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織の記録

二重織り

2024-02-09 14:21:39 | さまざまな織と技法

ご無沙汰しています。

久々の投稿、二重織りのお話をしたいと思います。

二重織り、名のごとく二枚の布が重なった織物です。

平織が一般的ですが、多綜絖なら綾織もできます。

広い意味では風通絣、昼夜織り、そしてヤノフ村の絵織物も二重織りです。

上の写真のように片端を開けると、マーガレットを織ることができ、

両端を閉じて織ると、縫い目なしの巾着などを作ることができます。

アルパカブークレとスラブ羊毛で作ったマーガレットです。

依頼品なので、現在手元にありませんが、冬になると肩掛けとして重宝していると喜んで下さってます。

図はろくろ機のタイアップです。

踏み木1、2で表布、

踏み木3,4で裏布を織ります。

筒状にしたいときは、両端のよこ糸を交差します。

表裏同色のよこ糸を使う時は、交差する必要はなくそのまま筒状になります。

同色よこ糸で、片開きにしたいときは、

踏み木を1,3,4,2の順で踏むと片端が開きます。

いろいろ、試してみて下さい。

多綜絖を使うと、さらに面白い二重織りができます。

参考資料:ホームスパンテクニック