ichiito-ori

織の記録

暮らしの道具って…

2024-02-17 13:52:21 | 徒然に

未熟の綿の欄で紹介した写真です。実はまだ手元に残っていて、用途に困っていました。

このボコボコしてふわふわした感触、マフラーは成功でした

そこで、次に考えたのがクッション

以前から挑戦したかった「暮らすように織りを楽しむ」で紹介されている「浮かし織り」

「織布のどちらを選ぶか」で紹介しました。

でも、この浮いた糸 

このクッションを日常として使うとどうなるか…

単糸のそれも撚りの弱い糸は、摩擦に弱くて すぐに切れていきます

日常の道具としてはあまりよろしくないのでは…と気が付きました。

暮らしの布を織るにあたっては

ブークレのふわふわ感だけで、見た目の面白さだけを追いかけては良くないのだ思いました。

民芸の面白さというのは、

ただ綺麗だとか素朴であるとかという前に、

使い勝手と機能性も考慮されなければ

それは暮らしの道具とは言えないと、ある人が言っていました。

そしてそこに面白さと粋が加わることによって、愛させる道具となるのだとも

難しいです。単に好きで織っているだけですから、そこまで考える必要はないだろうとも思うのですが

身をもって実感した織物でした。


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