ご無沙汰しています。
久々の投稿、二重織りのお話をしたいと思います。
二重織り、名のごとく二枚の布が重なった織物です。
平織が一般的ですが、多綜絖なら綾織もできます。
広い意味では風通絣、昼夜織り、そしてヤノフ村の絵織物も二重織りです。
上の写真のように片端を開けると、マーガレットを織ることができ、
両端を閉じて織ると、縫い目なしの巾着などを作ることができます。
アルパカブークレとスラブ羊毛で作ったマーガレットです。
依頼品なので、現在手元にありませんが、冬になると肩掛けとして重宝していると喜んで下さってます。
図はろくろ機のタイアップです。
踏み木1、2で表布、
踏み木3,4で裏布を織ります。
筒状にしたいときは、両端のよこ糸を交差します。
表裏同色のよこ糸を使う時は、交差する必要はなくそのまま筒状になります。
同色よこ糸で、片開きにしたいときは、
踏み木を1,3,4,2の順で踏むと片端が開きます。
いろいろ、試してみて下さい。
多綜絖を使うと、さらに面白い二重織りができます。
参考資料:ホームスパンテクニック