猛暑が幾分和らいだので遠出をする元気が出てきました。
久し振りに五浦六角堂を見に行きました。
丘の裏からの眺めは素晴らしい !
六角堂は、茨城県北茨城市にある六角形の建築物です。
左上は天心邸、右下は六角堂
前庭の芝生はボストンから取り寄せたものです。
明治時代に岡倉天心が思索の場所として自ら設計したもので、
現在茨城大学が管理しています。
長屋門; 登録有形文化財
2011年(平成23年)3月11日の東北地方太平洋沖地震に
伴う津波の直撃を受け、土台のみを残して姿を消しました。
2012年(平成24年)4月17日に完成式が行われました。
太平洋に臨む岸壁の上に立つ天心遺跡のシンボル
杜甫の草堂である六角亭子の構造。
朱塗りの外壁と屋根の上の如意宝珠は仏道の装い。
狭くて急こう配です。
六角堂の中には入れません。
内部に床の間と炉を備えた茶室としての役割。
中国、インド、日本と云ったアジア伝統思想が
この建物全体に表現されています。
六角堂の窓を通して向う側の窓からの眺めです。
消失の報を聞いた日本の美術館関係者、天心との縁がある
アメリカ合衆国・ボストンのジャパン・ソサエティ関係者や
インドの研究者らは茨城大学に見舞いの言葉や電子メールを寄せ、
さまざまな人々が重要な施設であると認知していました。
岡倉天心記念館
六角堂は岡倉天心 生誕150周年、没後100周年記念として
復興支援映画「天心」が製作されました。
今では六角堂や天心邸を見学できました。
天心邸の中で横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山ら
家族と一緒に住んでいます。
木村武山は笠間の人で記念館があります。
(Saas-Feeの風さんと笠間に行ったときは月曜日で閉館でした)
「亜細亜ハ 一なり」石碑
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天心は西洋文化に対して「東洋の理想」にインド、中国、日本が
「アジア」を一つの東洋文化への思いを込めて述べています。
戦時中に海外侵略を正当化するフレーズとして
捉えられたことは残念な誤解と云えるでしょう。
(茨城大学五浦美術研究所引用)