一本の樹木の健康度を判定するのに、果実のみ見ればいいというわけにはいかない。
葉の色つやや幹の様子、見えない土のなかで根がどう生育しているのか、いくつもの視点で想像力をフルに駆使して見ていかなければならない。
樹木で言うところの果実に相当するのが、企業の場合は「利益」である。
:上田惇生 「ドラッカー入門 新版」
木は環境から大きな影響を受けるが生まれた場所で頑張るしかない。
人も環境から大きな影響を受けるが、生まれた場所にとどまる必要はない。
木も人もハードウェアは神からコントロールされる。
しかし、なぜだかわからないが、人のソフトウェアについては神のコントロールから外された。
ソフトウェアまで手が回らなかったのかもしれない。
人はソフトウェアを活用することで、人間力(ジンカンリョク)を機能させる能力を得て組織を創った。
樹木の果実にあたる利益に影響を与える力も得た。
あらゆる利益をコントロールする力を得たが、その源は神の手から外れたソフトウェアであり、人間力(ジンカンリョク)を機能させる能力である。
人類は人間力(ジンカンリョク)を機能させる能力は得たが、実態はまだ明かされていない。
個人の能力にとどまるものではなく、マネジメントと親和性がある。