下逆さまに見ると、、

 

なるほど。こういう機構になっていることが 分解して手で触れ、現物現場で観察すると把握できます。

 

しばしばテープリフタが動かなかったり、固まったり、ある時は リフターをカットして無くなっているジャンクがヤフオクで散見されます。

大半は、オイルが固着しているだけです。CRC556等の潤滑剤で100回くらい カチャカチャ 稼働すると元通りになります。

 

ピンチローラの軸ですね(下です)。これもしばしば硬くなって動かない!ジャンク品が多いそうです。

中央の軸の周りに沿ってピンチローラ軸が入ってるだけですが、ピッタリ入っているので ここにゴミや固着物が貯まるとスムーズに動かなくなります!

 

ヘッドユニット この状態でもしっかり再生録音できますが、もう少し ポリッシュで磨くとヘッド表面のバラツキが少なくなるのではと想定しています。

 

最後の骨組み。。。。ピンチローラ軸だけが残っています。

集大成として、かき集めた部品を整理すると、

 

分解して集めた部品、ユニットは 今後のメンテナンスに非常に重宝します!

ご覧いただき、ありがとうございました!