今日のマコなり社長のインサイドストーリーズから
・他責思考と他責が存在するかどうかという話は別物である。他責思考自体が悪ではない。責任の所在をハッキリさせることは大事である。
・組織は責任委譲によって成り立っている。自責思考が大事と言っても、コンビニでアルバイトをしている店員が全コンビニチェーンの問題の責任を負うことは権限がないから無理である。よって「この問題は自分の責任ではない」と考えること自体が悪ではない。
・前向きに理不尽な状況を捉えて「事故が起きたことは自分のせいではないけれど、自分にもなにかできるであろう」と考えること自体は素晴らしい。
・理不尽だったとしても、起きてしまったことは変えられない。しかし、なにも言わずに受け入れるべきではない。誰に責任があるのかをハッキリさせるのは、揉めないためにも重要なことである。責任の所在がハッキリしない問題は揉めて永遠に解釈合戦になる。一方で自分の前向きな行動を失ってしまった状態に至った他責思考は、得られるものがなにもない。
・起きている現実に対して、前向きな行動を失わせてしまうような他責思考はダメである。責任をハッキリさせることと、前向きに行動する意欲があるかないかは別物である。
【他責思考から抜け出す4つのアクションプラン】
1.事実・証拠を残す習慣をつける
・自分たちを守るためにも、常に事実は残しておかないといけない。トラブルが起きると何十倍も何百倍も面倒くさい。「必ず事実・証拠を残すこと」「最新の見解が常に共有されていて、関係者と見られる状態になっていること」を徹底しよう。
2.「嫌い」ではなく「苦手」と言う
・「嫌い」という言葉は強い。「嫌い」と言った瞬間に、自分に対して「自分は絶対にこれをやりたくない」という強烈なバイアスのラベルを貼ってしまう。「嫌い」と言うことでその可能性を全て消してしまう。そこで「苦手」と言い換える。「苦手」という言葉には、自分側の課題として捉える余地が残されている。嫌いは完全な拒絶だが、苦手は改善の可能性がある。自分の可能性を捨ててはいけない。
3.これからどうするかを考える
・未来が不安なときほど、過去に目を向けたくなる。人に「こんなのはどうしようもない」と言ったり、誰かのせいにしたくなったりする。そのようなときこそ「これからどうするか」と言わなければならない。
4.良いところと悪いところをセットで伝える
・「悪いことを伝えるために良いことを言っているんだろ?」というように操作されているような印象が生まれてしまったとしても、トータルとしては良いところも伝えたほうが良い。
・常にポジティブに伝えるべきかというと、相手との関係や相手の役職、実績、性格によって変わる。ただ、迷ったらほとんどのケースで良いところから話すべきである。