規模の誤りは、組織にとって体力を消耗させる業病である。
ありふれた病でもある。
治療は可能だが、簡単でもなければ楽でもない。
症状ははっきりしている。
常に同じである。
不適切な規模の組織には、肥大化した分野、機能が必ずある。
著しく努力を必要とし、多額の費用を必要としながら、成果をあげられない分野がある。
他の分野でいかに利益をあげようとも、その肥大化した分野がそれ以上を吸い取る。
不適切な規模にかかわる問題の解決に最も有効な方法は、事業の性格を変えることである。
不適切な規模とは、生存と繁栄のためのニッチ(適所)のありえようのない規模である。
アメリカン・モーターズとフォルクスワーゲンの違いは、個性の欠如による規模の不適切さと、個性による規模の適切さの違いだった。
:「マネジメント 課題・責任・実践」
最後の、個性の欠如による規模の不適切さと、個性による規模の適切さの違いというのは、個人にも当てはまるような気がする。
個人の個性を生かすにはコミュニケーションの構築が不可欠である。