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織の記録

綴れ織りを楽しむ

2023-10-27 10:49:13 | さまざまな織と技法

我が家から少し歩いたところに

春になると緩やかな丘に面して一斉に桃の花が咲きます。

ずっと遠くまで桃色と菜の花の黄色が広がり、この眺めが好きで

綴れ織りをするなら、いちばん初めに織りたいと思っていた風景です。

20年ほど前、染めのコルデールを買って紡いで作った作品です。

今も立春になると玄関に飾っています。

綴れ織りは高度な技術で綴られたタペストリーや帯がありますが

気軽に枠で織って楽しむことも出来ます。

これははがき大の図案です。

枠にたて糸を張り、図案を下に敷いて色糸を入れていきます。

写真は市販の中細毛糸を使っています。

四つの風船が山を越えて飛んでいる風景です。

桃畑のものとちょっと似ていますね 

参考資料

文化出版局 

ハンドウィービング 手織りの実習

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ノッティング

2023-10-25 15:51:38 | さまざまな織と技法

結び織りともいわれる「ノッティング」です。

木枠でも織ることができるので、省スペースで楽しむことが出来ます。

写真は編み物に使った残糸や買い置きしていたウールで織ったマットです。

筬:5/㎝

たて糸:C20/2×3(20番手双糸を3本合わせたタコ糸)

よこ糸:一束中細毛糸10本、紡績糸10/5

結びはトルコ結びです。

① はじめに捨て織りの後、5~8cm紡績糸で平織り。

② その後一段トルコ結びで織り、今度は紡績糸で2往復(4段)ほど平織り。たて糸が見えないようにしっかり打ち込むことで、結びが固定されます。

③ これを繰り返して計画の長さを織り終えたら①と同じく5~8cm織って終わりです。

④ 捨て織りの後、機から下ろし平織り部分を裏で止めて出来上がりです。

一般的には結び輪を物差し等に掛けて、はさみで切るのですが、上の写真はループのままに残しています。

お花畑をイメージして配色したのですが、ちょっと凝りすぎてしまいました。

トルコ結びのノッティングは、毛先が寝るので比較的大きい幾何学模様に適していて

逆に毛足がまっすぐ伸びるペルシャ結びは細かい模様に向いているそうです。

まだペルシャ結びのノッティングはしたことがないので、ぜひ一度挑戦したいと思っています。

写真は川島テキスタイルスクールのワークショップで織ったトルコ結びのマットです。

若葉のころをイメージしたデザインです。

このように、ノッティングや綴れ織りは発想が自由で絵画のような表現ができる織りです。


ヤノフ村の絵織物

2023-10-23 15:39:33 | さまざまな織と技法

ポーランドの北東部に位置するヤノフ村に伝わる伝統的な織物です。

18世紀後半から

農家の女性たちの間で継承されてきた二重織りの絵織物

ウールで織って縮絨すると柔らかい雰囲気に仕上がります。

動植物、生命、暮らし、幾何学‥などそのモチーフは生活そのものです。

写真は「花咲く木にとまる鳥」と題され、豊穣と命と幸福がテーマのものです。

ろくろ機、筬5/㎝(引き込み2本)

ウール 7.5m/g

左から「フラニツカの5匹の猫」「花を持つ少女」「立派な角を持つヘラジカ」

綿糸(紡績糸2.8m/g)筬5/㎝(引き込み2本)

資料本では4/㎝の筬を使用していたので、見本よりかなり縦長の絵柄になってしまいました 

はじめての作品でした 

 

小さな額入れから大型のタペストリーまで、テーマは素朴で暮らしに密着した身近な絵織物

いつまでも眺めていたくなる、素敵な織物です。

 

参考資料

誠文堂新光社出版 ポーランドヤノフ村の絵織物

 

 

 

 

 

 

 

 


地模様

2023-08-24 11:35:47 | さまざまな織と技法
遠目で見ると
はっきりとはわからないけれど、
近くで見ると地紋ともよばれる
組織の織り模様が見える生地を
織ってみたいとずっと思っていました。

こういった地紋様生地は
たいていが絹物に使われる技法ですが、
二年前に藍染めした綿の紡績糸があるので
挑戦してみました。
一色染めでも角度を付けてみると光の反射具合で柄らしきものが見えます😅


織っている最中、踏み木を踏み間違えても気がつかないこともしばしば…😂

写真上が、現在織っているもの
写真下は、以前織ったもの
どちらもたて糸は20/3を使用

一時間ほど織ると、あれ?⁉️
今…‼️
えぇ~っ❗ てなわけで
数センチ戻る事に🤣 
集中力もかなり必要ですね。

テーブルセンターの予定ですが、見た目かなり地味でしょうね😅