今日の一貫

起業リスクについて

先にもこのブログで紹介したことがあるが、起業バカという本が出ている。

渡辺仁『起業バカ』光文社05年4月刊、『起業バカ やってみたら地獄だった』11月刊の二冊。
世の中そんなに甘くない、起業の数ほどワナがある。と渡辺さんはいう。
成功するのは、1500人に1人、という現実を見せてくれる。

この本、結構気に入っている。

ところで、ブログでは、起業の必要性をかなりしつこくいっている。
皆を不安に落とすのか?といわれそうな気がするが、私がいう「地域起業」はそんなベンチャーのようなものではない。

「生活と隣人を大切にする中からでてくる起業」である。
女性起業、集落起業、地域起業と呼ばれるもの。

もちろん、畜産農家などは、資金管理が上手ではなく、大口負債を抱え込んでしまうケースもある。しかし、それは資金管理の初歩を知らないせい。あるいはサポート体制がしっかりなかったせい。

実は、リスク管理やセーフティネットこうちくのためにも、「事業構想学」は必要と考えている。経営倫理、事業リスク管理、などは必要。もちろん、経営戦略やマーケティング学ぶ経営学はもっと必要。

それでも起業には、リスクが伴う。
セーフティネットがをいわれる所以だ。
よく安全神話が崩れたといわれる。
BSEや建築強度偽装、さらには子供への危害、もっといえば詐欺のたぐいは日常的になってきた。信頼社会の崩壊だ。

対応策を講じるのに、例えば、夜道を歩くのに懐中電灯を使うか、あるいは街灯を公共機関が整備するのか、の違いは大きい。
BSEは公共的なところで全頭検査を主張してるし、耐震強度では、懐中電灯では対応できないと被害者が訴えている。

ところで、経営への対応は、懐中電灯でしかない。
ここが難しいところだ。起業にはそうした覚悟を促す教育も必要なのだろう。
自己責任という教育だ。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「地域・地方 経営・起業」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2023年
2022年
人気記事