このフォーラムで出会った人は多い。徳田さんは、最初の頃の中心メンバーだったという。みかんの鈴木美津子は「癒される農業」を目指す社長さん、やはり中心メンバー。
今回代表で、世話をしたのが、京丸園の鈴木厚志さん。
経営理念は「笑顔創造」
従業員数38名。
三つ葉、姫三つ葉、芽ネギ等の水耕生産販売がメイン。
これに土耕、心耕、と続く。本業の野菜出荷に、障害者雇用を進める福祉農園。
他人へのいたわりや、思いやりが芽生える農園だ。
その鈴木さんが、第10回目の代表。
第10回目の大会では、「アグリドリーム構想」をうたいあげている。
これは是非全文紹介したいのだが、このブログでは無理。
「やらまいか、道は無限大」がスローガン。
「アグリがあれば地域の可能性は無限大」なのか、あるいは、「地域と手を組めば農業は無限大」なのか、どちらかだが、実はどちらでもいい。
とにかく、「やらまいか精神」で無限大の可能性を引き出すのだ。
具体的には、
①ユニバーサル園芸(アグリ×福祉)、
②フラーワーツーリズム(アグリ×観光)、
③地産地消弁当(アグリ×食品加工)
①中心となるのは、「特徴ある農業人」個の時代のしっかりした農業人が必要だ。
②それにそれとネットワークを組む人々。福祉の専門家。舘山寺の旅館業組合の人々、浜松の外食産業の人々、などなど、その範囲は多様だ。
このコラボレーションによって、魅力的な地域が作られる。これが「アグリドリームランド構想」です。
既成概念にとらわれず、自分自身を見つめること。地域を思いやること。未来の農環境を一人一人が思い描くこと。仲間で作ること。この構想は一人一人の心の中にある、というのです。 構想は実現に向かっているといってもいいでしょう。
私は、分科会で、フラワーツーリズムに参加させていただいた。
一言でいって楽しかった。
単に、ビジネスとして成り立つ、というだけではない、楽しいのだ。
いつも主張する、これからは感性の時代「おいしい楽しい、癒される」がここにはある。
中心となって説明した、袴田伯領さん。私の研究室にも来ていただいたが、聞く農家への婿入り。奥さん(博子さん)はフラワーアレンジメントを指導していただいた。「彩り豊かな人生を」が彼らのコピー。
このツアーを支えているのが、「浜名湖えんため」の人たち。旅館鞠水亭代表で、「えんため」の代表でもある稲葉大輔さん。 「えんため」は「えんため」でまた紹介しなければならないことが多いが、宿泊のオプションとしてフラワーツーリズムを始めたのだという。
花を見て回るのに加え、プラグ苗作り(大塚町にて)やフラーワーアレンジメントがついたツアー。花を嫌いな人はいない。
地元の県会議員森本なおこさんも付きっきりでした。
稲葉さんは、ガーベラ農家の牧田雅規さんの事例をもとに、
「年間1万人くれば、手取り100円でも、100万円になりますよね」と。
牧田さん「いやいや1万人なんて来ないですよ」
観光と農業の相性は実にいい。
稲葉さん「工場見学などは浜松ではよくあるんですよ、なら花も、と考えたわけです」
30分40分コースで400円もいただいたら、昨年の花博700円よりはるかに値頃間がある。
イチゴ狩りや、サクランボ狩り(5000円)があるなら、花ツアーもビジネスになる。
来年はオープンガーデンツアーを仕掛けたいという。仕掛け方が大事、価値は仕掛け方によって生まれる、できないものは何もない、というのだ。
コーディネート機能、プラットフォームづくり、これがすべてではないか、そう思った。 アグリランド構想は、知恵を出し付加価値を付け、みんなが幸せ感を得る、そんな構想だろう。
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