東北経産局主催の「農商工連携セミナー」
せんだいメディアテーク、7Fスタジオシアター
およそ100名の参加。
産業振興課長 菅原正昭氏が事業概要の説明。
そのあと講演。
「”融合産業”今なぜ農商工連携なのか、連携により東北では何が実現されるのか」
パネルディスは、アグリテクノジャパン、、池田さん、NPOゆうきの里東和、マリンテック和田さん。コンドロイチンの利用。
以下当日使ったレジメ。
1,地域再生に重要な融合産業化 ビジネスは「仕組み」でするもの
商業・流通という仕組み(IT、チェーンストア理論、SCM)
勝ち負けの仕組み(CS,GMS、SC等の進出と家族経営の崩壊)
ウインウインの(みんなが良くなる)ビジネスの仕組み
浅草と京都は観光という仕組み 「観光」という産業の考え方
産業集積の一種、「企業立地促進法」。
食品産業も融合産業になりうる。
これまで業界という同一業種でまとまってきた。そうではなく、最終商品を供給する為に異業種との連携により付加価値を高める手法。SCMの様に一企業でやれるケースもあるが、別々の産業に属していた企業同士が相互に他を必要とする形で連携し、新たな付加価値生産を目指して一つの産業に融合化する状況。
地域経済での付加価値生産を高める手法。
2,農業の活性化にとって重要なのは新たなビジネスモデルを地域で作ること
1次産業は衰退産業ではない→ヨーロッパの1次産業はグローバルビジネスとして展開
農協の使命は、地域にあったビジネスモデルを作ること。
昭和30年代:志和農協、下郷農協、玉川農協
その後、大山農協、住田農協、奥中山農協、角田農協、上勝農協、甘楽富岡農協、
今、ビジネスモデルを作るのは誰か?
3,農商工連携の「仕組み作り」が強い地域
農業産出高が高い地域の特徴(他者を意識した生産が可能な地域)
①いい市場が存在で顧客が存在、
②構造改革が進み他産業との協調可能、
③工業等のシェアーが高く、
他産業との融合に前向きの条件や気風が存在
農業者が事業を大きくした事例→和郷園、イズミ農園、野菜クラブ、いずれも関東
4,融合産業、農商工連携という「仕組み」
成功事例
農業者オリエンティッド(農協甘楽富岡・上勝、和郷園、イズミ農園)、
流通業者オリエンティッド(荷受業者、小売商、卸商、)、
食品製造業オリエンティッド(乳牛メーカー、酒造メーカー、醸造メーカー、豆腐メーカー、漬け物屋、商品開発が大変)、
異業種オリエンティッド(建設業者等、販売が大変)、
バイオマス・エタノール生産がまだ少ない
問題点
①農業生産の不安定さ、マッチング機能がない、
②商品開発、
③販売ルート
特に①に関わる課題について
製麺(八宮農業生産組合、作柄不安定、製粉機能の不在)。
金印わさび、豆腐の宮春、大崎の大豆の里
融合にはリーダーシップを誰が撮るか?
対応マッチング対応のいろいろ(情報共有の仕方)
①優秀な生産者の発見・提携による対応(ヤマカノ)、
②農協の営農指導による対応(アグリテクノジャパン)、
③契約 自社で農家契約と提携、会社が農家へ要望を提出、これが最も多いが、最も困難
③自社フィールドマンによる対応(アグリシステム、サッポロビール、カルビー、カゴメ)、
④自社直営農場を作って対応(新福青果、イシハラフーズ、ヤマダイ物産、ワタミ)
⑤自社農場の場合、農家の知恵や技術の利用、ヒーロー
SCMの様なシステムもあれば、文化や伝統による情報共有もある。
このマッチングの組み方によって農商工連携の型は、①クラスター型、②パートナーシップ型③インテグレーション型に分かれる。
5,カネが回る仕組み
農業経営者育成のもう一つの大事な点は、投資に対するポジティブな精神を涵養すること。
しかし、失敗したら、、がネックに。
1990年代後半の日本は、自営業者数が減少。
間接金融から直接金融へ。
私募債、大潟村同友会。
日立キャピタルと農林漁業金融公庫
マリンテック釜石(販売会社、原料提供会社、研究コーディネータ)等を協同組合に。
農家等を株式会社に巻き込む。
ホールディングカンパニーで社長に→ミツバチ型社会(戦艦大和から航空母艦型社会へ)
6,不動産管理というビジネスの仕組み
資本注入という手法。ファンドの利用。
鳴子ホテル(オリックスリアルエステート)。
SC理論(仕組み)の本質=不動産管理業
中心市街地問題 高松市高松丸亀商店街 コンパクトシティと併用。
農地も所有から利用へ。不動産管理業。
農業は、受託者を搾取して成り立っている社会
10アール1万4千円の地代。12万円の収益に物材費5-6万。剰余6-7万円(労賃含み)。5公5民の苛斂誅求。
「40-80万円の農地価格に2万円の地代」投資対象としては割が合う。
北秋田市 藤岡農産 日本法人協会会長 コメ30ha 堀江貴文。
静岡稲作経営研究会 100ha経営を目指して、毎年3haづつ集まってくる。
(参考)日本稲作の経営構造
1キロあたり価格とコスト
最新の画像もっと見る
最近の「地域・地方 経営・起業」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2020年
2019年
2014年
2004年
人気記事