アップルの創始者、スティーブジョブズの言葉に有名なものがある。
「I have looked in the mirror every morning and asked myself: “If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?” And whenever the answer has been “No” for too many days in a row, I know I need to change something. 」
これはスタンフォード大学卒業式典でのスピーチで話された内容の一部。
「今日がもし人生最後の1日だとしたなら、いま何をすべきか?」
僕の心にいつもひっかかっている言葉だ。
8年前に息子が生まれ、紆余曲折いろいろありはするけれど、楽しくやってきた。
僕は特に今、重い病気にかかっているわけではない。
そして、突然仕事がなくなり、露頭に迷うことも可能性は低いだろう。
しかしながら、ふと思うことがある。
日常は永遠ではない、と。
子供が生まれてきてから、今までにない幸せを得てきたと思う。
奥さんと恋をして、結婚して、授かった子供。
新しい命を生み出すことで、生命のサイクルの何に自分がいることを実感できた。
命の誕生に自分が関与できたことに、この上ない喜びを感じた。
もし今日が最後の1日になってしまったら、
予期せず突然の別れになってしまったら、
そう考えると、自分の思いをもう少しだけ、
伝える手段が欲しいと思うようになった。
子供はまだ小学生。
共有できていない思いはまだまだたくさんある。
これは、僕の息子に伝えたいことを紡いだ、遺言に代わる、僕が生きたしるし。
息子に送る、僕の最後の手紙「Last Letter」としての思いの記録です。
I. Takashi