絣といえばどうしても蚊絣や絵絣等々着物の絣を想像してしまいます。
でも、決められた寸法を括るのではなく、自由に括ると思いもよらないような絣が現れます。
写真は、紡績絹糸で化学染料を用いたものですが、
三度の染を経てできたテーブルセンターです。
括らないでも表すことのできる絣もあります。
段染がそれの一つですが、ここでは簡単に三つ編みで染めた絣を紹介します。
使用は紡績絹糸、化学染料です。
地染(濃い色を選ぶと後染めの色が出ませんから、薄い色を選ぶと良いでしょう)を
済ませて乾燥させた糸を、固く三つ編みにして後染めの濃い染液に浸けます。
草木染ならば、地染の媒染にアルミ、後染めに鉄を使うと同じ色調の濃淡の糸が染め上がります。
絣は括って、編んで染める面白い技法です。